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久々のれむさんのお話っ!続きが楽しみです。
若井さん可愛いぃ……笑
・ ryop (💛×💙)
フォロワー400人ありがとうございます…!!
★ Wakai Hiloto side
「む〜〜〜………」
どうしよう。
ぐるぐる考えながら、お風呂に口まで浸かりぶくぶくと泡を立てる。
「りょーちゃんとえっちしたい………」
バンドメンバーのりょうちゃんと付き合い始めて半年。
もう半年なんだー、なんて考える暇はない。
1年経った今でも、恋人らしいことなんて全然していない!!!!!
いや…いや、してんのよ?一応。 ハグとかまではね、やってんの。
でもさ、キスすらもやってねえの!!!!!
は?って感じだよ。小学生か?って感じ。
おれ29歳になるんですけど。大丈夫そうですかー??
「なんなのもおお……!!!」
はやくえっちしたいなんてことは言えず、
ただただ時間が過ぎ半年も経ってしまっていた。
もうこれは、おれからアピールするしかない?
いやでもな……うーーん……
「…キスすら、できてないし…」
キスって、早めにするものじゃないの????
えっちは遅くてもキスくらいしてよ?!?!?
なんてぶつぶつ言いながら、お風呂から出る。
ドライヤーで髪を乾かしていると、ピロンとマネージャーから連絡が来る。
【明日全員18時までです〜】
【たまにはゆっくり休んでください】
18時まで何しよう…… りょうちゃんと一緒に居ようかな、……
夜までいたら、そーゆーことできるかも……
…え。いやでもどうやって?
あんな鈍感で鈍くて鈍すぎる可愛い奴をどうやって夜の雰囲気に持っていけと??
髪を乾かし終わって、ドライヤーを片づける。
寝室に向かって、一人で寝るには大きすぎるベッドにぼふっと倒れ込む。
「…っあ!!!そうだ!!!」
履歴から「元貴」の文字を探し出す。
元貴、なんでも知ってそうだし。なんか詳しそうだし。
相談してみよ!!なんて思い、電話をかける。
ピロリロリロ、…
2コール目ほどでピッ、と音が鳴る。
「あ、もしもし?」
『……なに……』
『いま寝ようとしてたんだけど…』
不機嫌そうな、少し掠れた元貴の声が耳に入る。
そんなのはお構い無しに、あのさ、と話を続ける。
「明日18時からオフだし、ちょっと相談乗ってよ」
『……そうだん??』
「うん。なんかちょっと、……悩み事?と言いますか…」
ごにょごにょ言っていると、 ふーん。と元貴から肯定とも否定とも取れない回答が返ってくる。
あ、これダメなやつだ。
そう思った途端、スマホからガサガサと生活音が鳴る。
『………別にいいけど』
えっ。と声が漏れる。
「………え、いいの!??」
『いやいいよ…どうせ暇だし。』
制作も終わりかけだしーなんて言う元貴。
ダメ元で言ったから、まさかokされるとは思っていなくて
ぽかんと口を開けたままになってしまう。
「いやダメなやつじゃん今の間は!!!」
『はぁ?んなこと言うならもう相談乗んないけど…』
「あ゛ーーー!!!嘘ですすみません!!」
ぷ、と元貴が吹き出す。
『必死すぎ。』
それから少しだけ仕事の話やプライベートの話をして電話を切る。
仕事が終わったら、マネージャーに元貴の家まで送ってもらうことにした。
ただ、昔からの幼馴染にそういう大人な部分を相談するのもなんだか小っ恥ずかしくなってくる。
「…かと言ってドタキャンもなぁ……」
「う゛〜〜………」
もういいや!と思い、抱き枕にぎゅーーっと抱きついてそのまま眠りについた。