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太「おや…その人は誰だい?」
先輩が教室に白髪の女生徒を連れて来る
夜「判らん。ただ、私達の事を監視していたのは違いない」
太「へぇ…」
含みのある笑顔を作ると、彼女は少し怯んだようだ
夜「…君は何故監視していた?」
?「ッ…云えない」
彼女は答えない
太「誰かから命令されてる…」
”命令”
その単語にビクッときたようだ
夜「…」
私は太宰と目を合わせる
太宰も意図を理解してくれていたようだ
コクン、と頷く
夜「君…」
”いじめを受けているね?”
その瞬間、体を震わす
?「私はッ…やりたくて……」
夜「大丈夫。それは理解しているよ」
命令って単語に体を震わす時点でね、と先輩は云う
太「ちなみに其れは誰なんだい?」
?「二年のっ……」
その後はふるふると首を横にした
夜「…そっか」
何となく。
本当に何となくだけど予想はついてた
あの時から、視線は感じていた
だけど、此処まで付いてくるとは予想外だった
君が_
”この現象の犯人であり、私を憎んでいる君なのに”
虚空を眺める
太「…?」
先輩の瞳は少し揺らいでいた
そして一言
夜「憎まれ役って云うのも…やりづらい時代になったものだよ、ボソッ」
少し引っかかったその一言
たった一文なのに、
頭から離れなかった
この文が、まるでこの後の展開を表すように_。
・
夜「うぅ〜ん…」
ポカポカと云えるであろう太陽
人々の声
温もりを感じるこの季節_
太「矢張り、青春と云ったら屋上だろう?」
現在、昼ご飯の時間であり、生徒会の皆で食べている
皆、母がお弁当を作ってくれたとの事
敦「夜月さん食べるの早くないですか…?」
ぞりゃあ、ねぇ…と返事をされる
夜「いつの間にか早くなっていた、ただそれだけだ」
中「うおっ…これうま」
卵焼きを頬張っている処っぽい
卵は生憎好きでは無いのでね…(作者も大嫌い☆)
太「中也はお子様だねぇ…プププ」
太宰が薄く笑う
中「はぁ!?てめぇこそ、先程タコさんウインナーで喜んでいたじゃねぇか!!!」
太「はぁ!?あれはタコさんウインナーじゃないし!!ただのウインナーだよ!!」
中「どう見たって足生えたたろ!!」
うん…お前等子どもか
って思う会話だね
敦「ほいひい…」
芥「…」
此方は平和だわ…
まぁ、そんな双黒の喧嘩を止めるのも面倒くさいので、そのまま寝っ転がる
此れが青春と云うものなんだな…
案外、良いね
その時_
?「またお前等か!!何度云ったら此処で食べるなと判るんだ!!」
皆の手が止まる
太「くにきぃーだくんは相変わらず校則に厳しいねぇ…」
国「何がくにきぃーだくん、だ!!俺は先生だ!!」
三年数学担当_国木田独歩
まぁ、彼に勿論武装探偵社での記憶は無いのだが、
此処の設定では数学担当なのよね…
まぁ、前に云ってた気がするし
夜「良いじゃないですか〜今は温もりを感じたい季節…」
コテンと眠りに付きそうになる
敦「太宰さん…今日はバレないって云いましたよね…??」
敦と芥川の目が訴えかける
太「…」
ダッシュで逃げようとする
ガシッ
中「おい、てめぇ待てや…」
”怒られる時は一緒だぞ…?”
・
太「くにきぃーだくんの起こり方がまた進歩しているねぇ…」
敦「国木田さんも前と変わらず怖いです…」
四人の頭には拳骨の後が出来ている
中「そういやぁ…夜月さんは?」
その言葉に皆の行動がピタッと止まる
太「真逆…」
教室に戻って机を見ると
「今日は家に帰りたい!バイバイ」
そう云って手紙が残されていた
太「…相も変わらず逃げ足は速いと」
敦「ある意味凄いですね…」
三人は苦笑する
芥川は「愚者め…」と言っていた
太「今日は部活行けなかったねぇ…」
中「しょうがないだろ。あの人帰っちゃったんだからよ」
敦「明日は出来ると良いですね!」
芥「…ふん」
その四人の声が教室に響いていた
?「…みいつけた♡」
太「…」