意味がわかると怖い話（ショート）

私は息子を1人持っている母親だ。

今5歳だが、ものすごくずる賢かった。親を嘘で誤魔化す。その嘘は本当にリアルで、日本人の大人の中でも9割の人は信じ込んでしまうだろう。

でも私には必殺技があった。

息子「ぼく、ゆで卵速むき大会で1位取ったよ！！」

絶対嘘だ。長年の勘をなめるな。

私「嘘をつくと鬼が来るよ」

これくらいの嘘を付かないとこの子をしつけることは出来ない。

息子「そんなんじゃ騙されないよ。……ママ、誰か来たよ。」

誰だろう。ドアを開ける。

そこには上半身裸で肌が赤い、がっしりとした体付きの男が立っていた。

鬼「嘘を付くものは1人残さず平らげる」

解説↓

息子の嘘に反応して鬼がやってきたのである。母が嘘だと思って発した一言は本当だったのである。

つまり、母は食べられずに、息子が食べられたのである。母はどう思ったかはご想像に任せるよ。

読者「それにしても鬼が息子を食べるのが遅い。昔から嘘を使っていたのだから」　よく気づいたね。

そう。鬼までも息子に騙されていたのである。

高評価貰えればやる気出ます。ではまた。