「君に青いリボンは似合わない」
気分で連載🎶
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桃「おはよう笑」
あー、愛おしい。
優しく微笑みかけるないくんが可愛い
青「ん、おはよ。笑」
でもないくんが微笑みかけているのが俺ではなくて、高身長、高学歴でもってイケメンと噂のあの人。
オマケに性格までいいんだって、これじゃ嫌いになる要素が一つもないね。
楽しそうに話す2人を遠くから眺める。
かないっこないって分かっていても、ないくんを思うことだけは許して欲しい。
赤「なーいくん!笑」
桃「わッ、りうら~!!」
赤「おはよッ!笑」
桃「おはよぉ~!!笑」
青「……」
あーあーあー、なんて嫉妬深い。
こんなことでも嫉妬しちゃうんだね。
あー、でも俺と同じか。
鋭い目をして俺を見つめるまろに、わざと悪い笑を浮かべてやった。
悔しそうにしてたね。でもいい気味。
だって、まろはないくんから愛されているんだから。
俺にないものを持っているくせに、ホントずるいやつ。
赤「今日一緒に帰ろうよ!笑」
桃「!あ~…、ごめん!俺今日まろと一緒に帰るんだよね。ほんとにごめん!また一緒に帰ろ!!」
赤「うん!いーよ!!笑」
青「…笑」
嬉しそうに頬を緩ませている。あーそう。自分を優先されて嬉しいんだ。
いいな。愛されてて。
りうらだって、ないくんが好きなのに
「1組の内藤と猫宮さん付き合ったんだって~」
「えうそ!猫宮さん好きだったのに~ッ!!」
「はは笑どんまい。でも結構ショックだよね~」
「それな」
学校に来ては、そんな噂を耳にした。
……まあいつかはそうなるだろうなとは思っていた。
赤「付き合ったんだってね。噂たってたよ」
すこし遅れて来たないくんに、そう声をかける
桃「えッうそ!?もうそんなに広がっちゃって……」
赤「……嫌?」
桃「いや、そんなことはないけど……はずかしーな…//笑」
赤「そっかー…おめでとう。ないくん。」
桃「ありがとう。笑」
ないくんは心底嬉しそうな顔をして笑っていた。
俺の気も知らないで、まろと幸せに過ごすんだろうね。
まろならないくんを幸せにしてくれるだろう。
だけどね。俺は、好きな人の幸せを願うような優しいやつじゃない。
意地でも奪ってやりたい。
ないくんの隣は俺じゃないと認めないよ。
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学校の帰り道。
まろと付き合ってからは、毎日2人で帰っている。
今度りうらとも一緒に帰りたいななんて考える。
りうらは俺の唯一の親友である。
幼なじみで、いつも傍にいた。俺にとって、かけがえのない存在。
桃「(もうすぐりうらの誕生日…!プレゼント何買お~…)」
青「なぁに。突然黙ってどうしたん?笑」
桃「えっとね。りうらの誕生日プレゼントのことなんだけど……!」
……なぜだろう。なんでそんな怖い顔をするのだろうか。
りうらの話をした途端。まろが眉を寄せて、明らかに嫌そうな顔をする
桃「どうしたの…?」
こんなまろ見た事ない。……怖い。
青「ごめんな。怖い顔して、なんでもないよ。」
俺の気持ちを察したのか、またいつもの優しい顔に戻る。少し涙目になっている俺の頭を優しく撫でた。
青「お前は絶対俺が守るから。」
体をまろの方へ寄せられ、首周りに腕を回し抱きしめられる
桃「…うん。」
なんのことかはよく分からなかったけど、まろの腕の中は暖かくて、安心感があった。
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桃「あ、」
桃「りうら~!」
俺の方を見たないくんが、嬉しそうな顔をして俺の方に向かって走ってくる。
やめて、俺にチャンスなんてないくせに。
苦しくて仕方がない
桃「わッ!?//」
ないくんを思いっきり抱きしめる。
いい匂い。香水の匂いがその場に漂う。
好きだよ。大好き。
りうらの方がきっと、絶対。ないくんのこと好き。
なんで分かってくれないの。
ないくんには俺だけでいいのに、
ひとつ。いいことを思いついた。
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赤「ねぇ。まろ」
青「なに」
この人は人によって態度が違うのだろうか。
……いや。 俺だけか
まろの腕を引っ張り、ワザとらしくリップ音を響き渡せ、強引にキスをする
青「はあッ!?おまえッ…」
桃「……ぇ」
よかった。上手くいった。
ないくんは、その場から逃げるように走り去ってしまった。
まろは俺の胸ぐらを強引に掴み、「お前は何がしたい」と、 酷くお怒りのようだ。
「べつに~?」と曖昧な返事を返すと、乱暴に地面に叩き落とされる。
まろは、ないくんを追いかけて行ったようだ。
これで、あいつらは別れるだろう
なんせ、ないくんは病みやすい
まろの話なんて聞いてもくれないだろう。
そんな彼を灘められるのは幼なじみである。俺だけ。
1番信頼されているのはおれだから。
適当に嘘をついたら信じてくれるだろう。
ないくんはおばかさんだからね。
君はまろと並んでいい人じゃないんだよ。
ないくんに、似合う人は俺だけ。
ないくんにまろは似合わない。
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更新ごめん
コメント
3件
えやーばい大好き 🫵🏻💖 あーちゃんってどろどろとか考察系書くのめっちゃうまいよね尊敬する ...