テラーノベル
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たまには切ない話を…と思い、衝動的に書いた話でした…!
自分で書いたのに辛いなぁと思って書くのやめようかと何度思ったことか…😇
皆さんの♡のおかげで何とか書き切ることが出来ました!
また、コメント下さった、Mさん、Mikoさん、あいすさん、水花ミズキさん、ご感想💬ありがとうございました🙇♀️
内容について返信したかったのですが、この物語に深く入り込んでほしく、水を差す事になるかと思い、留まりました…!
自身もネタバレしないか不安だったので、こちらで感謝をお伝えします🙏´-
他の皆さん含め、感動させること…できましたか!?
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、タイトルの『忘れないで』は、色んな視点が詰まってます。
👑→👑
『🍵の全てを』”忘れないで”
👑→🍵
『自分の存在を』『自分の愛を』”忘れないで”
🍵→👑
『自分の存在を』”忘れないで”
🍵→🍵
”忘れないで”『愛していた事実を』
”忘れないで”『👑の温度を』
皆さんはどの視点が見えましたか?
教えてくださると嬉しいです🙏🏻
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
2026年2月5日 yae
【別ED】
雨上がりの夕方だった。
空気が湿っていて、アスファルトの匂いがまだ残っている。
すちは、もう何時間歩き続けたかわからなかった。
喉は枯れ、足は重く、視界もにじむ。
それでも、足だけは止まらなかった。
「……みこと……」
名前を呼ぶ声は、もうかすれていた。
――そのとき。
視界の端に、見覚えのある後ろ姿が映った。
ベンチに座って、ぼんやりと空を見上げている、小さな背中。
心臓が、強く跳ねる。
「……みこ、……と……?」
信じられなくて、でも、信じたくて。
震える足で、ゆっくり近づく。
横顔が見えた瞬間、息が止まった。
間違いない。
みことだった。
少し痩せて、髪が乱れていて、服も汚れている。
それでも、その輪郭も、まつげの影も、すちの記憶の中のままだった。
「……みこと……!」
思わず駆け寄り、膝の前にしゃがみ込む。
涙が一気に溢れた。
「……よかった……生きてた……」
「……探した……ずっと……」
声が震えて、言葉が途切れる。
みことは、ゆっくりとすちの方を向いた。
その目は――
どこか遠くを見ているようで、焦点が合っていない。
しばらく、じっとすちの顔を見つめてから。
首を、かすかに傾げた。
「……だあれ?」
その一言が、胸に突き刺さった。
すちは、一瞬、息を忘れた。
「……あ……」
「俺は…すち…君の恋人だよ……」
みことは、困ったような、でもどこか無垢な表情で、もう一度尋ねる。
「……きみ、だあれ?」
「……ぼく、しらない……」
完全に、覚えていない。
名前も。
声も。
一緒に過ごした時間も。
愛した記憶も。
すちは、唇を噛みしめた。
胸の奥が、ぐしゃりと潰れる感覚。
それでも――笑った。
泣きそうな顔のまま、必死に、笑顔を作った。
すちはゆっくりと近づき、そっと手を差し出した。
「……俺は、すちだよ」
みことは一瞬だけ迷うような顔をしてから、そっとその手に触れた。
ぴくり、と指先が震える。
「……あったかい」
みことは不思議そうにすちの手を握り返した。
ぎゅっと、無意識に力がこもる。
「この手……好き」
「それに……なんか、いい匂いする」
鼻先をすちの手に近づけて、くん、と小さく息を吸う。
「安心する匂い」
すちの喉が、きゅっと詰まった。
覚えていない。
名前も、思い出も、愛した日々も。
それでも――
体だけが、心の奥だけが、すちを覚えている。
「……そっか」
震えそうになる声を必死で抑えて、すちは微笑んだ。
「じゃあ、これからも、いっぱい触っていい?」
「俺の手、ずっとあったかいから」
みことは少し照れたように笑って、こくんと頷く。
「うん。いいよ」
「……なんかね、だいじょうぶな気がするの」
その言葉に、すちの目に涙が滲んだ。
――忘れられても、いい。
また最初からでいい。
名前を知らないなら、名乗ればいい。
思い出がないなら、一緒に作ればいい。
みことの手を、今度はすちが強く、でも優しく包み込む。
「俺が、君のそばにいる」
「何度忘れても、ずっと、俺はみことが好きだよ」
みことは意味がよく分からないまま、でも安心したように微笑んだ。
「へんな人」
「でも……あったかい人だね」
その笑顔は、昔とまったく同じだった。
すちは、胸いっぱいの想いを抱えながら、静かに頷いた。
――たとえ記憶が戻らなくても。
――それでも、愛はここにある。
二人は、また新しい物語を、ゆっくりと歩き始める。
𝑒𝑛𝑑
コメント
14件

完結おめでとうございます‼めっちゃ感動しました😢
やばい また泣いた・・・ 一から読んでたけどどっかで記憶戻るんじゃないかなーとかって思ってたけど記憶戻らなくていなくなるエンドでボロ泣きして別エンドでまた泣いたんだけど 完結ありがとうございます(இдஇ`。)
別エンド!!生きてるバージョンもいいですね…!でも黄くん本当に全て忘れてしまっていて…でも温もりは覚えてるのすごく好きです🫶完結おめでとうございます!