俺は医務室から出ていた
廊下を歩いていても忘れられなかった、おんりーチャンの俺を見る目が
おんりーチャンがいつも俺に向けてくれる目が好きで、久しぶりに見たら変わっていた
見た目も、あの優しい声も、一緒のはずなのに、なんでこんなにも違うんだ
やっぱり、…神様は俺とおんりーチャンが一緒にいることを不定しているのだろうか
「ぼんさんっ!」
後ろを振り向くと、おらふくんが今にも泣きそうな悲しい顔をして、俺を追いかけに来ていた
どうして、おらふくんまでそんな顔をするの?
「ぼんさん、おんりーは記憶を無くしたかもしれんけど、おんりーは…ずっとずっとぼんさんのことがっ」
「もう、いいよ!」
「!?っ、…」
おらふくんが話しているのに重ねて俺は発した
「おらふくん、…もう…いいんだよ?」
俺はおらふくんにそう言って、時計を見た。時計は俺の動きを示す針を差していた
「じゃぁ…俺任務だから」
またもや、おらふくんに背を向け、片手をおらふくんの方へ手を振りながら、廊下を歩いた
きっと俺の、最後である恋は最初っから
無かったんだ
❤️1500
コメント
2件
切ないの最高に好きです でもなにかある気がするなぁ…