朝。
トントントントン
包丁でキャベツを切ってる。
「美姫さ〜ん、おはよ〜」
と目をこすりながらふぁぁ〜と欠伸をして
近づいてくる啓悟くん。
『おはよ〜啓悟くん』
子供みたいでかあいいね?
そして後ろからギュッて抱きしめられる。
『ん〜?どしたの〜?』
私が言うと
「何作っとーと?」
と。
私は答える。
『お弁当だよ〜』
啓悟くんは
「なしてお弁当ば作っとーと?」
昨日から敬語と方言混じりでしゃべってくれる。
方言かあいいすき
『私が出久くんに何ができるだろ…って考えてて思いついたんだ』
ジュウウウウウ
『あ、トンカツできた!』
「わ〜トンカツだ〜」
『啓悟くんの分も揚げるからちょっと待ってね』
「え、誰に作っとーとばい!浮気しとーと!?」
私の肩をトントンと叩きながら言う啓悟くん。
かあいい
『ちがうよ笑
これはね…』
そう。
私ができること
それは
『出久くんに
美味しいご飯を食べて、頑張ってほしい。
だから、オールフォーワンに〝勝つ〟って意味で毎日トンカツのお弁当作ろうと思って!』
「いや毎日はきつくないですか?」
それ私も思ったwwww
コメント
2件
美姫さんの料理がめちゃくちゃ美味しいのは分かってるけど……毎日となるとねぇ?……ちょっとw