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そこには静かに眠る司朝の姿が


司朝父:うわぁ〜…

司朝母:これは何とも言えない


上半身には包帯とガーゼで覆われ、右腕と右足がギプスで固定されていた

病室には呼吸器の音と電子音がこだまする


司朝姉:呼吸してるだけでまだ良かった…


すると、病室に桜が入って来た


桜:ご家族ですか…?グズッ

司朝母:そうだよ?

桜:あの…私は川﨑桜と申します…。北浦くんとは同じ高校に通っています

司朝母:そうだったんだ…

桜:ごめんなさい…グズッ

桜:北浦くん…いや、司朝くんが怪我したのは全て私のせいなんです…グズッ

司朝父:え…?

司朝姉:どういう事?


桜は、言葉を続ける


桜:司朝くんは、車に轢かれそうになった私を庇って跳ねられたんです…

桜:私を助けるために…

桜:だから、司朝くんが事故にあったのは全て私のせいなんです…

桜:本当に…本当に…ごめんなさい…泣


桜は涙を流した


桜兄:僕もすみませんでした…。そもそも僕が桜の事を目配せ出来なかった事で起こった事故なんですから…。本当にすみませんでした…

司朝父:君も何ともないのか?

桜兄:はい…何とか…

桜兄:ご家族のみなさん本当に申し訳ございませんでした

司朝父:2人に怪我はなくて良かったよ

司朝父:当時の状況言える範囲でいいから教えてもらえるかな?

桜:はい…

桜:私は音楽を聴きながら歩いてました…

桜:4日前に誕生日を迎えて…

北浦父:1日違いだ。4月17日?

桜:そうです…んで、ヘッドホン買ってもらって舞い上がってたんです…。でも、そのヘッドホンを引き裂くほどの【危ない!】が聞こえてきたので、私は助かった…いや、助けてもらいました…

桜:司朝くんに抱えられなかったら私が轢かれてたはずなんです…本当にごめんなさい…


さらに桜は…


桜:こんな事になるなら…私が車に轢かれたら良かった…!

桜兄:なっ!!

司朝姉:…!!

司朝母:…!!

司朝父:は!?

桜:私が轢かれてたらご家族の皆さんがこんな想いにならずに済んだのに…。私が轢かれたら良かったんです…!うぅ…グズッ

桜兄:桜、何馬鹿なこと言って…

桜:黙ってて!!

司朝母:桜ちゃん…


桜の反発する姿に病室にいた司朝の家族は何も言えなかった


桜:謝って許されるなんて思ってません…

桜:それでも…私のせいで轢かれた司朝くんには…苦しんでるご家族の皆さんには謝らないと私がとても辛いんです…

桜:本当にごめんなさい…!


桜は号泣しながらありったけの想いを話した

その後、桜は顔を上げる事なく俯いたまま涙を流していた


司朝母:…桜ちゃん

桜:はい…

司朝母:顔上げて?

桜:上げられません…

司朝母:1回上げて?すぐに済ますから

桜:はい…


殴られると覚悟している桜

だが、司朝の母は…


司朝母:ギュッ

桜:え……?

司朝母:話してくれてありがとう。辛かったよね…。でもこれだけは言わせて?

桜:…?

司朝母:桜ちゃんが無事で本当に良かった

桜:…!!


司朝母の言葉に桜は何も言えなかった


司朝母:司朝は昔から本当に良い子でね…

司朝母:助けたいって言う意欲は前から強くてね、司朝のおかげで助かったって言ってくれる人もこれまでたくさんいたの

桜:…

司朝母:だからさっきの話を聞いて特に驚きはなかった

おっとりしている僕の彼女

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