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オチがええですなぁ… こういう不思議な感じ?の物語好きです!!
別に恋に興味があった訳じゃない。恋とか愛とか実際偽りだってことは理解出来てたけどその偽りを少し体験したくなっていた。実際申し訳ない気持ちもありつつ相手が自分を好きになるように仕向けて、好意を寄せてる事にきずきながら自分も何となくで好意を寄せてた。
その人に好意を寄せててから、しばらくしてその人が俺への好意を伝えてきた。世にいう告白だ。あ、幸せだ、ってなると勝手に俺は思ってた。けど現実は違った。
ただただ一言で表せば気持ち悪い。それ以上のものは何も無かった。なんというのかつまらなかった。
結局その人とはなんの関わりももたず、「普通」の友達として仲良くさせてもらってる。
もうこの不快感は味わいたくない。そう思ってから数年、恋なんて絶対しないと決めていた。
のにだ。たった数秒前その気持ちが変わってしまった。
その人の特徴といえば肌が白く、すごく細い。
少し触っただけでも折れてしまいそうなそんな繊細な感じ。
「なぁじぇる」
「なんや」
「俺少し行ってくる、」
周りからしたら少し不自然そうだが、実際いつもこんな感じでジェルもなんとも思ってないだろう。
「お兄さん、大丈夫?」
「へ、あ、えっと迷っちゃいまして、、、、」
あ、可愛い。どことなく今までの人とか違う感じ、言葉には決して表せないんだけど。
「良かったら案内しますよ。どこ行きたいんですか。」
「えっと職員室に行きたくて。」
「ん、着いてきて。」
なんというか昔聞いた事のありそうな声。どこにでも居そうとかそう言う訳じゃなくて、すごく優しい包まれる感じの声。
まぁ初対面だけど。
「あの、お名前聞いてもいいですか、」
「あー俺さとみ。お兄さんは?」
「ななもりです。高校3年生です」
まさかの高校生。勝手に大人の雰囲気出てたから同級生とかかと思った。
「何ここの大学に来るつもりなん?」
「1番条件いいですし。」と彼は呟く。まぁ駅から近いよな。だけどここは普通の頭が来れるような学校じゃない。相当頭いいんだな。
「ここだ、ありがとうございました。」
「別に俺も楽しかったし」
「それじゃあ、また」
やっぱり彼に一目惚れしたもしれない。育ちがいいのかお礼もできて、幸せそうな顔をしていた。いつかまた冷めてしまうなら、今だけはこの気持ちを楽しんでてもいいのではないか、そんな気持ちがでてきた。
やっぱり君は俺の運命を変える人だ。