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さかな
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#WB夢
紅葉 転生
53
桐生「すいませーん、遅れましたぁ」
パタパタとスクラブを着ながら
ナースステーションに来る桃色の男。
.「全然大丈夫よ、桐生くん。
お姉さんが倒れたんですってねぇ。大丈夫だった?」
桐生「いつもの睡眠不足でした。
まったく、今度強めの睡眠薬飲ませちゃおうかなぁ」
.「あらあら。桐生くんも意外と鬼ねぇ」
桐生「いつものことじゃないですか」
先輩の女性看護師と和やかな会話をする。
彼は小児科病院の看護師 桐生三輝
ピアスがバチバチに決まっており、子供たちから『キラキラお兄さん』という愛称で呼ばれている。
姉がいるため女の子の扱い方は男性看護師の中でダントツ一位である。
彼もまた怒るとおっかないと噂が広まっている。
柊「お、桐生来たか」
桐生「柊さんお疲れ様でーす」
柊「今日から受け持ち増えたから、よろしくな
桜遥っつー子だ」
桐生「はーいわかりました。
あ、今日の退院の子は…」
柊「鈴木が受けてるから大丈夫だ」
桐生「よかったぁ。今日だけで受け持ち6人になるところだった」
「じゃあ患者に挨拶したら電子カルテ見るので、お願いします」
柊「了解した。
…あぁ、その子結構強敵らしいから、頑張れよって梅宮が言ってたぞ」
桐生「梅宮さんがですか?
そりゃどれだけの子なんですか…忠告ありがとうございまーす」
軽い足取りで子どもたちの待つ病室へ行く。
横開きの扉を開け、さらにその先のカーテンを開ける。
桐生「ゆうくん、おはよ〜」
.「あ、みっちゃん」
桐生「どこでそんなの覚えたんだよー」
.「はやと先生が教えてくれたよ!」
桐生「すおちゃんまた意地悪して…はぁ」
桐生「ちゃんといい子に言うこと聞けた?」
.「うん!もちろん!」
桐生「今日はお母さん来る日だっけ」
.「そう!久しぶりに会えるんだぁ〜」
桐生「じゃあお母さんに『よく脱走します』ってお話しなきゃだね〜」
.「ちょっ、それは言わない約束じゃん!」
桐生「えぇ?そんな約束した記憶ないなぁ」
.「うぅー…先生お姉ちゃんのこと大好きなくせに!」
桐生「ゆうくーん?オレそろそろ怒るよ?」
桐生「まったく、懲りないなぁ」
ナースステーションに戻って電子カルテを独占中の桐生。
桐生「(緊急入院か…深夜に公園?
虐〇の疑いありって…)」
「なるほどねぇ。攻略難しいわけだ」
ひとまず会ってみようということで、
桐生は彼の病室に向かう。
コンコンッ
少し強めに扉を叩き、そのまま中に入る。
桐生「失礼しまーす」
桜は入ってきた彼をじっと見つめる。
タッタッタッと小走りで桜のベッドに近づき、
よいしょ、と柵を下ろした。
桐生「こんにちは」
桜「…こんに、ちは」
桜は左手で枕を抱えて顔を隠し、
右手でシーツをギュッと掴んだ。
桐生「ごめんね〜。朝から色々な人と会って疲れてるよね」
「オレは桐生三輝。看護師さんだよ」
「桜遥くんで合ってる?」
桜は顔を隠したまま小さく頷く。
すると桐生はよろしくね〜と小さく手を振った。
桐生「桜ちゃん、昨日お熱あったみたいだね。
今は大丈夫?」
桜「…」
桜は桐生の問いかけに無反応だった。
自分の病状がよく分からない。そんな状態なのだ。
桐生「んー、桜ちゃん好きな食べ物とかある?」
桜「…」
桐生「(こりゃ参ったなぁ)」
完全に無視をしている桜に桐生は悩む。
どうしたら心を開くのか…。
桐生「…あっ」
「みてみて〜桜ちゃん」
桜「…?」
桐生は自分の耳に着いているピアスを見せやすくするために、髪を耳にかけた。
桐生「じゃーん。どう?」
桜「…きらきら」
桜は彼の耳に着いているたくさんの宝石に
目を輝かせた。
桜「きれぇ」
桐生「(よし、心を開いた…!)」
WINNER 桐生三輝
コメント
1件
みぅです🥀読了しました。 桐生さん、めっちゃいい人すぎる…!😭 ピアスで心開く作戦、天才かよ。あの「きらきら」「きれぇ」って桜ちゃんがやっと口開いた瞬間、こっちもじんわりきた。『強敵』って聞いてたけど、ちゃんとその子のペースで寄り添おうとしてるの、すごく伝わってくる。小児科看護師って、そーゆー細かい気配りが本当に大事なんだろうな。 そして姉に睡眠薬飲ませようとしてるの笑った。ブラコン?シスコン?どっちにしろ可愛い。次も読ませてください🌙