na「最近krとこ行ってないの?」
sh「まぁ…。」
あれからkrの所には顔を出していない。
sh「kr、忙しいみたいだしな。俺もゆっくり出来るし。それよりもサークルの方はどうなんだよ?」
俺はわざと話題を逸らす。naも俺がその話題に触れてほしくないのを悟り俺の質問に答えていく。
na「まだ先だけどさー、br先輩達も来年になれば就活や卒業で忙しくなるだろ?だから皆んなで思い出増やす為にあちこち行ってる。」
sh「へー、楽しそうだな。」
na 「それがさー、お金無くなるから俺はあんま参加出来てないんだよね。」
sh「…卒業かぁ…一緒に住んだりは?」
na「……そういうshkはどうなんだよ。」
俺はnaの質問返しに黙ってしまう。knの就活の事とか、その先の事なんて聞いた事もない…。
sh「忙しくなるよな…」
na「寂しい?」
sh「……まぁ。」
na「…う″…不覚にも今、可愛いなんて思っちゃったじゃん!」
sh「おい!不覚ってなんだよ!」
でも、こうしてnaといれば寂しさなんて無くなりそうだった。naもきっと同じ気持ちだろう。また女子会トークでもするか!なんて笑いながら話をする。
sh「じゃぁ、また泊まりに来いよー。」
na「おー!連絡するな。」
naを見送り俺はその場で佇む。いつもならこのままkrの所にいってレポートなり、研究の手伝いをするのだが…
sh「……あいつご飯食べてんのかな。」
俺はコンビニに行き適当に食べ物や飲み物を買い込む。
sh「こんなけあれば十分か?」
俺は両手に袋をぶら下げてkrの所に向かう。
扉をノックせずにゆっくりと開ける。ソファにはkrは座っておらず恐らく奥の作業台にでもいるのだろう。
sh「…あいつ寝泊まりもしてんのか。」
ソファには毛布と着替えた服などが置いてあった。俺は袋を机に置きその場から離れようと扉に向かう。
ガラガラ…
sh「!?」
sm「…。」
まさかこのタイミングでこいつに会うとは…。俺はすり抜けようと間に入ろうとするが阻止される。
sh「もう帰るからそこどいてくれ。」
sm「あれから何で顔出さなかった?」
は?こいつ何言ってんだ?お前が俺のせいで研究始めたって言ったから来ないようにしてたんだろうが!!…と心の中でこの気持ちを押し殺す。
sh「研究…俺のせいでまた始めたんなら来ない方がいいと思って。」
sm「…お前が来なきゃ俺が巻き込まれる。」
sh「……諦めさせればいいだろ。」
sm「お前、あいつの研究のレポート見た事あるか?」
sh「…ない。」
sm「こっち来いよ。 」
俺は言われるままについていく。作業台の方に向かうとkrの姿はない。俺が辺りを見渡しているとそれに気付いたsmが教えてくれる。
sm「krは個室で寝てる。ここだと、誰かしらは来るから休めないだろ。」
sh「…そっか。」
sm「これ、見てみな?」
俺はパソコンの画面を覗く。そこにはぎっしりと画像やリンク、説明文が書き込まれていた。もう一つのタブを開くと“shk用”と書かれた画面が開く。
sm「お節介な奴だよな。」
sh「なんだよ…これ。」
sm「あいつ研究やめたと思ったのに急にやり出すから何かと思えばshk…shkって。」
sh「俺…こんなつもりで話た訳じゃ…。」
sm「本当に迷惑だ。おかげで会うたびに研究の話しかしない。俺との時間もすっぽかして研究室に籠る。」
ん?
sm「わかるか?この研究を始める前はご飯だって一緒に食べてたし、どこかに行ったりもしてた。」
んんん?
sm「本当にお前のせいで全て台無しだ。」
俺はじっとsmを見つめる。
sm「なんだよ。」
sh「え…よくわかんねーけど、2人って…」
sm「付き合ってる。」
あー…なるほど。
sh「嫉妬かよ。」
sm「そうだよ。だからお前もここに泊まり込みで研究に参加しろ。」
sh「はぁ!?ふざけんな!誰がやるかそんな事!」
sm「俺とあいつの時間を作る為だからな。」
smが俺の鞄をひったくりソファに置くとぐいぐいと作業台の奥へと連れていく。
sh「やめろって!俺は別に頼んでもないっ!あいつが勝手にやってる事だろ!?」
sm「うるさいなぁ…いいから黙って…」
ポンッ
smの頭に何かが当たる音がした。俺たちは後ろを振り返る。そこにはkrが呆れた顔で立っていた。
kr「なーにしてんのよ、2人とも。」
sh「おい!こいつ何とかしろよ!」
sm「kr、こいつをさっさと閉じ込めて早く研究を終わらせろ。」
俺とsmが言い合いをしていると机を力強く叩くkr。その音にビックリして俺達は静かにkrを見る。
kr「…sm。ナイスアイデア!shk!今日一日ここにいてくれ!」
sh「はぁ!?」
俺はkrとsmにもみくちゃにされながらも何とか部屋を抜け出す。
sh「っざけんな!もう、やっぱり二度と顔出さねー!」
服も髪もぐちゃぐちゃにされ俺はベンチに座り身嗜みを整える。散々な目にあった…けど、何だかそんなに気負わなくていい気がして俺は気持ちが楽になった。
sh「はぁー…泣いてたのが馬鹿みたいじゃん。」
でも、あの2人の関係性が羨ましいと感じた。
sh「俺もあんな風に言葉にしたら…」
knに迷惑かけるかもしれない…
sh「はぁー…言える訳ないよな。」
俺は空を見上げて呟く。
sh「…会いたいなぁ。」
続く。
コメント
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叫ぶことしか出来ないの辛いわ(?)
syaさんが素直になってきている…?