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ついに風磨くんの唇が動いた。


『..えへへ。照れるなぁ..。大森くん』







小声でそう呟く風磨くんは顔を赤らめていた。






【fum side】



今日は撮影。

さっきから大森くんに見られているのは気のせいだろうか。



声をかけると顔を赤くして俯く大森くん。

その仕草に人気スターでも照れることはあるんだなと安心する。



助監督の声が響き渡り、始まる撮影。

大森くんは緊張しながらも初めてとは思えない演技をこなしていく。



俺が先導していかないとと気を引き締める。


.

.

.

.

.




撮影が一区切りになったところ。

大森くんをそっと見るとどうやら疲れている様子。


ライブが近頃にあったと聞いている。

激動の時期だろう。






ふと大森くんがいつかの動画でコーラを好きって言っていたのを思い出した。

これは買いにかねば、と足をはやめる。






戻ってくると大森くんはデスクにへばりついていた。

キラキラと表舞台で魅せている人も、なんとも可愛い姿を見せるのだなと思ってしまう。



試しにそっと近づき、コーラを大森くんの頬に当ててみた。

大森くんの身体が跳ね、驚いたように此方を見つめる。



『んっ⁉︎….ありがとう…。』



驚いた姿にこっちまで驚いてしまった。


というよりも、もっと喜んでくれるかと思ったが、意外と素っ気なかった気がする。

今はコーラの気分じゃなかったとか..?


少し不安だったが何処か照れている大森くんが可愛いと感じてしまう。





気まずそうな雰囲気にならないために

“大森くんがコーラ好きである”ことを知っていると伝えてみた。

すると、口角が上がり嬉しそうにしてくれた。


そんな大森くんを見て俺も嬉しくなっていた。



身長差でどうしても上目遣いになってしまうところも

可愛さを感じてしまう。






すると大森くんは急に顔を赤くして俺を見つめてきた。


俺は戸惑ったが明らかに

心臓が波打つのを感じた。




なんだろう。この気持ち..


不安もありながら

恐る恐る聞いてみる。


「..俺の顔になんかついてる..?」


『..いや..。そんなんじゃなくて、、。』




『_____ぉもって….。』


聞き取れなかった。

恥ずかしそうに目を逸らす大森くん。


此方まで恥ずかしくなってしまう。



「ごめんなんて?」

威圧感を与えないよう、細心の注意を払って聞く。






『…..かっこいいなって思って….。』








大森くんの口から発せられた言葉は予想出来ないものだった。

いや、俺は何処かその言葉を期待していたのかも知れない。




今にも湯気が出そうなほど火照っている大森くんの頬。




“かっこいい”と言われるのは

アイドルの身になってからはもう慣れている。



慣れているはずだけど、何故か今は嬉しさと緊張が混ざったような、、。

なんだろう..。この気持ち。



駄目だ。このままじゃ調子が狂いそうだ。







少し鎮まりかえっているスタジオ。


「えへへ…。照れるなぁ…..。」

俺の声が響く。


自分を落ち着かせるために笑ってみせた言葉に安心したような大森くん。



また鼓動が高鳴る。

あぁ。なんだろう。この気持ち






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