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さかな
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#WB夢
紅葉 転生
53
梅宮と共に病室に入り、桜の元へゆっくり歩く。
梅宮「おはよう。桜」
桜「…おは、よう?」
梅宮「オレは梅宮一。この病院のお医者さんだ!」
「よろしくな」
桜「コクッ」
梅宮「じゃあさっさとやって終わらせるか」
「胸の音聞くから、服あげられるか?」
聴診器を手に持ちながら明るく話す。
すると桜は服の裾を掴んで、
首を横に振った。
梅宮「…だめか?」
桜「コクッ」
梅宮「どうしてだめか教えてくれるか?
大丈夫。お前を責めることはしないよ」
桜「…ままが、
おようふくのした、ぜったいにみせるなって…」
梅宮「………」
しばらく病室がシンと静かになる。
その静寂を破ったのはやっぱり兄だった。
梅宮「そうか。お母さんのいうことちゃんと聞けてんのか!」
えらいな〜桜は!と満面の笑みを浮かべた。
梅宮「それじゃあ服の下は見せられないな。
でもな、これはやらなきゃいけねぇんだ」
「隙間でいい。診せてくれるか?」
桜「…コクッ」
梅宮「よーし!えらいな!」
蘇枋は桜の後ろ側に周り、背中を支えながら
少し服をめくる。
不安で身体が小刻みに震えている桜の手を握る。
蘇枋「大丈夫だよ」
チェストピースと梅宮の手が服の中に入ってくる。
桜「ビクッ…ぅ、」
チェストピースの冷たさに驚き、桜はつい息を止めてしまう。
梅宮「びっくりしたな。息止めちゃダメだぞ〜」
自分が息を止めていたことに気が付き、平常心を装って呼吸続ける。
梅宮「…よし、終わり」
梅宮の合図で蘇枋は服を治す。
梅宮「次は喉診せてほしいんだ。お口大きくアーって…できるか?」
桜「…ぁ」
桜は小さく口を開ける。
俯きがちになってた顔を蘇枋が正面に向かせる。
梅宮「んーちっちゃいなぁ」
苦笑いして梅宮が言う。
蘇枋「桜君、大きくアーってするんだよ」
桜「…」
桜は不機嫌そうに首を振った。
梅宮「ちょいと疲れちゃったか」
んーじゃあお昼には頑張るんだぞ〜とお昼にすることを交換条件に診察が一通り終わった。
再び柵を戻してナースステーションに向かう。
梅宮「あいつぁ攻略が難しいかもな」
蘇枋「やはりそうなりますよね」
梅宮「思っていたより、事が重大そうだな」
蘇枋「どうしますか」
梅宮「うーん…まぁ時間が何とかしてくれるはずだ!」
蘇枋「本当に大丈夫なんですか?」
梅宮「おう!お兄ちゃんにまっかせなさーい!」
蘇枋「…はい、そうします」
梅宮「……なんかやけに素直だな」
「今日は槍が降るのかぁ」
蘇枋「バカにしてますよね?」
コメント
1件
第8話読みました!桜くんがお母さんの言いつけを守ろうとして服の下を見せないところ、ちゃんと理由があったんだなって切なくなった…。でも梅宮先生が「お母さんの言うこと聞けて偉いね」って褒めてから隙間で診せてもらう流れ、すごく優しくてグッと来た。蘇枋兄が手を握って支えるシーンも尊い。診察後の「攻略が難しい」って言葉に、この子の背景にもっと深い事情がありそうで続きが気になる!