テラーノベル
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何か書かないと見捨てられそうだったので今ある体力を使って書いていきます。
主人公 ほとけ↓
末っ子
高校生
悠佑↓
循環器内科医師
長男
いふ↓
心臓外科医
次男
ないこ↓
小児科医
三男
初兎↓
消化器内科医師
四男
りうら↓
呼吸器内科医師
5男
雨の匂いがする夕方だった。
窓を少し開けた部屋で、ほとけはベッドに座ったまま、小さく息を吐いた。
それだけで胸の奥がじわりと痛む。
机の上には、開かれていない高校の課題プリント。
スマホの通知はゼロ。
友達欄は空っぽ。
「……行かなきゃ、なぁ」
ぽつりと呟いてみるけれど、明日になればまた行けないことを、ほとけ自身が一番よく知っていた。
少し歩くだけで息が切れる。
階段なんて上れば胸が苦しくなって、視界が白くなる。
みんなみたいに普通に学校へ行って、普通に笑う。
そんな簡単なことが、自分には難しい。
リビングから兄たちの笑い声が聞こえてきた。
医者ばかりの兄弟。
みんな健康で、忙しくて、それでも強い。
それに比べて自分は――。
「……邪魔、かな」
そう呟いた瞬間、コンコン、と扉が鳴った。
「ほとけー? 起きとる?」
悠佑の声だった。
「……起きてる」
返事をすると、ドアが開く。
白衣姿のまま帰ってきたらしい悠佑が、大きな体を屈めながら部屋に入ってきた。
「また晩飯食わん気?」
「……別に、お腹空いてない」
「嘘つけ。顔真っ白やぞ」
そう言いながら、悠佑はベッドの横にしゃがみ込む。
大きな手が、ほとけの額に軽く触れた。
「熱はないな……しんどいん?」
「……ちょっとだけ」
本当は、ちょっとじゃない。
朝から胸が重くて、呼吸も浅い。
でも言えば、みんな心配する。
悠佑はじっとほとけの顔を見つめてから、ふっと眉を下げた。
「お前、我慢すんの下手やな」
「……え?」
「苦しい顔、隠せてへん」
その瞬間、鼻の奥がつんとした。
優しくされると困る。
惨めになるから。
ほとけは視線を逸らした。
「……僕さ」
「ん?」
「みんなみたいに普通じゃないから」
言葉が止まらなかった。
「学校も行けないし、友達もいないし……ずっと家にいて、迷惑ばっかかけてる」
「ほとけ」
「医療費だっていっぱいかかるし……」
「ほとけ!」
少し強い声に、肩が跳ねた。
悠佑は困ったように頭を掻いて、それから静かに言った。
「お前さ、自分のこと責めすぎや」
「……でも」
「病気なんは、お前のせいやない」
その時、開いたままだった扉から別の声が飛んできた。
「せやせや」
「うわ、初兎にぃ……」
いつの間にか初兎とりうら、それからないこといふまで集まってきていた。
「盗み聞きしてたの!?」
「してへんしてへん、聞こえてきただけや」
初兎は笑いながら部屋に入ってくる。
「つーかいむくん、またネガティブ大会開催しとったん?」
「……してない」
「してた顔やで」
りうらがベッドの反対側に腰掛けた。
「いむ、息苦しい?」
「……ちょっと」
「酸素測ろうか」
すぐに医者の顔になる五男に、ほとけは苦笑する。
「ほんとみんな過保護……」
「当たり前だろ」
ないこが即答した。
「いむ、倒れる寸前まで平気なふりするじゃん」
「だって心配かけたくないし」
すると、今まで黙っていたいふが口を開く。
「心配させてんのは、お前が黙るからや」
低い声だった。
「しんどい時は頼れ。兄貴おる意味ないやろ」
その言葉に、胸が熱くなる。
ほとけは俯いた。
「……でも僕、みんなと違って何もできない」
「誰が決めたん?」
悠佑が優しく言う。
「学校行けへんかったら価値ないん?」
「……」
「病気やったらあかんの?」
答えられない。
悠佑はくしゃっとほとけの髪を撫でた。
「ほとけが生きとるだけで、俺ら嬉しいんやで」
その瞬間、視界が滲んだ。
ぽろ、と涙が落ちる。
「っ……」
「おー、泣いた泣いた」
初兎が茶化す。
「うるさい……」
「はいはい」
ないこがティッシュ箱を差し出してくる。
りうらは静かに背中をさすってくれた。
「今日は無理しなくていいよ」
「……うん」
いふが小さく息を吐く。
「飯だけは食え」
「……頑張る」
「頑張らんでええから食え」
その言い方がおかしくて、ほとけは少しだけ笑った。
すると兄たちもつられて笑う。
窓の外では、ぽつぽつと雨が降り始めていた。
でも部屋の中は、不思議なくらい温かかった。
ずっと書けなくてごめんなさい
コメント
2件
りり、謝らないで ちゃんと書いてて偉いね💕︎ 頑張ってくれてありがとう(ᴖ ̫ᴖ )♪ ねる、投稿するってKありの時から言ってるのにずーと投稿出来てないや… そんなねるにくらべたらずっとずーとりりの方が頑張ってるしえらいよ👏 投稿しなくても捨てないからね
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