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「キールはどうした?」
召喚儀式開始の報告してしばらく経つがキールの姿は現れない。
「はっ!代表騎士殿は今朝から誰も見かけておりません!」
「ふむ……肝心な時に……今日は来てもらわぬと困るのだが……」
王も多忙なのもあったが家族水入らずの状況に水を差すのも引けるので今日まで声をかけていない。
しかし、召喚されたばかりになるとは言え【勇者】と言う肩書きを持つ者……どんな力があるか予測できない。
「やはり、アイツには当日ではなく先に言っておくべきだったな……」
王は立ち上がり杖を上げ、【神の石】に魔力を注いだ。
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「……」
私は全てを知っている。
「はい」
本来ならば己の私利私欲の為に使うのなら私は応えない。
「…………そうだったのですか……そんな中、応えて頂き私は幸運の様です」
そうとも限らない。
「どういうことですか?」
お前達の言葉を使うとすれば……『女神』の封印が解かれた。
「女神!!??」
対抗するには勇者を呼ぶしかない。
「……はい」
お前は遅かれ早かれ罰を受ける事になるだろう……だが償いのチャンスはくれてやる。
「慈悲に感謝いたします、神よ」
よく聞け。
女勇者が召喚された場合『女神』が関与している可能性があるので抹殺せよ。
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召喚後
城に絶叫?が響き渡った後、王は一旦勇者達をこの部屋から離れさせた。
「騎士達よ……召喚は一人を除き成功した」
その人物が誰かは誰もが理解できた。
「【神】は言った……女勇者は『女神』が関与しているので抹殺せよ、と」
この世界において『女神』という存在は絶対悪だ。
神を惑わす存在。
死者の魂を弄ぶ存在。
様々なおとぎ話・神話・伝説で女神が出ている。
そのどれもに共通するのは『悪』
そんな伝説の存在が現実になったのだ。
大の大人の騎士達が騒めくのも無理はない。
「……神よ……あなたに貰った償いのチャンス……」
王は誰にも聞こえない声で呟く……
そして____
「グリード国王が命ずる!あの『女勇者』は今日!抹殺する!」
ガチャンッ!
そう発言した瞬間、扉が開かれ__
__抹殺対象の全裸の女勇者王と王女が入ってきた。