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司朝母：桜ちゃんを助ける、守るために司朝が自ら動いた。結果今回みたいな事になっちゃったけど…
司朝母：司朝は考えるより先に身体が自然と動いたんだと思う。その思い切った行動が桜ちゃんとお兄さんの命を救った。息子は本当に誇りだよ
司朝母：だから桜ちゃん、自分をもう責めないであげて？自分が轢かれたら良かったって思うのはもうダメ
司朝の母は桜を抱きしめながら語りかけた
桜は不安になって司朝の父・姉の顔を見たが、２人とも怒りの表情は浮かべていなかった
桜：うっ…うぅぅ…
司朝母：それに司朝が起きてたらこう言うよ。【怪我が無くて良かった】【無事で良かった】て言ってるよ
司朝母：桜ちゃんを責めたりなんかしない
司朝母：自分が轢かれてたらよかったってもう思っちゃダメ
桜：うぅっ…うわぁぁぁっ…
桜兄：うぅ…
司朝母：辛かったよね…。今はいっぱい泣いていいよ？私が受け止めるから。遠慮しないで
桜：うわぁぁぁっ…ごめんなさい…司朝くんのお母さん…本当にごめんなさい…
桜は司朝母に抱き付いた
司朝母は桜をしっかりと抱きしめ返した
桜は司朝母の腕の中で大号泣した
自分のせいで傷付いたと思っていた人物の親に慰めの言葉をかけられるとは誰も思わなかったであろう
これがきっかけで桜の闇に堕ちそうな心が救われていった
司朝母：お兄さんも落ち着いた？
桜兄：はい…
司朝父：今は司朝が目を覚ますのを待とう？
司朝父：桜ちゃんもお兄さんも
桜：はい…ありがとうございます…
桜と桜の兄は司朝の家族に大きく一礼した
そして、司朝の家族は改めて桜と桜の兄に自己紹介をする
桜も司朝の家族にもう一度ちゃんと自己紹介をした
桜：お姉さん…ｸﾞｽﾞｯ
司朝姉：ん？
桜：司朝くんって本当に素敵な人ですよね…
桜：お姉さんが羨ましいです…
司朝姉：いやいや笑 どこが素敵だと思う？
桜：全部です…司朝くんの。会話した事は無いですけど、友達といる時の司朝くんっていつも優しいんですよね…
司朝姉：そっか笑
司朝母：でも、 桜ちゃん
桜：はい
司朝母：これを機に司朝とぜひ仲良くなって欲しいと思うの
桜：私がですか…？
司朝母：うん。こうみえて司朝、あまり女子と会話しない子だから
桜：そうなんですね…
司朝母：桜ちゃん良い子だから絶対司朝と仲良くなれるんじゃないかって思う
桜：頑張ってみます…！
司朝母：ありがとう笑
桜は、司朝の家族のおかげで崩壊していたメンタルが無くなった
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