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又、
この小説は作者の妄想・フィクションです。
ご本人様(キャラクター等)には一切の関係・関連はありません。ご迷惑がかからぬよう皆で自衛をしていきましょう!
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※その他BL要素有り( 🟦×🏺)
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🏺『』その他「」無線「”○○○”」
眠りに落ちる時、ふと今日のくだらない出来事や忙しない日常の一片を思い出す。
何となく脳裏に慣れ親しんだ仲間を巡らせては、クスリと鼻で笑って真っ暗な天井を眺めていた。
薄ぼんやりとした天井はいつも通りのウトウトとした眠気を誘ってきて、瞼を一つ、二つと開いては閉じる。
そしてもう一度ゆっくりと目を瞑ったその瞬間、どぷりと海に沈んだかのような息苦しさを覚えた。
『゙っはッ、ッ、』
急いで口元を抑え周囲を見渡せば、視界は透明度の高いきらきらとしたコバルトブルーの液体がたっぷりと見るもの全てを歪ませる。
上を見ても下を見ても何も無い。
ただ、そんな焦りをつのらせる状況の中で冷静に目を細めれば、自分ともう一人の人間が溺れかけているらしいと気がついた。
歪んだ視界の中でも確かにもう一人、誰かが居る。
『、…っ!、ごぽっ、』
平泳ぎでどうにかその人物に近づいてみれば、どうやら同じように意識はハッキリとしていて、しかも見知った鬼の被り物を付けている同僚である。
驚きで肺に溜めていた空気が一気に口から溢れ出し、青井はその様子を見て直ぐにつぼ浦の口元を押さえつけた。
『゙ンッ、っ、…、』
青井はゆるく首を振ってつぼ浦を落ち着かせ、そのままシーッ…と指先で合図を送る。
残りの空気も少ない中、つぼ浦は青井の指示にこくりと頷き大人しく身体の力を緩めた。
すると、次第にコポコポと足元から空気が立ち昇る音が聞こえる。
『、…、……、、』
その泡はだんだんと大きな音をたてて、最終的にはボコボコと水を押し上げる勢いで謎の空間からまた別ベクトルの謎の空間へと姿を変えてしまった。
『っはッ、はぁっ、はぁっ、っぶねぇ、死ぬかと思ったぜ、』
トサリと小さな音をたててつぼ浦と青井は地面に足を着く。
荒い呼吸を何度か繰り返してから、つぼ浦はやっと隣に佇む青井に目を向けて言葉を投げかけた。
『つーかアオセンじゃねぇか』
「うん(笑)、俺だね」
青井も何度か呼吸を整えてから、カポリと鬼の被り物を取り外して周囲を見渡す。
「…ここどこ?」
『さぁ、俺も分からん』
どこを見ても景色は変わらず真っ白な部屋。
ただ、不思議なことにポツンと備え付けられているソファやテーブル、簡易的なキッチン、冷蔵庫だけは見た事のある色とサイズ感をそのままに設置されていた。
「あれ?、…この冷蔵庫とキッチンってさ、俺らがよく使うやつと同じじゃない?」
『確かにな、、ん。俺もこのソファとローテーブルには見覚えがあるぜ』
近づいて触れてみても何らドッキリ要素は無し。
『つーか俺さっきまで寝かけてたしな。このソファで』
「あぁそうなの?、…゙ん〜。実は俺も夜勤だけどクソ眠くてコーヒー作ってたんだよね」
どうやらお互いにウトウトと微睡んでいた瞬間に、さっきのような奇妙なものに取り込まれてしまったらしい。
『歪みか?』
「わかんない。瞑想も出来ないし、電話も繋がらないし、なんなら無線も強制的にぶち切られるからね。ここ」
さも当たり前のようにそう呟いて、青井は小さなため息を漏らす。
『……アンタ、なんか知ってるな?』
「…いーや?。別に」
“大層なことは知らないよ”と気だるげに答えて、青井は冷蔵庫の扉をパカりと開く。
「何食べたい?」
『今か』
「うん。今」
このやり取りは本当に必要なものなのかと思いつつも、つぼ浦はしばらく考えてから口を開いた。
『……゙ん、、じゃあなァ、゙あー…、ジャンクフードだな』
「もっと的確に言ってもらえます(笑)?、」
『ハンバーガーとポテト。あとコーラ』
「はいはい」
何も無い冷蔵庫の空間に手を伸ばして、青井はスっと何かを手で掴む。
「はい出てきたぁ」
そして青井の手には何故だかハンバーガーとポテト、そしてコーラが詰め込まれた紙袋をしっかりと握りしめている。
しかも二つ分のハンバーガーセットだ。
「そこ座りな」
『…おう』
つぼ浦がどサリとソファに座り込めば、青井もその隣に座ってローテーブルに食べ物を広げた。
ご丁寧に紙ナプキンまで綺麗に並べて、青井はぱちんと手を合わせる。
「いただきまーす」
『、、いただきます』
あまりにもいつも通りなその姿に少し警戒しつつも、つぼ浦は青井に続いてハンバーガーを一口頬張る。
『あぐっ。ン…、は?、クソうまいんだが?』
「でしょ〜(笑)、美味しいんだよねぇ」
“俺が作った訳じゃないけどさ”とゆるく笑みを浮かべて、青井はポテトを一本つまむ。
「ポテトも美味しいよ?、塩加減ばっちりだから」
『まじか』
そんないつも通りの緩やかな会話をしばらく続けて、それからつぼ浦はふと思い出す。
『…あ、そういやここどこだ』
「お。本題ですかぁ」
『てかアンタ、ぜってぇなんか知ってんだろ』
「なにをよ」
『此処のことっつーか、現象っつーか、歪み?、のことを』
ハンバーガーとポテトを食べ終え、青井はコーラをカラカラと鳴るまで飲みきってから口を開く。
「そうだねぇ…、まぁ知ってるっちゃ知ってるけどさ。別に知らなくてもいいんじゃない?」
『いや、良くねぇだろ』
「え〜。だめ?」
『だめだ。いつ帰れるかも分からねぇ所に居続けるのは危険すぎるだろ』
「そっかぁ…」
チラリとつぼ浦を見つめて、天井を眺めて、仕方なしに青井はつぼ浦の求めている回答を述べる。
「ここはね。別に危険なところではないんだよ」
『そうなのか?』
「うん。ここはね、夢と現実の狭間って言うか…、簡単に言うと俺の夢の中ね」
『は?』
「そして、お前が此処に来たと言うことは、お前の夢の中でもある」
歪みでもなんでもない。
この世に生きていると色々と不思議な経験を重ねることが多くなるものだ。
宇宙人や未来人だっているんだから、こんな異空間があったってなんら不思議ではない。
「なんか疲れた事でもあったんじゃないの?、現実世界から抜け出したいと思わないと多分此処には来れないよ?」
『そんなこと、、ある、のか、?、』
無意識にそう思っていたのだとしても、青井の言葉通りならば二人の今の共通認識は現実逃避故の異空間逃げだ。
『てか、そんならアンタだって何かあったんだろ?』
「俺はー…、うん。そうだね。隠す理由がないから言うけどさ、俺は何回も此処に来てるよ」
『だろうな。なんか手馴れてたし』
「心配しろよ(笑)。先輩が心身ともに疲弊してるんだぞ?」
そう言ってクスクスと笑い、青井はひとしきり笑い終えた後にじっ…とつぼ浦を見つめる。
「…帰りたい?」
『帰れるのか』
「じゃなきゃ俺、現実世界にいないでしょ」
『あぁ、確かにな。…じゃあ、どうやって帰るんだ?』
つぼ浦が質問を投げかければ、青井はスっと正面を指差して答えを導き出す。
「あの扉開いて、普通にくぐったらもう帰れるよ」
『は?、扉?』
指差す方向に視線を向ければしっかりハッキリ木製のドアがポツンと佇んでいる。
一番最初に見たコバルトブルーの褪せた色合いが全面に塗りたくられ、その扉にはくるりと回せる銀色のノブが取り付けられていた。
「帰りたければどーぞ?」
『…いや、アンタも帰ろうぜ』
「んふ(笑)、今ちょっと心配した?」
『そりゃするだろ、…なんだよアオセン、アンタ今日なんか変だぞ?』
「どこが変でしょーか?」
『どこって、、…゙ぁー、そうだなァ…、』
つぼ浦は顎に手を添えて、まじまじと青井を見つめ返す。
『゙んー、…鬼のヘルメットを被ってねぇ』
「それは気分ね」
『俺を叱らねぇ』
「怒る理由がないでしょ(笑)」
『…よく笑う』
「へぇ〜(笑)、凄いじゃん。正解」
変だと断定するには少し弱い変化だが、青井は確かに現実世界よりも此処での関わりの方が多く笑っていた。
「お前が此処に来てくれて嬉しくてさぁ」
『…一応確認しとくが、此処に来るのはマイナスな気持ちが膨れ上がった時でいいんだよな?』
「そうだよ?。でもさ(笑)、つぼ浦が此処に来てくれて俺は嬉しい。すごく嬉しい」
ゆるりと笑みを浮かべて、それはそれは幸せそうに目を細める青井。
「人の不幸を喜ぶなんて最低だよね(笑)、ごめんねつぼ浦」
『…いや、別に、いいけどよ。、、じゃあ、そろそろ帰るか。うめぇ飯も食ったし…』
そう言ってつぼ浦が立ち上がれば、青井は少し不服そうに視線を流して“つぼ浦”と呼びかける。
「つぼ浦、帰っちゃうの?」
『……アンタは、どうしたいんだよ』
「んー、…俺は、お前が此処に居てくれればもう少し入り浸ってもいいかなって」
『現実は見るも無惨なものなのか?』
「ちょっと使い方違くない?」
『分かりゃいいだろ』
特に責め立てる訳でもなく、つぼ浦は腰に手を添えて青井の言葉を待つ。
「…、別にね、嫌なことばかりじゃないんだよ。ただ、んー…俺の心が弱いだけかな」
みんなに頼りにされる空の悪魔は、決して気取らず、焦らず、的確に空から指示を出す。
昔は役割的にもそうなるしか道がなかったからそうしていた部分もあった。
後輩が増えて、仕事の分担ができるようになって、やっと肩の荷が下りたかと思っていたが…、どうやらそうでも無いらしい。
「客観的に見てさ、俺はずっと誰かの憧れる存在で居続けなきゃいけない訳だよ」
大きな背中を見せてこそ、後輩はその背中を追って頑張ろうと育っていくものだ。
「俺なんかを尊敬してさ、憧れて、努力して、、本当にみんな偉いよね。…俺は、そんな後輩たちの理想の先輩で居続けるのが、、少し、…ちょっとだけね、怖くなってる部分がある」
いつまで後輩たちが純粋に憧れ、見つめ続けられる理想の先輩でいられるのか。
いざ蓋を開けてみれば…、みんなが憧れていた先輩はこんなにも脆くて弱い生き物だ。
『…んなこと気にするもんなのか』
「っへ(笑)、うん。つぼ浦はそう言ってくれると思ってたよ。お前は我が道を行く凄い奴だから」
首を傾げるつぼ浦を面白げに眺めては、クスクスと笑って鼻を擦る。
「つぼ浦、聞いてくれてありがとうね。…じゃあ、もう帰りな?」
『…アンタは?』
「俺は、…うん。もう少ししたら帰るよ。この部屋すっごく静かだからさ。考えを整理するのに便利なんだよね。…だから、休憩がてらに色々と考えてから俺も戻るよ」
『ホントかよ』
「ほんとほんと(笑)、俺が嘘つくと思ってる?」
『思ってるぜ』
「カッチーン。超絶心外。俺泣いちゃいそ〜(笑)」
満面の笑みはキープしたまま、青井は緩やかにつぼ浦へ向けて片手を差し出す。
「じゃあねつぼ浦、はい握手」
『、…。ぜってぇ帰ってこいよな』
「はいはい(笑)、ぜってぇ帰ってきますよ」
差し伸べられたその手をジーッと不満げに眺めてから、つぼ浦はきゅっとその手に自分の手のひらを重ねた。
そしてパッと考えるよりも先に出た言葉は…。
to be continued…。
夢追う者のお一人さま。
ここからはどうぞ貴方様の願いの元で続きをお選びください。お待ちしております。
▷ハッピーエンド
▷メリーバッドエンド
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