テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
タボちょん、捏造有り
夜のオフィスを出た頃には、もう街の灯りがやけに柔らかく見えていた。
「ちょんまげ」
背後から低い声で呼ばれて、振り返る。
そこに立っているのは社長のターボーだった。
背が高くて肩幅も広く、顔も整っている。
社員達からは少し怖がられているけれど、ちょんまげにとっては恋人でもある。
「今日このあと予定ある?」
「えっ……」
少し戸惑った声を出すと、ターボーはふっと笑う。
「久しぶりに、うち来る?」
その一言だけで胸が跳ねた。
「…うん、行く」
小さく頷くと、ターボーの目が優しく細くなる。
ターボーの家に泊まりに来るのは、本当に久しぶりだった。
リビングのソファに座っているだけなのに、ちょんまげはどこか落ち着かない。
「そんなに緊張する?」
キッチンから戻ってきたターボーがくすっと笑う。
「だ、だって…久しぶりだから」
ちょんまげがそう言うと、ターボーは少し驚いたような顔をしてからゆっくり近づきちょんまげの手を取り自分の前に立たせる。
二人は少し身長差があり、ターボーが立つとちょんまげは自然と見上げる形になる。
「嬉しそうだな」
「…嬉しいよ」
素直に言うと、ターボーの表情が一瞬だけ柔らかくなる。
そのまま、ふいに顎を指で持ち上げられた。
「ターボー…?」
答える前に、唇が重なる。
優しいキスだった。
久しぶりだからか、胸がじんわり熱くなる。 ちょんまげはぎこちなく目を閉じた。
でも——
ターボーの腕が背中に回った瞬間、キスは少しずつ深くなる。
「ん…うっ…」
舌で口内を犯され、思わず小さな声が漏れた。
ターボーはそれに気づいたのか、更に強く抱き寄せ深いキスをする。
大きな体に包まれると、逃げ場なんてない。
キスが長く続いて、息が少し苦しくなってきた頃。
「……はぁ…あぁっ…」
ちょんまげの体が、ビクッと震えた。
力が抜けるようにターボーにもたれかかる。
「……ちょんまげ?」
ちょんまげを支えながらターボーが少し驚いた声を出す。
顔を覗き込まれて、ちょんまげは慌てて視線を逸らした。
「ちょんまげ、もしかして……」
低い声で言われる。
「キスだけでイッた…?」
「っ……!」
ちょんまげの顔は一瞬で真っ赤になった。
目にはうっすら涙まで浮かんでいる。
「ご、ごめんなさい……」
恥ずかしくて、消えたくなる。
でも。
次の瞬間、ターボーはふっと笑った。
「……なんで謝る」
大きな手が頭を撫でる。
「かわいいな」
「え……」
言葉を理解する前に、ぐいっと腕を引かれた。
「わっ」
視界がぐるりと回る。
気づいたときには、ちょんまげはソファの上に倒されていた。
上から覆いかぶさるターボーの影。
身長差のせいで、完全に包み込まれてしまう。
「久しぶりなんだ」
ターボーの声は低くて、少し掠れていた。
「……覚悟しとけ」
「え、えぇ!?」
ちょんまげが慌てると、ターボーはくすっと笑う。
「そんな顔するな」
指先で頬をなぞられる。
「ちゃんと優しくする」
そう言って、もう一度キスが落ちてきた。
今度は、さっきよりもずっと甘くて深かった。
部屋の明かりが静かに揺れる中、二人の距離はゆっくりと溶けていくのだった。
END
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!