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梓
29
mo4民のちい
471
210
#過去編
Buran♪
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…忘れたはずのあのキオク…。
思い出すと頭が痛くなる…。
…幻聴…?
誰かを呼ぶ声…。
悲鳴…。
赤く低い建物…。
立ち上る煙…。
周りのニンゲンが…僕になにか言っている…?
何を言っているのかはわからない…。
遠くから聞こえるサイレン…。
何かを急かすような声…。
助けを求める声…。
あれ…僕は…ここで何をしていたんだっけ…。
まあいいや…きっと道に迷ったんだ…。
だとしたらこの周りのニンゲンは誰…?
…邪魔だな…。
さて…やることも済んだし…帰るか…。
「♪〜」
はぁ〜…あのコ…元気かな…?
まあ…元気じゃないのは知ってる…。
全部彼奴等が悪いんだから…。
…本部に戻る…?
今は家に帰るほうが最優先かな…。
ものすごく疲れちゃったから…。
〜家〜
ふぁ〜…疲れたぁ…ベランダにでも居るか…。
あ…夕日だ…きれい…。
あそこはまだ消火できてないのか…?
まああの火は大体物が燃え尽きるまで酸素を吸い尽くして燃えるやつだからな…。
まあ今の僕には関係ないか…。
せっかく任務遂行終わったのにな…。
にしてもきれいだなぁ…。
紅い日と火…灰色の煙…。
あの時が嘘みたい…。
今年が最高学年で良かったなぁ…。
そうじゃないと大問題になっちゃうからな…。
まあいいや…今日は晩御飯何食べようかなぁ…。
ピンポーン
「は〜い」
?「任務遂行お疲れ様…まだ行けるかい?」
「えへへ〜…じゃんじゃん行けますよぉ〜…。」
?「じゃあ〜」
「そういえば来年はどうするんですか?」
?「来年はあそこに言ってもらおうかな…。」
「…国内トップ1のあそこか…。」
?「まあ…もし今回のようなことがあれば…燃やしてもらっても構わない…。」
「あったら一人一人ヤりますよ…今回はしょうがなかったんですから…。」
?「頑張ってくれな…。」
「了」
ガチャッ
「へへ〜…次回はあっちに行くのかぁ…。」
「楽しみだなぁ…。」
僕は能力を持っていなかった…。
いや…。
持っていないのほうが正しいな…。
…あの時の傷はまだ残ってる…。
最近は自分で傷つけるなんてこともやってる…。
痛みはしない…。
何故かはわからない…。
404回もの実験をされて…失敗して…。
成功した部品は一つもない…。
失敗したら…一回一回…キオクを抹消し…作り直される…。
でも…そこももう無い…。
僕が燃やした…。
面白かった…。
やっと辛いことが去った…。
そう思いたかった…。
とあるニンゲンに拾われた…。
最初は良かった…。
たった1日だけ…。
その後…そのニンゲンは狂った…。
理由は正確にはわからない…。
…。
分かりたくなかった…。
僕を殴ったりするようになった…。
そのおかげで今のような体になった…。
痛みを感じない…。
そいつらも燃やしたっけ…。
面白かったなぁ…絶望に染まる顔…。
意識がなくなるまで…ずぅっと…。
ずっと…ずっとずっと…。
でも…僕はやめるなんて感情…その時にはなかったから…。
もう少し痛めつけたかったけど…やっぱり…脆いんだね…でも…面白かったからいいや…。
今は一人…。
そっちのほうがよっぽどいい…。
おかえりなさい…さぁ…今回は誰のキオクでしょうか?予想してみてください…。ではまた次回…。
コメント
13件
主...なのかな?
これは……重くて、それでいて不思議な美しさのある回でしたね。断片的に映る記憶の欠片と、悠然と火を眺める主人公の温度差が不気味で印象的です。「痛みを感じない」体の設定や404回の実験の記録が、この世界の仕組みをじわじわと見せてくる。根源にある暴力性と哀しみのバランスが気になります。続き、読みたいです。