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チャリン チャりン・・・・・・
公衆電話にコインが
落ちる音がする
あたしは片手に
受話器を握り締め
もう一方の手を
テンキーの上に置き
覚えてる番号を押した
呼び出しコールが何回か鳴って
聞き慣れた懐かしい声がした
やっぱり
この時間ならいるはず
「 もしもし・・・・・ 」
「 麻美ちゃん? 」
よかった!
いた!
麻美はびっくりした声で
けたたましく
まくし立てた
「いったいどこにいるの?
学校にも来ないで!
あたし学園まで行ったんだよ!
誰といるの?
何してるの? 」
質問攻めがうっとおしく感じた
あたしは
そんなこと聞きたいんじゃなかった
もっとも
麻美が恋しくて
連絡をとったのではなかった
「そんなことどうでもいいよ!
それより麻美ちゃん
今から会わない?
大事な話があるの 」
大阪はミナミの心斎橋
ひっかけ橋が見える
川沿いのビル6Fの
マクドナルド
いつもあたし達が
ウリをする作戦を
考えるときに使うテーブルに
約1ヶ月ぶりに麻美と
向かいあって座った
「まさか
ジョージの所にいたなんて
信じらんない!
おっどろきー!!
あたしこの間も
ゼビアスに行ったのに
ジョージそんなこと一言も
言わなかったよ!! 」
麻美は憤慨して
シェイクを勢いよく啜った
そして
最近のゼビアスの様子や
ユウコが最近顔を見せなくなって
新しく店に通いだした風俗嬢が
VIPになっていることを
麻美はいつものごとく
面白おかしく話した
一ヶ月前のあたしだと
その話に夢中になるだろうが
今はそんな事はどうでもよかった
むしろ
ゼビアスの狭い世界で
客同士の嫉妬や噂話をしている
麻美が可愛く思えた
そして あたしは本題に入った
「あのね 麻美ちゃん
今日呼び出したのはね
麻美ちゃんアルバイト
しないかな~って思ってね 」
「アルバイトォ~?? 」
麻美は純粋な子犬みたいな
目をくりくりさせた
あたしは今日の本題に入った
「うん
ジョージの知り合いの
お店なんだけど
あたしや麻美ちゃんみたいな
かわいい子を探してるんだって
すっごく 時給良いんだよ! 」
「ふ~ん・・・・
ホステスみたいなのかな?」
「うん ジョージが
接客業って言ってた 」
この話をジョージが
持ちかけてきたのは
昨日の事だった
深く愛しあった後
甘い腕の中でジョージに
(自分の為に働いて欲しい)
と言われた
あたしに断る理由はなかった
ジョージはドラッグを
ひどくやった時にしか
あたしを抱かなかった
それでもあたしは
十分満たされていた
現実のジョージは
想像よりはるかに
乱暴で激しかった
そしてすごく手馴れている
あたしは今までのことを
ずっと誰かに言いたかった
ジョージの使っている
整髪剤から日常のくせまで
そして
いかにあたしがジョージに
愛されているかを
かなり誇張して話した
しかし
薬のことは硬く口止めされていた
誰かに話すともうジョージとは
会えないと言われたあたしは
何よりそれを恐れた
そして
ジョージが出した条件は
麻美と一緒に働くことだった
あたしはどうしても
麻美をその気に
させないといけなかった
麻美にとって有利な
条件だと沢山ウソをついた
実際どんな仕事かも
詳しく聞いていなかったけど
にっこり笑って
SEXするしか能のないあたしたちでも
ジョージの役に
立てる事が嬉しかった
最初
あたしを薄気味悪く
感じていた麻美も
次第に興味を持ちはじめた
無邪気な期待に満ちた目つき
無知からくる怖いもの知らず
あたし達は来週
一緒にジョージが紹介する店で
働くことにした
まだ夢から覚めたくはなかった
神経のひとつひとつに愛撫され
快感に酔いしれていた
体はダルく
何かが目覚めを促している
うっすら目を開いた
すごく温かいのは
逞しいジョーシの体に
抱きしめられていたからだった
まさか? また?
さっき3回もしたのに
あたしは脚を軽く開かされて
ショージの手が魔法のように
脚の間の敏感な所を
まさぐっていた
何本もの指があたしの中で
かき回され
さすり撫でている
あたしは再び濡れていた
でもジョージはこれが
お気にめさなかったようだ
「う~ん
もう乾いてきたね ユカのここ 」
一晩で3回もしたのに
正気の沙汰じゃない
ジョージはドラッグを
やった時は異常な精力だった
「だって・・・・
さっきあんなにしたのに・・ 」
言い訳も虚しく
あたしは体をひっくり返されて
仰向けにされた
アソコの滑りをよくするために
たっぷり舐められた
一番敏感な突起を強く吸われ
同時に指も入れられる
「ああああんっっ! 」
クリトリスの上を
ジョージの舌が
器用すぎるぐらい
のたくる
快感で意識が吹っ飛ぶ!
おもわず背中がのけぞる
口で犯されてるみたい
これ以上ないぐらいに
広げて見られてる
「まだ
寝ちゃだめだよ
もっとユカのココ
使わせてもらうよ 」
笑顔のジョーシは
うっとりするほどの
美男子だった
でも最近は
目の下のクマが目立っていた
頬も少しこけた感じがする
これがドラッグのせいだとは
その頃のあたしは
知らなかった
するりと入ってきた
ジョージのそれは
今までの男の人とは比べ物に
ならないくらい大きかった
内側の筋肉が打ち震えている
SEXに不慣れなのに
いきなり一晩で回数を重ねられて
あそこはヒリヒリしている
それでもジョーシが
あたしとのSEXを
気に入ってくれて
いるなら嬉しかった
両腕も
両足もジョージに巻きつけて
しがみつき
一緒に動きひらすら喘いだ
「ユカのここは狭いね・・・
まだ 膣の中で
イッたことないでしょ 」
「ああん ああん! 」
「俺には芝居しなくていいよ 」
どうしてジョージには何もかも
分かってしまうんだろう・・・・
たしかに敏感な芯を舐められて
イったことはあっても
中イキした経験はなかった
「ジョージはまだイッてないの? 」
「イッたよ 」
あたしのおでこにキスして言った
「射精してないだけだ 」
「そんなことができるの? 」
「ユカとはいつもゴムしてないからね 」
それって・・・・赤ちゃんが
出来てもいいってこと?
あたしはジョージのものを
ギュッと締めつけた
「ふう~・・・
ユカの中気持ちい・・
でも
これからはゴムをしないとね」
どういう意味だろう?
考えるヒマもなしに
また後ろ向けにひっくり返され
バックから激しく突かれた
「こんなに綺麗な
尻は見たことがない」
ジョージが
お尻に爪をくいこませた
あたしは枕を掴み軽く噛み
喘ぎ声がくぐもった
興奮の渦に巻かれて
意識は切れぎれの断片だ
ジョージの太いものが
子宮の奥にガンガン当たる
これ以上ない
ぐらい突き上げられる
やがて突かれている所が
麻痺し
ジンジンしだした
ああ・・・・・
気持ちいい・・・
:*゚..:。:. .:*゚:.。:
激しく突かれながら
片手は乳首を揉み
ジョージが一番
敏感な突起を人差し指で
捏ね出した
なんて器用なの
ああっっ・・・・
そんなことされたら
どっちに集中していいかわからない
SEXの快感にしては
あたしは貧欲だった
ジョージはあたしの腰を
しっかりつかんで離さない
「う~ん・・・
子宮が降りてきて
開いてる感じがする
ユカ 今 気持ちいいでしょ 」
そういうとさらに
ジョージは激しく出し入れを
繰り返した
一突きごとに頭がしびれる
背中はゾクゾクし
全身鳥肌が立ってる
「あーっ!あーっ! 」
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!
あたしのおしりと
ジョージの恥骨が当たる音がする
ジョージの睾丸が
恥骨に当たっている
それだけ激しく揺さぶられている
「ひっ!ひっ!ひっ!」
喘ぎ声ともならない声がもれる
叫びすぎて喉が痛い
ああ・・・・
ずっと突かれていたい・・・
体が溶けそう
勢いよく繋がったまま
すばやく仰向けにされ
前か後ろか下か上かもはや
わかんない
あたしは耐えられなくなって
顔をそむけ
目を閉じた
ショージがあたしの
あごをつかんで
顔を前にもどさせた
「俺をみろ 」
ジョージは優しく言った
その間も力強く腰を振っている
さらにジョージは
あたしの両足をつかみ
肩の位置よりも高く上げさせてから
身を乗り出し
一気に突いてきた
痛い
でもすごくいい
「目を閉じないで 」
ジョージは言った
彼はあいかわらず
激しく動いていた
ジョージの目を覗き込んだ
こんな風に見つめられると
心臓がどきどきする
ジョージの
うっとりするほどキレイな裸体
顏にかかる金色の髪
そして
セクシーで容赦ない笑み
今はカラーコンタクトをしていない
それでも日本人離れした
薄茶色の瞳には
赤裸々ともいえる
強烈な激しさが見えた
まるであたしのすべてを見通し
そしてあたしのすべてを
知ってるかのように
こんなに足を広げ
もう何も隠さず
すべてを彼にさらけだしていると
思うと舞い上がるような
解放感を感じた
そう思った瞬間
それは突然やってきた
間髪いれず
全身が痙攣した
腰がぐいっと持ち上がり
ジョージを咥えたまま
体の内側から強烈な麻痺が
全身を襲った
血液が逆流してる
耳の奥でドクドク言ってる
顔が悩ましくゆがみ
ジョージのまなざしに耐え
あたしも視線を返した
ジョージにすべてを
観察され見つめ合いながら
あたしは初めて絶頂を迎えた
「はぁぁぁ・・・あ・・・・
ジョー・・ジ・・ 」
「いい子だ 」
奥まで挿し貫かれて
絶頂の波に震えている所に
さらに激しく舌を吸われた
上も下もジョージでいっぱい
もう何が何だかわからない
失神しそうだった・・・・・
プシャッと何かが飛び出した
ジンジンしてそれが
何かわからなかった
ポタッポタッとそれは
瞬く間にシーツに広がった
一瞬漏らしたのかと思った
ジョージが愉快そうに言った
「へぇ~ ユカってイく時
潮吹くタイプだったんだ♪ 」
息も絶え絶えに
朦朧とした頭で
ジョージの言葉を聞いていた
体は全身穴という穴が
緩みきっている
「これが・・・・
イクってこと?・・・
潮吹き?・・・・ 」
今までウリをやっていた時や
いろんな男とした
SEXとは比べ物にならなかった
入れて腰を振るしか
知らなかったSEXに
ジョージは深くつながる喜びを
教えてくれた
でもジョージはまだ逝っていない
イッた余韻でまだあたしの中は
ビクビクしてる
とても疲れている
鼓動も息もまだ荒い
「ユカは抜けるように色が白いね・・・・
でも イくと・・・・
ほら・・・・
体全体に赤い花が咲く・・ 」
ジョージが優しくあたしの体を
起こし 姿鏡に映した
鎖骨のあたりが特に強く・・・
全身に赤い斑点のような模様が
あたしの体に浮かんでいた
よく小さいころに
お風呂あがりや風邪をひいた時などに
よくこうなっていた・・・・
自分では気にも止めなかったのに
ジョージはこの浮かび上がってくる
赤い斑点をキレイだという・・・・
それでもまだ
ジョージのそれは太く大きく
あたしの中に
突き刺さったままでいる
「ジョージ・・・・
もう・・・・
お願い・・・ 」
言いたいのが
「お願いだからやめて」
なのか
「お願いだから続けて」
なのか分からなかった
関係ない
ジョージは止める気など
ないのだから
されるがままに
また突かれ 揺らされそして
ジョージがいきなり離れた
「ユカ・・・・イカせて 」
あたしはジョージのそれを咥えた
少し塩辛い
愛液とSEXの匂いがする
ジョージはあたしのもう片方の手も
自分の物を強く握らせ
先端のピンク色のハートの部分を
むき出しにして
先の部分だけを強く吸わせ
男根を握りしめている
あたしの手の上から
自分も強く握りしめ激しくしごいた
これがジョージのお気に入りのイき方・・・
精液がほとぼしり
二人の手に あたしの胸に
おなかにかかった
「ああ・・・・ ユカ・・・・最高だ・・・ 」
激しく震えている
この顔最高・・・・
なんてセクシーなの
こんな顔が見れるなんて
なんてあたしは幸せ者なんだろう
今まであたしにとっては
精液はSEXにつき
滑稽なものでしかなかった
ネバネバ
ベトベトしてやっかいなもの
今までは必ず避妊し
それはコンドームの
中におさまっているから
都合よく忘れられているけど
今はまったく違った
これはジョージの体の捧げ物
命の証として情熱と欲望の最たるもの
さんざんイッた後
ジョージの液体で
子宮を満たして欲しかった
脚に流れていく
感覚を味わいたかった
そして 彼の子供が欲しかった・・・・
ジョージはあたしを見つめた
興奮していて息使いが荒い
あたしは涙の溜まった目で
ジョージを見つめた
ジョージは言った
「ユカ・・・・・飲んで・・ 」
男性のそれは
人それぞれの味がある
みんな味も匂いも違う
ジョージのは・・・・・
そう
以前売りのお客さんに
食べさせてもらった
高級フレンチに出てきた
トリュフの味・・・・
あたしは
口の中いっぱいに含んでいる
ジョージの精子を
一気に飲み込んだ
口から鼻にかけて
ジョージの匂いで
いっぱいになって震えてくる
あたしは高級フレンチの
ディナーを思い出していた
一緒にいた人の顔は
思い出せなくても
料理のおいしさは思い出せた
愛しているの・・・・・
愛しているの・・・・・
愛しているの・・・・・
何でもしてあげたい
ジョージに愛されるためなら
何でもする・・・・
身も心も委ね
すべてを受け入れる・・・・
彼のために生きてる・・・・
こんなに深い愛を教えてもらって
彼に感謝している
恍惚とした気持ちで
ジョージを見つめた
二人は荒い息を整え
ながら見つめ合った
ジョージはしばらくしてから
あたしの目線を
逸らしてこう言った
「ユカ・・・
ゴメン・・・ 」
一粒ジョージの
目から涙がこぼれた
それがあんまり
綺麗だったから・・・・
何の意味かは
深く考えなかった
:*゚..:。:.
.:*゚:.。
大阪はミナミのど真ん中
心斎橋筋を少し渡った所に
関西一大きな規模の
ファーストフード店
そこはテーブル席との
仕切りは低い壁があるだけで
目の前を心斎橋を楽しげに
買い物客たちが
通り過ぎてゆくのが見える
ここが
あたしと麻美の
いつもの指定席
テーブルにはすっかり平らげた
ハンバーガーの
包み紙が無造作に
隅に追いやられていた
あたしは先ほどから
熱心に爪をいじっていたが
嬉しそうにはしゃいだ
声をあげると麻美の目の前に
自分の10本の指を
広げて突き出した
「見て!」
その突き出された
10本の指の爪は
色とりどりのマニキュアによって
綺麗に塗られている
我ながら上手くできた
ジェルで長く伸ばした爪に
まず紫を塗り
その上から黒色のラインを
階段状に引く
そして仕上げに金ラメや
シルバーを散らし
きらびやかで
他人には真似の
出来ないネイルアートを
作り上げていた
「ステキ! 」
「いいでしょ?」
あたしは上機嫌だった
ネイルを上手く
作れただけで世界中のものを
手に入れたように
有頂天になっていた
「麻美ちゃんもやってあげる 」
「うん! してして! 」
「このジェルネイルキットすごく
小さなポーチに入ってるのね! 」
あたしはポーチの中身を出して
麻美に見せた
「うん これね!新発売!
このライト一本ずつ
ジェルを固められるんだよ
だから 足にもできるの!」
「へぇ~!!すごい 」
「1分で固まるし
最初にいろいろ
セットが入ってるから
不器用さんでもすぐできるよ!」
「これでサロンとか
いかなくていいよね
ジョージに買ってもらったの 」
唐突に麻美が話し出した
「ねぇ ユカちゃんジョージと
SEXしてるの? 」
あたしはこのことを
誰かに話したくて
うずうずしていた
「うん!しょっちゅうしてるよ
できるときはいつもしてるの! 」
「すごい!ねぇ!それで
どうだった?」
「とっても いいよ!
これまでで最高の出来事だよ!
しかも
するたびにどんどんよくなるの!」
ゴクンと喉を麻美がならした
「へぇ~~~!
もっと聞かせて!
何から何まで詳しく知りたいわ!」
麻美の好きだったホストのケンは
もうゼビアスを辞めていた
今は麻美の担当は
ジャニーズ顔負けの
イケメンだったが
麻美はケンほど熱を
上げていなかった
「妊娠したらどうするの? 」
「そんなこと
考えてもみなかったわ
でも ジョージとの子
なら欲しいかも
それに・・・・ 」
「なに?なに? 」
「ジョージは沢山舐めてくれるの
わたしのアソコをね 」
「まぁ!
嫌がる男もいるよね!
ジョージってユカちゃんの
こと好きなんだ 」
まさしくそれを
言ってほしかった
あたしは上機嫌になってますます
ジョージとの愛の行為を話した
ドラッグのこと以外は
「でも中には出さないの
ジョージが逝くとき必ず
あたしが咥えるから・・・・・」
「ええ~~~~っっ!!!
おっどろき!!
まずくなかった? 」
麻美の頬が赤くなっている
あたしとジョージの
話にとても興奮
している
「まずいっていうか・・・・
面白い味だよ
でも
その瞬間って刺激的で
とっても興奮するよ
それに彼がとても
喜んでくれるの 」
麻美は目を丸くして驚いていた
とても興味をもっていた
たぶん今度SEXする
機会があったら
試してみようと
思っているに違いない
麻美はあたしから視線をはずし
冷えきったポテトを
バクバクたいらげた
・・・・思えば
麻美と出会ってから私は
人生が変わったな・・・・
麻美を見ながら頭の
端っこでぼんやりと考えていた
学園の生活と学校しか
知らなかったあたしを
麻美は広い世界を見せてくれた
もっとも
そんなこと麻美が意識して
やっていることではないのだけれど
大阪はミナミのひっかけ橋は
それから
毎日のようにあたし達の
遊び場になった
駅から出た所すぐにある御堂筋
歩道の銀杏並木
横断歩道に立って
どの方角をみても
麻美と遊んだり
お揃いの物を買ったり
腕を組んで歩いたり
麻美と過ごした
いろんな記憶が
次々とよみがえってくる
ふたりともバカみたいに
明るく笑って
はしゃいだ
写っているプリクラのシールを
ひっかけ橋の電柱にふざけて貼った
二人は無垢な
笑顔でピースサインをしていた
お互い迷いも
罪悪感もそんなになかった
身体を売って売って
売りまくったその
金でホスト遊びをした
あたしも麻美も
未来のことなんて
何もわからなくて
ただ
ただその時だけは楽しかった
今が楽しければいいというような
「これだから今どきの若者は 」
なんて
施設の高田が言いそうな
考え方でもなんでもなくて
その瞬間を全力で
過ごしたっていう
それだけのことだった
あたしはこんな
かわいげのない性格だから
中学・高校の間
一緒のトイレに連れ添って
行くような女友達なんていなかった
【施設出】とからかわれていたし
昼休みにお弁当を
食べるのに机を寄せ合うような
仲良しグループにも
白い目でみられていた
金魚のフンみたいにいつも何人かで
行動をしているような女の子たちの
ことを内心小バカにしていた
だってそういう子達は
ひとりじゃ何もできない
ひとりじゃ戦うことも
選択することも
できなかったから
でもちょっとうらやましかった
だから 麻美といるのが楽しかった
悪いことをしていると思っていても
楽しい気持ちの方が
勝ってしまっていた
こんなあたしでも麻美と過ごした時間は
すごく楽しすぎて
懐かしい感じがしていた
麻美と出会ってからは
クラスメイトの女の子達みたいに
いつも一緒にいた
ホストクラブでも
いつも一緒に行って遊んでいた
麻美がトイレに立つと
あたしも行った
同じことで笑って
同じことで怒って
時には同じことで泣いた
めちゃくちゃ酔っぱらっても
どっちかがシャンとして
いつも家に連れてかえった
お互いがお互いに守られていて
でも縛られていなくて
麻美に男ができても
あたしがジョージと同棲して
思春期特有の一緒にいる時の
安心感と不自然さが
一緒のような感覚は
あたしにとっては
初めてで・・・・
驚くくらい心地よかった・・・・
なのに あんなことになるなんて・・・
麻美・・・・・
あたしは今もあなたのことが
今も
とても大切・・・・
「あっ!ユカちゃん そろそろ
面接の時間だよ!! 」
大阪はミナミの宗右衛門町の
奥の路地のそのまた先を行くと
「ソープ街」と
いわれる歓楽街がある
まだ昼間なのにこの界隈だけ怪しく
ネオンは煌々と光っている
店と店の間の狭い路地をすり抜けて
歩いていくと
風呂ガスの匂いがツンと鼻についた
続いてトイレのアンモニア系の匂いと
フローラルのボディソープの
香りがかすかにした・・・・
「ユ・・・ユカちゃん・・・
ここ・・・・ 」
「うん・・・・・ 」
ジョージが
「面接に行ってきてほしい」
と言って渡された紙に書かれてある
住所に今あたし達は佇んでいる
目の前の建物は
「アリー・キャット・ショー」
とドピンクの看板に
網タイツのショーガール
風の女の子が
看板に描かれていた
そこは横長の平べったい建物で
「ライブショー・カクテル」
と書かれた
看板がチカチカしていた
「大丈夫だよ!
ジョージがヘンな所じゃないって
言ってたから! 」
「そ・・・そうだ・・ね・・ 」
あたしはわざと明るく麻美に言った
押し寄せてくるこの心のざわめきに
気づかないフリをした
そう・・・
ウエイトレスかなんかだよ・・・
自動ドアのセンサーを踏み
あたし達は中に入った
店内は暗く
騒々しい音に満ちていた
饐えたビールと
タバコと男の汗のにおいがする
フロアの端から端まで
延びるステージの上では
点滅する赤いライトを浴びながら
全裸に近い女が数人ポール
の回りで体をくねらせている
あたしと麻美は物珍しげに
回りをキョロキョロと見まわす
「面接の方ですか? 」
突然あたし達の前に
ダークなダブルのスーツ姿の
男の人が現れた
あたしと麻美は身を固くした
「ジョージ君の紹介? 」
優しそうににっこりほほ笑む
紳士的な男性は
きっとこの人も一流の
ホストに違いないと思った
ジョージの名前が出て安心した
「ハ・・ハイ・・
そうです・・・
あの・・ここは・・・ 」
麻美が訪ねた
「ああ ここは
ストリップ・ショー館だよ 」
「ストリップ?? 」
麻美とあたしは仰天した
くっくっくっ
とその男性は笑った
「て言っても
君達に踊ってもらうと
いうわけではないんだよ
君達は裏方だよ 」
「ああ・・・・ 」
「なぁ~んだ・・・」
あたし達は安心して胸をなでおろした
そして個別に面接すると
麻美とあたしは
奥の別々の部屋に通された
そこは個室のようで
大きなソファーが一つあった
ここで面接するのかな?
一流ホスト風の人は自分のことを
「慎二」と名乗った
「お友達の面接もすぐに終わるよ
こんな所は初めて? 」
慎二という人は上着を脱いで
ハンガーにかけた
「あ・・・・ハイ・・・ 」
あたしは緊張して答えた
突然その時バタンとドアが開いた
そして
慎二の他
巨人と思えるほどの体の
大きな黒人が入ってきた
黒人はあたしの前に
立ちはだかり
上から見下ろしている
濃い顔に薄ら笑いを
浮かべている
あたしは何が起きたのかと
慎二のほうへ振り向いた
彼は今までの紳士な
態度をかなぐり捨て
品のない笑みだけを残していた
あたしはもはや恐怖感でいっぱい
になっていたが
まだ事態が飲み込めないでいた
「な・・・何ですか? 」
震える声で言った
黒人があたしを
後ろから抱きすくめる
やっと恐怖感が沸き起こった
怖くて体が硬直する
慎二があたしを見ながら
舌なめずりをして言った
「ちょいとお楽しみさ」
あたしはあわてて
逃げ出そうともがいた
「離してっ!! 」
なんとか黒人の手を
ふりほどいて逃げ出すが
正面のドアの入り口には
慎二が待ち受けている
「逃がすな!! 」
慎二が叫ぶまでもなく
あっけなくあたしは
黒人につかまった
その時
別の部屋で女の叫び声がした!!
麻美だ!!
咄嗟に思った
助けにいかなくては!!
でも
どうしてもこの黒人の腕は
鋼のように強くて逃げられない
「やめて!!いやぁーーーーー!! 」
麻美に負けじと暴れながらあたしは
叫んだ
しかし
当然のことながら誰も助けに来ない
「黙れっ!! 」
慎二が力いっぱい
あたしの右頬をひっぱたいた
目の前に火花が飛んだ気がした
次には黒人のストレートがあたしの
腹にめり込んだ
激痛と苦しみで体が二つに折れ
胃液が吐き出された
誰かに力まかせに殴られたのは
これが初めてかもしれない
なんて痛いの
あたしは恐怖に声も出せず
すすり泣いた
抵抗する気はもはや先ほどの
殴られた痛みで失せていた
「降ろせ! 」
二人はソファーにあたしを
うつ伏せに ほおり投げた
慎二が襲い掛かり
あたしの尻から
パンティを引きちぎった
慎二から殴られた頬が
腫れ上がってくるのが分かってくる
舌をかんだのか
唇の端から血が流れた
黒人の男はすでに
裸になり後ろにひかえている
慎二があたしの
尻をひっぱたきながら
「やれ!!やっちまえ!! 」
とキチガイのように叫ぶ
あたしは頭を慎二におさえつけられ
黒人に後ろから挿し込まれた
濡れていないのに痛みのあまり
声にならないあたしのうめき声が
部屋中にこだました
それを聞いて
慎二が狂喜にひきつった目で
ふたたびあたしの頭を殴りつける
「痛い!痛い!」
そこにバタンとドアが開いた
「なんだ!今取り込み中だ! 」
慎二が入ってきた男に問いかける
「もう一人の連れ 逃げちまいました
あの女 (アマァ・・) 」
男の顔にはミミズ腫れした
3本ひっかき傷があった
慎二と黒人は笑った
黒人はあたしの肩を抑え
腰を振り続けて達しかけていた
激しく突かれて頭と
視界がガクガク揺れた
「この女で我慢しろ 」
黒人がうめきながら
ことを済ませた
次に仰向けにされ
もう一人の男があたしに乗り
一気に腰を沈めてきた
くるしいっ!!
たぶん・・・
麻美は逃げたんだ・・・
逃げて・・・・
麻美・・・逃げて・・・
慎二はあたしの頭と
額に爪を立てて抱えると
耳の中に舌を突っ込む
下から突かれている男の
動きに合わせるように
何度も何度も突き立てる
その顔には恍惚の笑みが浮かんでいた
あたしは麻美のように
逃げ出す気力もなく
幸福の絶頂から奈落に
叩き落とされた
何が何だか分からないままに
恐怖の底に閉じ込められる
:*゚..:。:. .:*゚:.。:
あたしはただひたすらに
嵐が通り過ぎるのを待ち続け
感情は心ではない何処か別な場所へ
と非難してしまった
:*゚..:。:. .:*゚:.。:
最後に慎二が乗りかかって
入ってきた時には
あたしはもう何も
感じていなかった