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「行為中に霊山寺さんが陸に首を絞めるようにせがんで、陸がその子の首を絞めてた。首を絞められてるから大きな声は出せないけど、霊山寺さん、薬でもやってるんじゃないかと思ったくらい気持ちよさそうに笑ってた。おれこんな趣味ないんだけどなって陸が困った顔してたから、その子が首を絞めてと言ったのはそう言うように陸に強要されたわけじゃない。陸は女を抱けるならなんでもするだろうけど、夏梅君、君は霊山寺さんの首を絞めることができる? 首を絞めたら絞めたで、今度はDVされたとか言い出して、警察を呼ばれるかもしれない。その子は間違いなくメンヘラ。実際、手首にたくさん切り傷があった。君はその子の理彼にはなれる。でもきっとその子は寄生虫のように君からすべてを奪い尽くすよ。もしかしたらいつかあっけなくセックスさせてくれるかもしれない。でもそれはきっと従順な奴隷への施しとして。そして、君をさらにその子に縛りつける手段として」
「理彼って?」
「メンヘラ彼女に理解ある彼くん。理彼になる男は優しい男に決まってる。でも優しいだけじゃ理彼は務まらない。彼らはセックスという報酬があるから、メンヘラ彼女のわがままに耐えられるんだ。でも夏梅君にはそれさえ与えられないんだよね?」
僕が何も答えられないでいると、最後の仕上げとばかりに彩寧さんは一気に畳みかけてきた。
「夏梅君、君はその子のことを何も分かってない。君はその子が陸とどれくらい頻繁にセックスしてたか知ってるの?」
「知りません」
「ちなみに私は週に一度くらいだった」
彩寧さんは下ネタを言ったわけでなく、あくまで真剣な表情。僕は相変わらずどう答えていいか分からなくて途方に暮れていた。
「勘でいいから当ててみて」
「三日に一度とか……」
「ハズレ。でも数字を入れ替えれば正解になるよ」
「一日三回? まさか」
「ありえないという顔をしてるね。普通、学校もあるし無理だと思うよね。でも学校のどこかにヤリ部屋があって、陸は朝昼放課後と毎日三回その子とそこでセックスしてたんだって。嘘じゃないよ。それも陸がその子がいる前で自慢げに言ってたことだから」