テラーノベル
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らんるん
50
#イラスト部屋
ろい ,
112
#にじさんじGL
鰻さん。
24
この作品は🌩 🦒と🍱🦖中心です。
⚠️死ネタ⚠️
⚠️結構非人道的な描写⚠️
⚠️怪我描写あり⚠️
⚠️いきなり始まる
(🌩 🦒VS🍱🦖の激しいバトル後の話だと思ってください🙇🏻♀️🙇🏻♀️🙇🏻♀️)⚠️
地雷の方は閲覧を控えることをお勧めします。この世の全てと関係ありません。
ご本人様の目に触れるような行為はやめてください。
この先伏字がありません。
以上を理解した方のみお進み下さい。
「…リ」
「やめて。」
か細い声がその場を制した。やけに寂しそうな瞳がウェンを見つめる。
「その顔で、もう俺を呼ぶな。」
訴えるような、怒っているような声だった。
震えていて情けない。リトじゃないみたいだ。
何で?俺、お前を心配してるんだよ?
そう言いたかったけど声が出ない。それどころか、体も自由に動かない。なんで、どうして。
「もう…ウェンを、自由にしてくれ……。」
「…ぇ、」
やっと声が出た。
と思った途端、どしゃっと体が地面に崩れる。
あれ、俺何でこんな動けないんだろ。
リトは変わらず悲しそうに顔を顰めていて、壊れたマスクから見える表情は本当に……
…“壊れたマスク”?何でマスクが壊れているんだ?
今までの戦闘を思い返してみる。
確か大型の敵が現れたと聞き、Oriens全員で対応した。
結構大きくて苦戦しながら急所探してたな、でもマナのレイピアが折れて吹き飛ばされた。
それで動揺したテツが潰されて気絶したんだ。
そう、それからリトが逃げ遅れた人を見つけ助けようとしたら、瓦礫の下敷きになって意識朦朧。
残り1人になった僕は、結構無理して戦った。
過呼吸気味になっても大剣を振るったから、視界が狭くて鉄骨に刺さって…
あ、そっか。僕、死にかけてたんだ。
弱体化した隙を狙われ、敵によって操られていた事を思い出した。だからリトはこんなに悲しそうだったのだ。仲間がゾンビのように扱われているから。
「…ウェン、もう大丈夫。大丈夫だから、もう動くな。 傷、開く。」
「ふは…リト、分かってる癖に……」
「……気付い、て…、」
まともな会話が出来たことから、洗脳が解けたことに気づいたようだ。目をまん丸くさせてウェンの手を取る。
「なに、嬉しいの?リト。」
「もう動くな、喋るな。傷開くから、もう、本当に…!」
「…もう分かってるでしょ、僕が助からないって。」
ウェンが静かに微笑んだ。
腹からは今もなお溢れ出している流血、そこからいつ臓物が出てきてもおかしくないくらいえぐれている。ひゅうひゅうとおかしな呼吸音。
誰がどう見ても、ウェンが朝日を見ることは叶わないと分かる。
でもリトは、ギュッと手を強く握って縋るように言った。
「いやだ、助かるよ、ウェン。死ぬな。お前は、生きてなくちゃ…救急隊が来るから、大丈夫、だから…。」
「…お前が、いちばん、分かっ…てるだろ。
助からないよ、僕。 マナと、テツと、リトには悪いけど…Oriensで、頑張れ。」
「ねぇ、嫌だ。待てよウェン。死ぬな、耐えてくれよウェン、大丈夫、だか、らさ…。」
死んで欲しくない
置いていかないで欲しい
いくらそう思っても現実はそう上手くいかないようで。
どくどくと流れ続けている血液、か細くなる呼吸。それら全てが、ウェンの終わりを告げていた。
「俺が悪かった。俺が瓦礫に潰されてなきゃ、ウェンが死にかけるまで頑張ることもなかった。全部俺が悪いから、だから」
「リト。」
はっきり、そう聞こえた気がしてウェンを見た。
失われつつある瞳の光が、一瞬戻った気がした。
「お前は、悪くない。僕の実力不足でこうなっただけ。二度と自分のせいにするな。」
「…ご、め」
「僕、Oriensでやれてよかった。
Oriensで過ごせてよかった。
Oriensで、…お前らと、ヒーローやれて、幸せだった。」
彼の、ウェンの綺麗な瞳から涙が溢れる。
リトの瞳からも涙が溢れる。
あぁ、もう、何で泣いちゃうんだろ。
僕、ほんとにお前らといれて幸せだったよ。
「…り、と……あり、がとぉ…」
「……ウェン、?」
がく、と全身の力が抜けた。次にウェンの変身が解けた。
青白く、すでに冷たくなり始めている手、傷口から血が流れていない、でも呼吸が止まっている。嫌でも悟ってしまった。
「……なん、っで…何で…!ウェン…、!」
ボロボロとらしくもなく大粒の涙が溢れる。
ヒーローやれて幸せだなんて俺も同じだ。
絶対、マナもテツも、お前らとヒーローやれて幸せだわ!なんて言うに決まってる。
死に際はとびきり格好よくしたい。と口を揃えてみんながよく言っていた。
もちろん、
“もしも” “仮に” “最悪の事態で”
というのを想定して話していただけだが。
それがこんなに早く来るなんて思いもしなかった。
なぁウェン、俺らも同じだよ。お前とヒーローで、仲間で、友達で、幸せだったよ。
「言えてないのに…マナも、テツも言ってないのに…! 」
ずる、ずる
ぜえ、ぜえ
そんな音がして、マナとイッテツが遅れて駆けつけた。
2人とも満身創痍だったが、本部からの嫌な知らせに汗が止まらなくなりここまで来たのだ。
血だらけになって動かない恐竜のヒーロー
傷だらけで涙を流す麒麟のヒーロー
異常事態に脳が警鐘を鳴らしていた。
そしてどんな事がここで起こったのか、察せてしまった。
「ウェンくん、役目は果たせたの。」
声が出なかったマナとは対照的に、イッテツが先に動いた。
その声はだいぶ震えていたが視線はまっすぐ2人を見据えていた。
リトはゆっくり、2人の方を振り返る。
「Oriensヒーロー、赤城ウェンは、…大型ヴィラン一体を…撃破しました。」
「……良かった。………よかっ、た…!」
二回目からはダムが決壊したかのようにボロボロと涙を流し、2人に駆け寄った。
マナも同じように、黙って泣いてリトとウェン、イッテツを抱きしめた。
「なぁ、もしも俺らが殉職したらどうする?」
「なんやそれ?
…えっ、嫌やぞ俺は。そんな未来ぶち壊したるわ。」
「もしもだっつってんでしょwww」
「過激だなぁマナくんwww」
「もしもでも嫌やろ!
リト!そないな意地悪質問やめい!!」
「wwwいやでも!知りたくない!?
みんなの野望をさぁ!」
「野望てwww」
「野望ねぇ…w
俺は死ぬ前にタバコ吸いたいなぁ、やっぱ好きなものを最期に嗜みたいや。」
「テツっぽ!」
「なら俺はみんなのこと笑わせてから、やな!
笑顔やないとコメディアンも名乗れんし!」
「一生死ねないじゃん!」
「あぁん?!ウェンお前表出ぇやアホ!!」
「マナくーん!!落ち着けー!!」
「w俺は格好よく、一言で…って言いたいとこだけど、未練タラタラ過ぎて一言は無理。
感謝伝えたいかもしんない。」
「まともだな……。」
「まともだ。」
「びっくりだわ。」
「はぁ?!お前らぁ!!」
「wウェンは!?」
「僕は…うーん…死に際は、とびきり格好よくしたいな。僕たちヒーローな訳だし?」
「…かっこよ。」
「その手があったかぁ!!」
「俺らアホみたいじゃね??」
「あっはは!!wwww」
コメント
1件
読んだよ…。重かった。でもちゃんと綺麗な話だった。 特にウェンが「Oriensでやれてよかった」って言ったところ、響いた。死に際にちゃんと仲間を想えるって、すごく強い人なんだなって思った。リトが「言えてないのに」って泣くシーンも切なくて、胸が押しつぶされそうだった。 過去の楽しそうな会話が、今の悲しさをより深くしてて。そういう構成、好きです。りりさんの作品は、ちゃんと「心」を描いてるから、読んでて苦しいけど、ちゃんと受け止めたいと思える。 次も読ませてください。