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薬屋のひとりごとを見て書いてみたいなと思ったので書いてみました。二次創作?夢小説?です。(男主のお話です)
主人公
羅仙(ラセン)
猫猫の双子のお兄ちゃん
という設定です。嫌いな方はここでおやめ下さい。
私は妹のように花街で育った訳ではない。色んな匂いが混ざったところで華やかなところ。でも私が育ったところはあまり匂いが混ざったような感じでもなく、華やかなイメージもない。私はそんなところで蝶よ花よと育てられた。父である羅漢は武官で軍師。そんな父に憧れていた。そして血は繋がってはいないが兄もいてその兄も頭のキレる天才。その兄も私の憧れ。名は羅半。私は特別頭が切れたりとかはないけど薬の知識毒の知識はあるし囲碁とか父に教えてもらったからできるしシャンチーもできる。新手の英才教育みたいなものだと思う。あと踊りも踊れるし歌も得意だし、楽器も得意。でも私の憧れとは程遠い。
話は変わるが私には秘密があり父も兄もそれには気づいてない。すぐにでも言いたいけどずっと言えずじまい。『私はあなたが愛した人との間にできた息子』だと父に言えたらどれだけ楽であろうか。あの日、あなたが私を見つけここに家に連れて帰ってくれた日。私はそれをよく覚えている。赤子の頃の記憶ではあるが鮮明に。あなたは私にこう語りかけてきてくれた。
「私の息子にならないか?」とね。その後あなたはこうも言ってくれた。
「私のように何かに秀でた才能などなくても良い。私はただ君と親子になりたいんだ。」
幼き日の私はその優しい目を見て、あなたが差し出してきてくれた大きい指を握るだけであったが、父は笑顔で私を優しく腕に包み込み歩いていった。
「今日から私が君の爸爸だよ。」
私はこう思った。あなたは私がこの世に生まれた時から私の爸爸だとね。