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ボスアモ
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執事たちが寝静まった夜中に喉の渇きで目が覚めた
水差しを取り、水を飲む。ぼんやりと部屋を見渡すと少し離れたアモンのベッドからごそ、ごそと衣が擦れる音と微かな声が聞こえた
「 …ぅ、…ひ、ぅ…グスッ…」
蝋燭に火を灯し、そっと近づく。
寝ているハウレスやフェネスを起こさないよう声を最小限に小さくして声を掛けた
『アモン』
「ヒッ…ボスキ、さん?」
アモンは短い悲鳴をあげ、恐る恐る布団から顔を出す。月明かりに照らされぼんやりと見えるアモンの表情は引き攣っている
「起こしちゃったっすか、?」
ルビーレッドの瞳が不安気に見つめてきた
『喉が渇いただけだ。』
「そうっすか…」
ベットに腰を掛けながらアモンの色素の薄い白髪をそっと撫でてやると安心したのか目を細めた。
「水、飲まないんすか?」
『もう飲んだ。』
「…寝ないんすか?」
『俺は暗いのが怖くて泣いてるやつを放って寝るような奴じゃねぇよ』
「泣いてないっす」
『そうかよ』
窓の外を見ると大きな月が見えた。月の光が当たり色素の薄い白髪はキラキラと光っていた。
(綺麗だな)
「ねぇ、ボスキさん」
『あ?』
「ありがとうございますっす」
『いきなりなんだよ気持ちわりぃな』
「酷くないっすか!?」
『あまり騒ぐとハウレスやフェネスが起きるぞ』
「ごめんなさいっす」
『ふわぁ、ねみぃ』
「…寝てもいいっすよ」
『ん、おやすみ』
無遠慮にアモンのベットに入る。
「え、は!?ちょ、」
シングルベッドに男二人は流石に狭い
『狭ぇ…』
「自分のベッドで寝てくださいっす」
『ねみぃ…』
「人の話聞いてるっすか?」
『うるせぇな声でけぇんだよ』
騒ぐアモンの唇を奪うとすぐに大人しくなった。
「んぅ…ん…ふッ」
静かな部屋に響く水音と艶やかな声
アモンを見るととろんと蕩けた顔をしていた。
『っは、だらしねぇ顔𝗐』
「っぷは、はぁ、はぁ、アンタ長いんすよ…//」
『気は紛れたか?』
「まぁ、はい…」
『そうか』
少しするとボスキは規則正しい寝息立て始めた
「はぁ、なんで自分のベッドで寝ないんすか…」
溜息をつきながら自分の背中に手を回し抱き着くように眠るボスキを見る。
「でも…もう怖くない。」
ボスキさんの体温を背中に感じながらオレは眠りについた