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2章:生と死。

20話:危険な方針

朝日秀蘭あさひしゅら

→痛覚 創造を具現化する能力

導奇秋みちびきシュウ

→視覚 生死を導く能力

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーガチャ


「あ、夏希。おかえり」

ただいま と仁男と話をつけてきた夏希が部屋に戻ってくる。


「ふぁ〜よく寝たぁ!」

「おはよう、シュウさん。腕は大丈夫?」

「うん!夏希さんのおかげで良くなってる!」

あれから四日。孤児院は落ち着きを取り戻し、来週には破損部分の補修工事も決定したらしい。

私たちは回復に努め、調子を取り戻している最中だ。

だけど、ゆっくりはしていられない。



「次の方針を決めていかないとね。」

ベットから飛び降り、シュウは準備万端!という声色で返事をする

「うん、そうだね!…ってダイン。なんで端っこにいるのー?」

ダインは机と入り口の間で腕を組んでいる。

「いや。俺はお前らの手助けをするだけだからな。それに、積極的に動くのはお前の役割だろ、シュウ。」

「そっか!…ん?そうなのか…?」

「ダインが良いなら私は大丈夫だよ、シュウ。」

みんなが好きな場所で各々おのおの話し合う。 悪い気はなく、むしろ順調に進んでいく。

ダインもウカイハに言われたことを守っているようだった。



「んーと、なら次はカフリーア大陸に行くってことでみんないい?」

「ええ、大丈夫よ。…にしても次は双子神に会いに行くなんて、神様って意外と近い場所にいるのかしら。」

「かもしれないね。」


双子神シサイ・テサイ。数百年前の大戦争でマーサル神社に封印された神。めっちゃ頭いいってウカイハが言ってたっけ。


「カフリーア大陸か…。暑さが厳しい気候で、砂漠が有名な六大陸一の大地だよな。」

ダインは一点を見つめて、ぼーっとしているように見えた。

「ダインも何か知ってるの?」

すると急に困ったような顔をして、暗い声のトーンで一言漏らす。


「…俺の仲間…五当主が一人いる。」

「え…それって…。」

「あぁ。俺が一緒に行動したら鉢合わせる可能性が上がるだろう。」

それは…マーサル神社への道が危険になる。

かと言ってダインは私たちと行動するっていう懲罰が下りている。それが分かっているからダインも…


「…。で、でもさ。五当主って色んな地域にいるんでしょ?だったら、どこ行ったって危険なんじゃないかな?」

「…そうだね。シュウの言う通りだよ。」

だったら少しでもその人の情報があったほうがいい。

「そのダインの仲間ってどんな人なの?」

月夜の歌姫と呼ばれている。カフリーア大陸の金銀を採掘する大手企業があるだろ?その裏で繋がってる組織のトップだ。」

「歌…姫…?」

ダインは言いにくそうに伝える。

「…人を殺しては死者に歌を捧げるんだ。そこからこの異名がついている。」

な、なんて残酷なんだろう…。

ダインも目的のために無差別に人を傷つけていたけど、この人はまるでそれを娯楽として楽しんでいるみたい。

「だから十分に気をつけろ。クルと同じくらい、狂ってるイカれてるからな。」

「分かったわダイン。ありがとう。」

その後も食料や厚さ対策など様々なことを話し合った。




















「オや、イつも寝ている神が起きているなんて。」

「珍しいことモ、あるもんですネ。ウカイハ。」

「ん…?あぁ其方たちか。何用だシサイ・テサイ。」

ほとんど同じ容姿の子ども姿の男子がウカイハに話しかける。

「タだ、貴方が起きていたから」

「面白いナって思いましてネ。」

「なぁに、最近は我よりもうんと面白いことがあるぞ。」

「…?ナんですか?」

ウカイハはニヤッと口角を上げて笑い、

ファイルナじゃよ。感生の子が集まりつつある。」

双子神は冷静な顔つきのまま驚いた。

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