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〜side北見〜
あの一件の後喜多見は学校を退学になり、刑事罰も受けた
修習生達も期間を終えて学校へ戻っていった
またいつもの生活に戻りつつある
そして待ちに待ったロウさんと一緒の休日が来た
俺は既にロウさんの部屋の前まで来ている
どうしよう
緊張でドアホンを鳴らせない!
ロウさんに変に思われる
下の扉を開けるときに会話したのに、ここで時間を使ってどうするんだ
ガチャっ‥‥
「北見、俺ここで結構待ったよ?ドア一枚挟んで俺達何してる?」
「‥‥ちわっす」
「ちわっすじゃねーよ。次からはスッと入ってこいよ」
次から‥‥
その言葉に嬉しくてニヤけてしまう
「ほら、入って」
「はい、お邪魔します!」
これがロウさんの部屋‥‥
ロウさんが好きそうな物が飾られている
物が少ないせいか、とてもスッキリ片付いていた
俺は買ってきたお菓子とジュースをテーブルに置き、通されたソファーに腰を掛ける
「ロウさんってきちんと片付けてるんですね」
「そりゃ片付けるだろ。北見が来るんだから」
「俺の為に片付けたんですか?」
「そのうち汚くなっていくかもな?」
「全然構わないっス」
「どうする?こっちで食べるか、そこで映画でも見ながら食べても良いし」
ソファーの方で食べることに決めて、料理を運び箸を持つ
「これ‥‥作ってくれたんですか?」
「そうだよ。レシピ見ながら頑張ってみました。いかがですか?」
「よく肉じゃがなんか作れましたね。料理しないって言ってましたよね?」
「お前が食べたいって言ってたなと思って」
「よく覚えてましたね。結構前ですけど言ったの」
一口頂く
味付けも丁度良く、とっても美味しい
「うまっ‥‥これ、味見しました?美味しいからロウさんも早く食べて下さい」
「良かったよ。うまくできて」
映画を見ながら食事を終えて、ロウさんが俺にタオルを渡してくれた
「先に入って良いよ。もう沸いてるから」
「‥‥あ、ありがとうございます」
「ふふっ、行ってこいよ」
そう言うとロウさんはキッチンへ行ってしまう
風呂を借り、出てくるとロウさんが代わりにバスルームへ向かう
「テレビでも見てて。部屋の中見てても良いし。飲み物欲しかったら冷蔵庫の中探して」
「あ、わかりました」
落ち着かない
廊下の向こうからシャワーの音が聞こえる
あっという間にロウさんがシャワーを終え廊下をこちらに歩いてくる
バスローブについてるフードで髪を擦りながら俺の前にやってきた
「テレビも付けずに‥‥」
そう言うと俺の手を引っ張る
俺は促されるまま立ち上がりベッドまで連れていかれる
ロウさんはベットの真ん中に座り、フードを脱いだ
俺はベッドの端に座り、ロウさんを見る
「もっとこっちに来いよ」
言われるがままロウさんの目の前に座る
胸元が開いたバスローブからこの前の傷痕が見える
まだ紫と黄色の痕が残る
そこにそっと触れてみる
「お前がくる前に消えるかと思ったんだが‥‥こんな事ならちゃんと薬飲んでおけば良かったな」
「痛くないなら良かったです」
ロウさんの肩に手を置く
「お前‥‥緊張してるのが俺にも伝わる。‥‥男とのやり方とか知ってるのか?」
「‥‥調べて来ました」
「‥‥‥‥フッ、ハハッ‥‥そう言う時は調べてても『知ってる』って言えよ」
「またロウさんが意地悪言う」
「ごめんて、機嫌直せよ」
ロウさんが身を乗り出し俺に軽くキスをする
唇が離された瞬間、頭と背中に手を回して俺からもう一度キスをした
「‥‥んっ‥‥ん‥‥」
ロウさんの唇は想像以上に柔らかい
俺はキスしたままベッドに手を付き、ゆっくりとロウさんをベッドに押し倒し沈めていく
自分のバスローブとロウさんのバスローブの紐を緩める
ロウさんはバスローブの下は何も纏っておらず、白い肌が艶かしく晒された
首元の傷に舌を這わせ、鎖骨から胸を舐める
「‥‥つ‥‥北見‥‥あっ‥‥」
「何?ロウさん」
眉を顰める顔は俺のものを更に昂らせる
「‥‥女じゃないんだから‥‥そこ弄るなよ‥‥」
「でも‥‥舐めただけで立ってますよ」
舌先でまたそこを弄る
「ぁ‥‥北見っ‥‥もう‥‥」
「‥‥‥‥」
ロウさんに一度視線を合わせてから俺はロウさんのものを手で撫でる
「あっ!‥‥あぁっ‥‥」
指先で先端を撫でて手のひらで数回上下させる
そして先端から溢れ出たものを舌先で掬う
舌全体を裏筋に合わせ、左右に動かす
「やっ、あ‥‥んんっ‥‥」
閉じようとする脚の太ももに手をかけ、外側に抑えつけて俺の身体を入れる
開かれた後ろの孔へ濡らした指を入れていく
前のものを口に全部含み、優しく吸い上げる
指もゆっくりと動かしながら人差し指と中指で奥を擦り上げた
「あぁっ!北見っ‥‥待って‥‥やぁっ‥‥」
「痛かったですか?」
「やっ‥‥違っ‥‥んっ‥‥」
「平気ですか?」
「お前の‥‥予習が凄すぎて‥‥もう良いよ」
ロウさんが上体を起こし、俺のものへと手を伸ばす
「待ってロウさん、俺ロウさんに触られたら終わりそう‥‥」
「え?‥‥じゃあ一回‥‥」
「俺‥‥ロウさんと繋がりたくて‥‥」
またロウさんの身体に体重をかけ、押し戻していく
そのままロウさんの後ろに自分のものをピタリと充てる
「‥‥んっ‥‥北見‥‥」
「ロウさん‥‥力抜いて下さい‥‥」
指でもう一度そこを開き、抜くと同時にそこに俺のものを少し強く押し当てる
先端が中に飲み込まれる
「あぁっ!‥‥くっ‥‥ぁ‥‥」
「‥‥入った‥‥ロウさんの中‥‥」
「‥‥北見、待って‥‥」
「‥‥はい」
言葉とは裏腹に俺はゆっくりと奥に押し進んでしまう
「あぁ、ちょ‥‥北見っ!待てっ‥‥やぁっ!」
「あ‥‥ロウさん‥‥俺‥‥」
俺に纏わり付くロウさんが気持ち良すぎてゾクゾクする
そしてロウさんも俺の腕にしがみ付いて来た
ゆっくりといつのまにか奥まで浸食していく
ロウさんの鼓動が激しく打っているのが聞こえる
「‥‥も、まだ動くなよっ‥‥」
「はい‥‥でも気持ち良すぎて無理かも‥‥」
「ダメっ、北見っ!はぁっ、はあっ‥‥あぁっ‥‥」
ゆるゆると腰を動かす
ロウさんの腰が弓反りになり、更に中が狭くなる
その快楽に耐えきれなくなり、先端から最奥まで何度も貫く
「はっ、北見っあっ、ああぁっ、ああっ‥‥やっ、いくっ‥‥!」
「あっ‥‥ロウさ‥‥俺も‥‥中に‥‥あっ!」
俺から絞り出された物がロウさんの臀部を伝い、シーツに染みていく
カーテンの隙間から登りかけの朝日がオレンジ色に差している
「‥‥今日俺が使い物にならなかったらお前のせいだぞ」
「‥‥それは本当にすいません」
「俺の仕事全部お前に押し付けてやるからな」
「俺が代わりにできる事なら全部やります」
後ろから抱きしめるロウさんの肩にキスをする
「北見‥‥お前聞いてないだろ」
「だってこのまま離したくないです」
「ずっと側にいるのになんで‥‥」
「これでまたネスとかと一緒にいたらまたヤキモチ焼いちゃいそう」
「もう俺達は付き合ってるんだから嫉妬するなよ?」
「嫉妬はしないです。ヤキモチですから」
「‥‥お前難しい事言ってる?」
だってずっとあなたを独占していたいから
END
コメント
6件
本当にありがとうございます、、、 これで救われる命があります また北見、小柳での次回作楽しみです!!
ラストも、めっちゃ良かったです。 きたみんが玄関で待っちゃうところ解釈一致です! また次回作も楽しみにしてます。 連投が多いのでゆっくりもしてくださいね