テラーノベル
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nmmn注意
ご本人様には関係ありません
nmmnという言葉がわからない方は見ないでください。
脱語脱字あるかもしれないです。
短め
微黄青
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「ころん」
『会長、?』
僕の名前を呼びながら会長、るぅとくんは僕に近づいてくる。
彼は小さい頃からの友達でいわゆる幼馴染である。
るぅとくんは、頭が良くいつも学年1位をとっており
それに顔も整っていてみんなに人気のある人だ。
僕は成績は下の方で、顔も平凡だし人気もない、
るぅとくんとは真逆。
でも僕はそんな彼に恋心をいだいてしまった。
この気持ちに気づいたのはいつかも覚えていない。
いつの間にか彼に視線が釘付けだったのだ。
るぅとくんと一緒にいたいがために、生徒会に入ったのだが
僕は、失敗ばかりしていてるぅとくんや、他の生徒会メンバーに迷惑をかけてしまっている。
今日もまた失敗してしまった。
大事な書類をなくしてしまったり、文化祭の予算計画の計算を間違えてしまったり。
るぅとくんは、呆れたようにため息をついていて
僕は役立たずなんだと理解してしまう。
こんなんじゃるぅとくんは振り向いてなんかくれないし
ただ彼の邪魔になるだけ。
だから、生徒会を抜けこれ以上迷惑をかけないようにすると決めた。
僕は生徒会役員辞任願と書かれたプリントを持ちながら、生徒会室へ向かう。
生徒会室に着き扉を三回こんこんこん、とノックする。
「どうぞ」
と中から聞き慣れた彼の少し低めの威厳のある声がする。
僕は失礼します、と言って扉を開ける。
真ん中の椅子に座って書類に判子を押している彼に
『会長、僕生徒会抜けます。』
ただ一言そういう。
会長は一瞬びっくりしたような顔をして、僕に理由をたずねてくる。
『僕が生徒会にいたとしても、失敗ばかりでどうせみんなに迷惑をかけるだけですから。』
と理由を述べると、会長はぼそっと小さな声で何かを言っている。
「本当に抜けるのか?」
『はい』
「そう、か」
彼は悲しそうな顔で僕を見つめ本当に抜けるのか確認する。
『いままでありがとうございました。』
そう一言を告げて生徒会室を出る。
これで、いいんだ。
みんなに迷惑をかけずにすむ。
最後に会長のあの悲しそうな表情が頭に思い浮かんできて
目にうっすと涙が浮かんでくる。
僕は目からつぎつぎと出てくる涙を
袖で拭きながら
『ごめんな、さいっ』
と言葉をこぼす。
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最後までご観覧ありがとうございました。
みなさんの想像する展開とは異なるかもしれません。
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コメント
1件
良き 👍️👍️👍️