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そして練習開始。
今日はコーチが居た。
「 俺はここのコーチをやらせてもらってる。烏飼繋心だ。んで、お前らが新しい一年か 」
「 はっ、はい…!!か、叶桜芽といいます…!! 」
「 早瀬飛和っす。セッターっす。 」
「 …島道蘭。 」
「 あ、島道知夏です…! 」
コーチは黙って俺らを眺めた。
「 これまた個性の強い…まぁいい。お前ら中学んときはポジション何してた。 」
「 俺はセッター一本っす。 」
「 …ミドルブロッカーでした。 」
「 ウィングスパイカーでした。 」
…俺はなんて言えばいいんだ…
「 …俺は、なにもしてませんでした…!! 」
「 …は? 」
「 …チームには入ってませんでした。なのでポジションもありません…! 」
正直に俺は言った。
だって俺に合うポジションなんてわかんないもん。
「 まぁわかった。滝沢、なんか今日はすることあるか? 」
「 いや、特には決めてないっすね…昨日3対3はしたんで… 」
「 じゃあいつも通り基礎練進めてくれ。 」
「 あ、はい!!んじゃお前らスパイク練から入るぞ~ 」
滝沢先輩が声を掛ける。
「 叶 」
鵜飼コーチに呼ばれる。
「 あ、はい…!! 」
「 叶、お前のポジションはどこに当てはまるかわからない。だが焦るな。一番合うものを見るから安心しろ。 」
「 あ、ありがとうございます 」
確かに俺には…まだ俺にはなにもない。
でもブラジルで翔陽に教えてもらった事は無駄になんか絶対にならない。
だってそれは俺の宝物だから。