❃唯華side❃
私は準備を終えて、るなちゃんと横並びになって歩いている。
(るなちゃん、本当に綺麗だなぁ)
るなちゃんを見つめ、そう思いながら学校に向かうのが私の日課になっていた。
『唯華』
突然呼ばれた私の名前。
「!なぁに!」
驚いて思わず大きな声を出してしまう。
少し心臓が(ドキドキ)鳴っていると、
『私の事見すぎ(笑)』
いたずらっ子の様に微笑んだるなちゃん。
「~ッ///」(ドキ…ドキ…ドキ)
また、心臓が壊れちゃいそうなほど、音を立てて鳴っている。
「ご、めん/////」
何とか振り絞った言葉。
顔がどんどん熱くなる。手で一生懸命仰いでも収まらない。
『ほら、学校遅れるよ』
そう言うとるなちゃんは、少し歩き出した。
「あ、待って!」
私は少し走ってるなちゃんの横に並んだ。
『唯華昨日何時に寝たの?』
そうるなちゃんに問いかけられる。
「えーっとねぇ、」
私は少し首を傾け悩んだ。あ!思い出した!
「10時!」
そう元気いっぱいに言うと、
『ふふ笑』
口を抑えて可愛らしく笑うるなちゃん。
『早く寝てて偉いね』
その言葉に、私は少し胸がギュッてなった。
(また、子供扱い、)
私は2歳年下の女の子。子供扱いされるのなんて、仕方の無いことだって分かってるけど、
(少し、辛いよ、)
「…えへへ(笑)偉いでしょ!」
そう言ってこの気持ちを誤魔化した。
(私の大好きなるなちゃん、ドキドキさせるから待っててね!)
そう思いながら大好きな人の隣を歩く私だっ
た。
❃瑠奈side❃
「ごめんおまたせ!」
そう言って笑顔で出てきた唯華。
(あーもう本当に可愛い)
『全然待ってないよ、行こっか』
可愛い唯花を前に、思わず顔がほころぶ。
通学路を2人で並んで歩き出した。
「……」
(なんか、凄く唯華が見てくるなぁ)
『唯華』
そう名前を呼ぶと、少し嬉しそうに
「!なぁに!」と返事をする。
(可愛い)私は照れを隠すように
『私の事見すぎ(笑)』
なんて、少し恥ずかしい言葉を言った。
「~ッ//!」大きな目を見開いたかと思うと、
また君は、とても可愛い反応をした。
「ご、めん////」
一生懸命に手で顔を仰ぐ唯華。
私のデレが唯華に伝わる前に、
『ほら、学校遅れるよ』
そう言って少し足早に歩き出した。
後ろから可愛らしい声で
「あ、待って!」と言われると同時に小さな足音が近づいてきた。
ピタッと横に並んだ結華。
『唯華昨日は何時に寝たの?』
そう問いかけると
「えーっとねぇ、」そう言って首を傾げて悩む唯華。(ホントに可愛い)
1人で惚気けていると、元気な声で、
「10時!!」って教えてくれた。
『ふふ(笑)』思わず笑いがこぼれる。
『可愛い』気が緩んだら出てきてしまいそうなこの言葉を私は必死に堪えて、
『早く寝てて偉いね』
またカッコ付けちゃった。
「………。」
(あれ、?)
少し黙ってしまった唯華を見て、とても不安になる私。
「…えへへ(笑)偉いでしょ!」
(ホッ)笑顔で言う唯華を見て安心する。
世界一愛おしい唯華、私が絶対守るからね。
そう心に決めて私は歩き出した。
*次回へ続く*
コメント
1件
いや可愛すぎるほんとに