大我side
ジェシーと仕事を終えてスマホを見ると髙地からのメッセージに思わず声が漏れた。
大我「えっ!!」
ジェシー「うわぁっ!なに!?」
大我「あっごめん。見てこれ」
横にいたジェシーの声に少しびっくりしながら俺はスマホの画面を見せた。画面には、
【北斗が熱出して俺ら病院にいるから】
ジェシー「えっ、まじ!ほくちゃん大丈夫かな?」
大我「分かんないけど…とりあえず俺らも病院行こ」
ジェシー「そうだね」
俺らはマネージャーに頼んでいつも何かあった時に行く病院に行った。
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受付で名前を言えばすぐに病室に案内された。えっ、病室ってことはただの風邪じゃないの?
優吾「2人ともお疲れ」
樹「おつ!」
慎太郎「お疲れ様!」
扉を開けると労いのお言葉をくれる3人。少し進むとベッドの上で真っ赤な顔で苦しそうに息をしながら眠る北斗がいた。
ジェシー「北斗…」
ジェシーの普段から想像出来ない弱い声が聞こえた。病室にいることで只事ではないとジェシーも感じているんだろうな。
大我「北斗、風邪じゃないの?」
優吾「インフル。普通なら薬もらって帰れるけど、北斗は元々俺らに比べて身体が弱いし、40度近い熱出してるから熱が下がるまで入院だってさ」
大我「そっか」
ジェシー「大きな病気とかじゃなくて良かったけど、辛そう…」
ジェシーはベッドで眠る北斗の手を握ってそう言葉にした。
優吾「とりあえず帰ろう?面会時間も過ぎてるからここにいれないし」
樹「でも、朝起きて誰もいなかったら北斗泣くぞ」
ジェシー「確かに」
慎太郎「大丈夫!もう先生から1人なら泊まっていいって許可もらった!」
樹「さすが!」
大我「じゃあ誰が残るの?」
“誰が残るの?”と言った瞬間、全員が“俺!”と答えた。いや、怖すぎない?圧すごいよ?
大我「明日朝から仕事の人は無しね」
慎太郎「えぇー」
優吾「じゃあ樹が残っててやれ。明日休みだし1番懐いてるし」
樹「よっしゃ!わかった!」
優吾「慎太郎、俺ら送った後もう1回病院までお願いしていい?北斗の着替えとか持って」
慎太郎「はーい」
話し合いが終わったので樹を残してみんなで帰ることになった。
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優吾「慎太郎何度もごめんね。お願いします」
慎太郎「はーい、行ってきます!」
家に着くとすぐに北斗の着替えやおもちゃを詰めた荷物を持って慎太郎が病院へ行った。
優吾「ジェシー大丈夫?」
ジェシー「うん」
優吾「明日仕事終わったら一緒に北斗のとこ行こ?だから今日は風呂入って寝よ」
ジェシー「ぅん」
北斗の姿を見た時からずっと元気がないジェシー。大きな病気じゃなかったとはいえ、やっぱりあんなにしんどそうな姿を見るとこっちまで辛くなってしまう。
優吾「心配なのは分かるけど大我も早く風呂入って寝なよ?」
大我「わかった」
俺に一言かけるとジェシーを連れてリビングを出た髙地。俺も今は何も出来ないから、お風呂入って寝ることにした。
〜続く〜