テラーノベル
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夏休み。ミセス初めての夏休み。
そんな楽しみな日に、僕の大好きな人が、なぜか不満そうな表情を浮かべている。
僕に用があるみたいだけど、なぜか言わない….いや言えない若井だった。
「だーかーらーさ、何の用よ若井。」
「……..せっかく休みだから、何か一緒にしようよ。」
「何かって何よ….。」
家のソファに座り、若井の瞳に目を合わせる。
僕、藤澤は今とても機嫌が悪い。
と、言っても理由は単純。
若井がしつこい。とてつもなくしつこい。
何かしよう、なんて。だからその何かは何よ。
「ねえ涼ちゃん….俺、さぁ。」
「うん。何??」
「やっぱなんでもない。….でも….」
「もうっ、何がいいたいの?!かれこれ二時間はこの話だけど??」
若井はきゅっと唇を結んだまま、下を向いてしまった。
僕に伝えたいのに伝えれない。
そんな感情に、若井が頭を抱えている。
頭を抱えたいのは僕もなんだけど。
「….じゃあちゃんと言う。笑わずに聞いてね?」
「….うん。で、何なの、内容は?」
若井は一息吸って、口を開いた。
でも言えない。そしてまた言おうとしては言えないの繰り返し。
「わーかーい….。僕昼寝してきていい?」
「やっ、待って!!ちゃんと、言うから….。」
うるっとした目で、僕の手を引っ張っるもんだから、行こうにも行けない。
すると、若井が大きく口を開いた。
「ねえ涼ちゃん、俺と一緒に浴衣デートしないっ!?」
「…………え??」
ゆ、ゆ、浴衣デートぉ?!!
な、それを伝えるのにこんな悩んでたの….。
心の思いがつい零れてしまう。
「….、別にいいけど。なんでこんな時間かかったの…. 。」
「だっ、だってぇ….。」
何か複雑そうに顔を歪める若井に、笑いかける。
そのまま若井に近づき、頬を両手で包み込む。
「な、何??涼ちゃん….。」
若井の柔らかい唇を、手で触れる。
驚く若井の前、深い口づけを交わす。
漏れる吐息と、押し返そうとする温かい手。
しばらくして口を離すと、若井の愛おしく瞳と目が合う。
「りょう、ちゃ? 」
「んー….好きだよ若井。浴衣デートなんて、何回でもしてあげるっ!」
「….!ありがと涼ちゃん。」
愛らしい笑みを浮かべる若井を抱きしめ、浴衣へと着替えに行く。
久しぶりに着るな、なんて思いながら、袖に腕を通す。
部屋から出て、若井の待つ外へと向かう。
「若井、お待たせ。」
「….涼ちゃん、似合ってる。」
「あらありがと。」
そう笑って、若井の手を握る。
赤らんだ頬に口づけし、そのまま外へと足を伸ばした。
夏って、いいですね。
浴衣大好きな主です✌️
ライブライブでの浴衣が好きすぎて、書いたお話です😌
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コメント
7件
わあ、浴衣デートのお誘い、めちゃくちゃ可愛かったです…!若井くんが二時間も悩んで「一緒に浴衣デートしない?」って言い出すシーン、もう完全に恋する男の子のそれで胸がきゅんとしました。しかも涼ちゃん、言いにくそうな若井くんの頬を包んでキスしちゃうとか…ずるいよ、その優しさ!最後の「夏って、いいですね。」でしみじみ温かい気持ちになりました。浴衣デート、二人で似合ってるって言い合う姿が目に浮かびます🌷