貴方と気持ちが一緒な気がしない。寧ろ逆まであると思う。それくらい、僕たちには何枚かの壁があった。
だからこそ、ぼくにとってこの出られない部屋は好都合でしか無かった。
no )……
no )もし、やるしかないってなったら、jpさんは上か下どっちがいいですか
jp )…やめよ、そんなの
no )もしもの話です
jp )それでも考えたくないよ
no )このままだと餓死しますよ
jp )そうだね
no )…いやじゃないんですか
jp )さっきもいったじゃん、独りじゃないからいいって
no )…僕は上がいいです
jp )何言ってんの…
no )ホントのこと言っただけです
jp )no兄はやってもいいって思ってるわけ?
no )別に、誰でもいい訳ではありません
no )jpさんだから
jp )……意味わかんない
no )このまで来たら分かってくださいよ
jp )わかんないよ…
jp )メンバー同士で、尚且つ男、有り得ないでしょ
no )jpさんはそうかもしれませんね
jp )ごめんだけど、no兄の気持ちに答えられる気がしない
no )そんなの分かった上で言ってます
jp )…じゃあ待とうよ
no )好きな相手が目の前にいるのに我慢する男がいるとでも?
どうして伝わらないんだろう。僕の言い方が悪い?それとも、本気で嫌がってる?
jp )……いないね
no )じゃあ分かるでしょう、僕がしたいこと
jp )いやだ
no )え、
拒絶された。初めて、ちゃんと言葉で拒絶された。いやだ、と。その感情が僕にとって嬉しいのか、はたまた悲しいのか僕には分からない。
自分の感情のくせに──。
no )…あんまり長引かせる気はありませんよ
jp )そういう問題じゃない
no )…じゃあどうすれば
jp )冷静だね
no )貴方に言われたくないです
jp )うん、そうだね
no )jpさん、おかしいですよ
jp )そうかな
no )ええ、全て─────
“全てがいつものjpさんと違う”
そう言いかけた瞬間、僕の中の時は止まった。冷たい態度をとって、僕にあるこの感情を無くさせようとしてるんだ。そんな気持ちは最初からなかったように。だから冷静でいれるんだ。いや違う。冷静でいようとしてるあまり、いつもと違うように見えたんだ。
no )なるほど、
jp )なに
jpさんは自分がどうしてこんなことを言ってるのかまるで理解してないような反応をする。無意識で僕のことを拒絶してるんだ。
no )手、震えてますよ
jp )っ、これは、
no )別に、とって食ったりしませんよ
jp )ほん、と…?
嗚呼、気づきたくなかった。僕のせいでjpさんを怖がらせてしまっていたんだ。
jp )…良かった
no )貴方が嫌だと言うなら別に無理にするつもりはなかった
jp )…そっか
jp )ごめん、冷たい態度とってたよね、たぶん
やっぱり、気づいてなかった。僕はjpさんのこの言葉になんて反応したらいいか分からず、気まづい空気が流れる。
no )っ、~!?
突然、身体に何かが走る。痛み、?いや違う。もっと、違う何かが。僕の身体を変えようとしている。
気づいた頃には、僕はjpさんのことを押し倒していた。
jp )へ、ちょ、noに、!?
no )っ、ごめんなさい、なにか変な薬盛られた見たいです
jp )っ、まっ、!
no )ごめんなさい、ほんと、
気がついた頃にはドアは空いていた。多分、お互い裸ということはやったのだろう。
no )嗚呼、見苦しい言い訳…
気づきたくないことにjpさんといると何度も何度も気づいてしまう。まるで、本当の自分がやっと顔を出したかのように。
no )ごめんなさいjpさん
薬を盛られたなんて、僕の嘘なのに───
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忙しい中ありがとうございます!めっちゃこういうの好きです。攻めの片思いで受けは単なる友情みたいな。特にjpさんが嫌がってるのに対してnoさんが無理矢理押し倒してめちゃくちゃにするとこ大好きです。jpさんは意識してないけど今回のをきっかけにnoさんのことを意識していってくれたらなあ…