テラーノベル
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書き方変わってからあまり伸びなくなっちゃった。実力不足です
リビングに降りるだけなのに、ほとけは少し緊張していた。
階段を降りる途中で息が上がることがある。
今日は泣いたあとだから、余計に胸が重かった。
「ゆっくりでええからな」
後ろから悠佑が声を掛ける。
「……子どもじゃないんだけど」
「ほっといたら倒れるやろ、お前」
「倒れないし」
「先週倒れたん誰や」
「……僕です」
即答されて、兄たちが笑った。
一段ずつゆっくり降りる。
途中で少し呼吸が浅くなって、手すりを握る力が強くなった。
すると隣にいたりうらが自然に歩幅を合わせる。
「苦しい?」
「……ちょっとだけ」
「座る?」
「まだ大丈夫」
“まだ”と言った時点で大丈夫じゃないのを、兄たちは全員知っていた。
けれど誰も無理に抱き上げたりはしない。
ほとけが嫌がるから。
その代わり、すぐ支えられる距離で囲む。
まるでガラス細工みたいに。
リビングへ着く頃には、ほとけの呼吸はすっかり乱れていた。
「は、っ……ぅ……」
「ほら見ぃ」
悠佑が苦笑しながら椅子を引く。
「座れ」
「……ありがと」
座った瞬間、胸がずきりと痛んだ。
小さく眉を寄せたのを見逃さず、いふがしゃがみ込む。
「胸?」
「……少し」
「脈見せ」
細い手首を掴まれる。
医者の顔だ。
さっきまで笑っていた空気が少しだけ静かになる。
ほとけは申し訳なくなって視線を落とした。
「……ごめん」
「なんで謝んねん」
いふは脈を測りながら低く言う。
「お前が苦しいんは事実やろ」
「でも、みんな疲れて帰ってきてるのに」
「いむ」
今度はないこだった。
優しい声だった。
「俺たち、小さい頃のいむ覚えてるから」
「……?」
「病院嫌いで、点滴見ただけで泣いてた」
「それ言わないで……」
「でも毎回ちゃんと頑張ってた」
ないこは笑う。
「今もずっと頑張ってるよ」
その言葉に、また涙が出そうになる。
ほとけは慌てて顔を逸らした。
初兎がそんな弟を見て、ふっと笑う。
「ほんま泣き虫やなぁ」
「うるさい……」
「でもまぁ、泣けるうちはええことや」
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そう言って、初兎はキッチンからスープを持ってきた。
「今日は胃に優しいやつな」
「……初兎にぃが作ったの?」
「せやで。天才やろ」
「この前砂糖と塩間違えてたじゃん」
「それは事故や」
「事故で済まされる味じゃなかった」
兄弟たちが吹き出す。
久しぶりに、ほとけもちゃんと笑った。
その時だった。
ぐら、と視界が揺れる。
「あ……」
胸が急に苦しくなった。
呼吸がうまく吸えない。
「いむ?」
りうらの声が近づく。
けれど返事をする余裕がない。
「っ、は……ぁ、……」
浅い呼吸だけが漏れる。
顔色が一気に悪くなったのだろう。
兄たちの空気が変わった。
「酸素持ってきて」
りうらが即座に動く。
「いむ、ゆっくり呼吸しよ」
ないこが目線を合わせる。
「大丈夫、ここいるから」
「っ……ぅ、……」
苦しい。
胸が締め付けられる。
怖い。
そう思った瞬間、誰かがそっと手を握った。
悠佑だった。
大きくて温かい手。
「ほとけ、俺見て」
震える視線を上げる。
悠佑は落ち着いた声で言った。
「大丈夫や。絶対大丈夫」
その声を聞くだけで、不思議と少し安心した。
酸素マスクが当てられる。
ゆっくり息を吸う。
兄たちの声が聞こえる。
背中をさする手がある。
ひとりじゃない。
その事実だけで、ほとけはなんとか呼吸を繋いでいた。
前の書き方思い出せばまた沢山の人に見てもらえるかな
コメント
1件
りり投稿本当にありがとね だいすきだよ