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第2話「新居」
「まずは新居探しからですかね」
「そうだね~」
僕らは不動産屋へ向かった。
数時間後、無事に新居が決まったが家具などがないのでまだ住める状態ではない。だから…
「今日も泊めさせていただきます…」
「はーい」
「なんかごめんなさい、」
「え?」
「俺なんかを泊めさせてもらって、」
「いいよ?だって私が泊めたくて泊めてるんだし」
「ありがたいです…」
「そんなに改まらないでいいよw」
「橘さんは俺に気を使いすぎだと思います」
「そうかなー…?」
「はい」
「まぁいいでしょ!」
「そうですかね笑」
僕らはそう話しながら橘の家に向かった。
「ただいまー!」
「お邪魔します」
「よし!えぺやるぞー!!」
「橘さん元気っすね笑」
「まぁね!!とりあえずかみとさんもやろうよ!」
「そうっすねw」
僕は橘に言われるがままえぺを開いた。
「かみとさん。せっかくなので配信しません? 」
「おれあぽのですか?」
「そうそう」
「いいですよ」
そうして僕は配信を始めた。
「こんにちはー今日は橘さんとAPEXをやりまーす」
”まってました”
”今日もてぇてぇか?”
”楽しみ!!”
「じゃあ始めていきまーす」
APEXをやっている最中、突然橘が変なことを言い出した。
「かみとさん好きって10回言って?」
「わかった。好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き」
「私も好きだよ//」
「あ、はい。僕も好きですよ」
「なんでそんな反応薄いの」
「普通に反応したら負けかなって」
「なるほど。ってドキッとしないの!?」
「しませんよ。幼馴染なんですから笑」
「へ、へー…」
「そろそろ終わりにしませんか?」
「…」
「橘さん?」
「やだ…」
「え?」
カチッ…シュッ
「え、橘さん!?」
「んー?」
「お酒じゃないですよね!?」
「モンスター」
「もっとだめですよ!!」
「えー…なんでー?」
「いや、だっt」
「じゃあかみとさんに甘えさせて…」
「!?!?//」
”てぇてぇだ…”
”うぉおおおお!!!”
”付き合え!!!”
僕は気まずくなり、無言のまま配信を切った。その後Twitterでは少し荒れていたがなんとか事情を説明した後に謝罪文を出した。
「橘さん。」
「ごめんね、?かみとさん…」
「大丈夫ですけど、モンスターは1週間に2本までですからね」
「ん…頑張る…」
「ならよし」
「かみとさん…その…」
そういう橘は少し…恥ずかしそうに顔を赤らめていた。そんな顔に少しかわいいと思ってしまう。
「かみとさんと…デート…行きたいです…//」
「…いいよ?」
「!やったぁ!!!」
僕は気がつくと橘の顔を見れなくなっていた。それと同時に橘をもう”普通”の幼馴染として見れなくなっていた。
「橘さん…一緒に映画館でも行きましょうか、」
「うん!」
僕がこの気持ちに気づくまで、そう長くはなかった。だって、今までも同じ気持ちだったんだから
つづく