『天狐くん…?
あっ……
ごめん!!
昔のくせでつい抱きついちゃった、
ほんとにごめ
天狐?「死柄木弔(シガラキトムラ)…」
ん……?』
ってまさか
『えっ人違い!?いやでも私が大好きな天狐くんのこと間違えるはずが……』
死柄木「そうだよ
俺、天狐だよ
でも今は死柄木弔って名前で……」
つ、つまり
『何かあったの……?
もしあれだったらいつでも相談してね!!
わたしたち友達なんだから!!』
死柄木「ありがとう、でもそろそろ俺帰らないとだから
……じゃあな」
『う、うん!またね!』
出久「えーと……友達?」
『そう!!
昔私を助けてくれた人!!
憧れなんだ〜』ニッ
出久「そうなんだ!!はっ僕そろそろ帰らないと母さんが心配しちゃう!!」
『それはやばいね!?送ってくよ!』
出久「普通僕が送っていく側なのでは…?
ま、まあ。ありがとう!!」
移動中
そろそろ着くかな〜!
……?
なんか周りの人達が私たち…というか出久くんを見てる?
なんでだろ……?
ヒソヒソヒソヒソ
ポロッ
!?
どこかで涙が落ちる音が……
誰かが悲しんでる音が聞こえる……
ふと出久くんを見たらデクくんも同じようでキョロキョロとしている。
そんな出久くんの手を掴み走ってその悲しみの音の場所に行った。
そこにあったのは
ひとつの家にスプレーか何かで
無個性
無個性の出来損ないが産まれてしまった可哀想な親
木偶の坊
……無個性なりに相応の夢を見ろ!
と書かれていてそれを泣きながら見ているぽっちゃりとした女の人だった
その人に出久くんは寄り添い一緒に泣いていた
私はこの状況をどうするか考えていた
そして私は
無意識に女の人に私の家で暮らしませんかと声をかけていた。
話を聞く限り女の人はどうやら出久くんのお母さんらしい。
それなら話が早いと思い、
なんとか私は出久くんとそのお母さんを説得した
結果としてはなんとか説得できた。
そこからは早かった。
必要な荷物を持ち私のオートロックがある家に行った
部屋に案内すると2人とも疲れてすぐ寝てしまった。
相当我慢していたんだなと思った。
私はそこから武道(タケミチ)という私と同じく宗教内でいじめられていて精神科に通う子におすすめの病院を聞いてその病院の予約をとったりなど忙しくしていた。
数週間後
出久のお母さんは中度のうつ状態であることがわかった
今はゆっくり休ませるため入院している
出久くんはお母さんの言葉「あの時ヒーローになれるっていってあげれなくてごめんね……でも今の頑張ってる姿すごくかっこよくて私にとっての1番のヒーローだよ」
という言葉を聞いてより一層個性の練習も一緒に始めたごみ拾いも頑張っている。
そして今日が出久くんと一緒に出久くんのお母さんに力を与えようと計画していた日だ
私は出久くんのお母さんが入院している病院にレクレーションとして歌を歌いに行っていいか許可を取ってある。
こっそり出久くんを連れてきたらいつも練習していた歌を歌うといい舞台に2人で立った!
『今、自分の中に気持ちを押し殺したり自分が分からない人に歌います』
ーーーももいろの鍵ーーー
歌詞調べてみてね!
ーーーおわりーーー
『もう一曲歌わせてください!この曲は頬が乾くまで包み込んでいたい、そばにいたいという曲です
皆さん涙を隠さないで……
ぽかぽかできるように歌います!』
ーーー頬が乾くまでーーー
歌詞調べてみてね!
ーーーおわりーーー
『ありがとうございまし
えっもう一曲?
まじですか?
了解です!!
アンコールいきまーす!』
出久「大事なお母さんへ
聞いてください」
ーーーたびのまえ、たびのあとーーー
歌詞調べてみてね!
ーーーおわりーーー
『ありがとうございました!!
以上で今日のレクは終わりです!!
皆さんの元気な顔を次は見れると嬉しいです!!』
出久「ありがとうこざいました!!」
あー無事終わった〜
これで少しは……
数日後
出久「お母さん!?
あれ?!
病院は!!!」
出久母「なんか2人の歌を聴いた人達がどんどん精神的に回復したの!!
出久!
すごいねポロッ
とってもあったかい歌だったよニコッ
優ちゃんも!
すごかったよー!!!
2人ともヒーローだった!!
あれってどうやったの?」
『私と出久くんの個性、霊能力で幽霊の個性を借りて
やりました!!
ねっ出久くん!!』
出久「そうなんだ!!
優に会ってから僕たち2人同じ個性が出たんだよ!!
だから今は無個性じゃない!
たくさんの幽霊な味方もいるし優もいるんだ!
僕!明後日のヒーロー科の試験!頑張ってくるよ!!」
そうそう頑張ってく、えっ
『明後日だったっけ?!
勉強してないよ!!
やばいよ!!
出久!!勉強教えてー!!』
出久「えー!?
忘れてたの?!
今から勉強会しよう!!」
『うん!!』
バタンッ
出久母「ふふっ
仲良しな子ができて
笑顔も増えて……
よかった……ポロッ
あれ……?
出久の泣き虫が映っちゃったのかな……笑
いや泣き虫だったのは私かな……!
……よし!
あの子たちのためにおにぎりでも作ろ!!」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!