テラーノベル
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書く側初挑戦です緊張
大森×藤澤です!
昨日のMステから着想を得ました
年末の音楽番組ラッシュ。
連日の生放送、リハ、移動。
僕は正直、もう限界に近かった。
身体の調子が悪く、思うように動かない。
それでもカメラが回れば、やるしかない。
ステージに立った瞬間、涼ちゃんが視界に入る。キーボードの前で、いつも以上に柔らかくて楽しそうな笑顔。
(元貴がしんどいなら、僕はその分たくさん笑顔を届けよう)
そんな風に決めているのが、僕の右隣で演奏している姿から伝わってきた。
歌いながらふと視線を向けると涼ちゃんと目が合って、にこって微笑んでくれる。
その瞬間、胸の奥が少しだけ軽くなる。
(……頑張れる)
僕は涼ちゃんの笑顔を見ては息を整え、なんとか乗り切った。
――――――
テレビ出演が終わって、楽屋に戻った瞬間。
張り詰めていた糸が、ぷつんと切れた。
大森「…しんどいぃ……」
そう呟きながらソファーに身体を預ける。
そのまま横になって、眉を寄せて息を吐く。
大森「…っ、はぁ……」
その時、楽屋のドアが開いて、涼ちゃんが駆け寄ってきた。
藤澤「元貴…!」
心配そうな声。
目はもう、うるうるしている。
藤澤「大丈夫?しんどいよね…無理したよね… 」
涼ちゃんは僕の太腿に手を置いて、床にしゃがみこむ。
大森「涼ちゃんのお陰でやり切れたよ」
僕は上体を起こしながらそう言って、俯いている涼ちゃんの頭を撫でる。
大森「ありがと」
僕がそう言うと、涼ちゃんは顔を上げて、 ソファーに座っている僕の膝に乗って強く抱き締めてくる。
藤澤「…ほんとに年末だから頑張らなきゃいけないのは仕方ないけどさ……」
声が震えている。
藤澤「でも心配だから…なんかあったらすぐ言ってよぉ……」
僕は涼ちゃんが涙を流していることに気付く。
大森「なんで涼ちゃんが泣くのよ…笑」
そう言いながら涼ちゃんの背中を撫でる。
すると涼ちゃんは更に僕を抱き締める力を強めてきて。
藤澤「…だって…」
声が詰まりながらも必死に言葉を紡いでくれる。
藤澤「僕の中では…元貴が1番大切なんだもん…… 」
涼ちゃんの肩が小さく震える。
藤澤「元貴が倒れちゃったりしたら…僕…もう生きていけないからぁ……」
その言葉を聞いた瞬間、僕の胸がぎゅっと締め付けられた。
目の奥が熱くなって、思わずもらい泣きしそうになる。
大森「…ほんとに、涼ちゃんは優しいね」
声が少しだけ震えたまま、そう言って。
大森「ありがと…大好き」
今までより、ずっと強く、しっかり抱き締める。
涼ちゃんの身体を離さないように。
大切なものを確かめるみたいに。
涼ちゃんもぎゅっと抱き返してきて。
藤澤「無理し過ぎないでね、元貴…」
その声に、元貴は小さく頷いた。
大森「うん。涼ちゃんがいるから、大丈夫 」
長々と書き連ねてしまった、、
ちなみにこの話にはまだ続きがあるんですけど、読んでくれる人がいそうだったら書かせていただきます!
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