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えとまろ
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12,669
資料室の扉の前
そこに立っていたのは
ぺいんとだった
tr」…は?
sn」いやいやいや…
pn」…っ…?
pnは言葉を失った
目の前には自分と同じ顔をした人間がいる
15」やっと会えたね
kr」誰だお前…
15」俺だよ
15」本物のぺいんと
pn」……
tr」ふざけんな
tr」ぺいんとはこっちだ
15」違うよ
15」そいつは余分な方
空気が凍る
sn」…そんな…わけ…
15」何言ってんだよ
15」見たでしょ?記録をさ
15」だからそいつは余分な方
pnは震える声でやっと喋った
pn」じゃあ…俺は…本当に…?
15」そうだよ、消される側なんだ
tr」ふざけんな!
sn」そ、そんなの許されるわけ…!
15」許す許さないじゃなくて
15」ルールなんだよ
kr」……
krは少し考えて言った
kr」…だったら、消されたはずのぺいんとは
kr」なんでまだここにいるんだ?
15」それは…”不具合”が起きたから
pn」…不具合…?
15」本来なら
15」去年の事故で終わってた
15」あの時落ちたのはお前だろ?
tr」でも…ぺいんとは生きてる
15」そう、そこがバグ
sn」そういえば…落ちたのに大騒ぎになってなかった…!
kr」噂ですら聞いたことなかった…
pn」それはただの…余分処理でしか…
pn」なかったから…っ…?
tr」教師も承認した当たり前のことだって言うのかよ…!
15」不具合で消される側の人間が残ってしまった
15」だから…今、修正される
pn」……
今までの出来事、見つけてきたこと
全部が一気に繋がってしまう
それが悔しくて悔しくてたまらなかった
pn」俺は…最初から…いなかった…?
15」そうだよ
tr」そんなわけない…!
sn」僕たちは…ずっと一緒だった!
15」もう…終わりにしよう
15番が一歩近づく
kr」待って…
kr」消えたぺいんとを、どうして俺らは忘れきれなかった?
sn」…!
tr」確かに…
15」それは…
ー強く残ったから。
15」記憶ってさ…全部同じじゃない
15」記憶が強ければ強いほど
15」俺らが消しづらくなる
sn」じゃあ…僕たちが忘れきれなかったのは…っ
15」そう、そいつとの記憶が強かったから
pn」…じゃあ…俺は…今度こそ…消えるの…?
彼の目には抑えきれなかった涙が浮かぶ
15」そうだよ
kr」嫌だ
sn」僕も
tr」許すわけないだろ
pn」……っ
sn」大好きな、親友だから…!
kr」今更…消えるとか…
tr」そんなの許せないって…
その時、
地下資料室のスピーカーから
機質な声が響いた
「修正プロセスを開始します」
sn」は…?
kr」何が起こってるんだ…!
tr」これはまずい…
tr」ぺいんと!逃げよう!
sn」とにかく逃げないと!
kr」早く!
でも、pnは動かない
tr」おい…!?
pn」…いいよ
3人」…!?
pn」分かった
pn」俺、ここにいちゃいけないんだろ
kr」違う!
kr」ここがだめなら、遠くへ行けばいいだろ!
pn」…そんなことしたら…この学校での思い出
pn」全部、なくなっちゃうような気がして、
sn」…!
pn」でもさ…俺分かったんだ
pn」俺らは…ちゃんと親友だったろ?
sn」当たり前じゃないですか…っ!!
kr」…うん…この学校で1番…仲良しグループだったよ…
tr」…っ…!!
pn」だから…それだけで…
pn」いや、それだけが…俺の生きがいだったんだ
tr」さっきから…声震えてんだよ…
kr」怖いんだろって…!
sn」まだ間に合うから…っ…!
pn」……怖いに決まってるだろ…
pn」でも…
pn」お前らを…巻き込みたくないんだ
sn」…っ
kr」ぺいんと…っ…!
tr」……く…っそ…
全員を光が包んでいく
pn」俺、みんなのこと忘れないから…っ…!
pn」みんなも…少しでも…覚えててくれたら…
sn」記憶が消されたって…絶対…思い出すから…!
kr」…っ…ぺいんと…!
tr」…助けられなかった…っ
pnは小さく笑って言った
pn」…また会えるって…信じてるよ
静寂
そこにはpnも15番もいない
3人はいつの間にか倒れていた
数分後に目を覚まし
snは頭を抱えて言った
sn」…あれ…っ…ここ…
kr」…地下資料室じゃん
tr」え、なんで俺らここに?
sn」しかももう深夜1時ですよ!
kr」謎い
sn」帰ります?
kr」…帰るか
tr」そうだな
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