それは大昔のお話です
魔法の育成学校で有名であるスコットランドの山奥にポツンと古城が建っていました
そのお城は何百年前に建てられ、城の下にはたくさんの村が栄えていたのです。
城には妖精族という高貴でとても有名な一族が仲良く暮らしておりました。
ですが、その幸せは長くは続かなかったのです。
ある年に城を訪ねてきた男性が道中で村が燃えてることに気づき、急いで村にたどり着くと家は焼き焦げ、
村の住人は血を流して倒れており息をしてません。男性は考えこんでハッとした瞬間、城に向かって走り出しました
城にはメイドや従者たちが住人と同じように血を流して倒れており、男性は誰か生きている者はいないか探し始めたのです
「貴方はまさか――来てくださったのですね!」
リビングに倒れていたメイドが息をしていますが、もう長くはないのか息は浅く男性を見ると途切れ途切れに話し始めました
「来たのです。名前を出してはいけない例のあの人が―。女王様と王子が危ない、早くお二人の元へ」
男性が寝室につくとそこには、ベッドにはスヤスヤと気持ちよさそうに男の子が寝ており
ベッドの下には女性が倒れています。
男性は慎重に男の子を抱き上げたまま崩れ落ち、小さな声で泣き始めたのです
おしまい
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