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ひとしずく 翔馬の場合

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ひとしずく 翔馬の場合

7 - 第7話 退屈しのぎ

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2025年06月22日

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女はしゃべりたがりだ。それはこんなサイトの中でも同じだった。いろんな女が毎日いろんなことをコメントしていた。その中からもっと話してみたい相手とだけ、DMをした。これは、他の人からはやり取りが見えないから、親密な話ができる。


《夫が不倫してるんです、それもこれで3回目。バレるたびに頭を下げてきて、それでも許さないと今度は逆ギレされて》


〈そんな男とは、さっさと別れて自分の人生を歩んだほうがいいよ〉


《そうしたいけど、私には生活していく力がなくて》


〈力がないんじゃない、甘えてるだけだ。今の時代シングルマザーでも暮らしていけるような制度もたくさんある。しっかりしなさい〉


《甘えてる?そうかもしれませんね、そうですね、もっと考えてみます》


〈あなたが悪いんじゃないことは確か。だけどそんな男のためにあなたの大事な人生を投げ捨てることはないんだから。簡単な法律のことならアドバイスできるかもしれないから〉


《翔馬さん、ありがとう。そんなふうに言ってくれる人、現実にはいなくて》


〈そうか。寂しい毎日なんだね。僕があなたのそばにいたらそっと抱きしめてあげるのに〉


《ホントに?あぁ、どうしましょう、私ったらサイトで知り合った人に恋してしまいそうです》



___あれ?簡単だな



話を聞いてるフリして、俺のことを好きにさせることができた。これってもしかして、俺の会話のテクニックなのか?


そんなふうに俺に興味を持たせて、好きだと言わせるのが面白かった。現実には俺のことを好きだと言う女なんていないが、サイトの中でなら簡単にそれができた。


そして、たとえ文字だけでも“あなたが好きです”と言われることで、俺の気持ちから“退屈”が減っていった。


もちろん、そんなことを始めてからもパーティーでの俺の役割は変わらなかったし、その役割のおかげで女をあやつることができるような気がしてきた。


___女社長たちを相手にして身につけたワザを全然知らない女で試したい


それをなんとか実行したいという願望が出てきた。






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