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また投稿が遅れました!!すみません!!
それでは本編どうぞ!
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太中(太←中)BL
切ない
しばらくして夜が更け始め、辺りはすっかり暗くなった頃。
俺は未だ眠れずに窓の外を眺めていた。
ずっと太宰が裏切ることについて考えていた。
考えれば考える程、恐怖で手が震える。
その度に手を押さえ込んで、涙を堪えて…。
中也(こんなことしてちゃあ…寝れそうにねぇな)
その時、ふと思いついた。
あの綺麗な海に行ってみたらどうだろうか。
あの綺麗な海のことを見ながらその様子を何かに記録する…とか。
きっと気分転換になるはずだ。
なら、まずは紙とペンを用意しないと。
中也「万年筆はある…紙なんてあったか…?」
しばらく部屋の中を探し回っていたら
中也「あ、本…」
なんと、分厚い白紙の本が出てきたのだ。
その本は全てのページが真っ白で、何も書かれていなかった。
まさに求めていた物そのものだった。
早速バッグに本と万年筆を入れ、部屋の窓から飛び降りた。
異能力を使い、宙を軽やかに舞う。
そのまま海へと向かった。
優しい波の音が足元から聞こえてくる。
水面が揺れ、月光がきらきらと一際に輝く。
嗚呼、なんて綺麗なんだろう。
目の前の幻想的で美しい景色に、思わずうっとりしてしまう。
さて、なんて記録しようか。
せめて1ページは埋めたい。
最初はやっぱりタイトルか。
最初のページを開けば ゙裏切り前の海 ゙と書き込み、筆を進める。
静かでただ波の音だけが聞こえてくる海。
砂浜に残るたった一人の足跡。
月光に色を塗られた水面。
綺麗で儚い雰囲気がよく似合う。
いつの間にか夢中で本に記録をしていた。
ぱっと顔を見上げる。
水平線からは太陽が顔を出し、海が明るく照らされていた。
もう朝か、早く帰ろう。
バッグに荷物を詰め込み、立ち上がる。
来た道を戻っていく。
空中をゆらゆらと歩きながら、一歩、また一歩と自室に近づいていく。
しばらくして自室が目の前に来ていた。
自室の窓に手を伸ばす。
もう時期貴方はこの組織を裏切り、貴方に会えなくなるだろう。
ならば貴方との思い出を記録して、忘れないようにしておこう。
そして貴方から裏切られたあとも、日々のことを記録して、後で読み返せるようにしよう。
そうすれば、嫌でもこの辛い日々のことを思い出すからさ。
これは自分でかけた呪いだ。
ポートマフィアで生きていくならこれくらいの呪いが丁度いい。
現実に目を背けないための呪い。
そして
この大嫌いな記憶を忘れないための呪い。
…もう、何も忘れないように。
そんな、部屋に入ろうと窓を見上げた時だった。
…あれ?
■■が窓の奥、俺の部屋の中に立っている。
■■は俺の手に触れ、徐々に口角を上げていく。
■■は俺の手を窓から引き剥がし、手を離した。
* 中原中也は 深い闇へと 落ちていった …
今回はここまでです!
この物語ちょっとゲームっぽく作っているところがあるんですよね!
特に意味は無いんですけどね!((
それでは次回もお楽しみにー!
ばいゆら〜!