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輝 side
「何でやらないの?」
…誰に言ってるかって?
まぁ、前回を見れば分かります。(メタい)
先程までトントンと書類をやっていた。
それも無事に終わり、今現在書類を放棄している人達を叱っている。
トントンからの提案なんでね。
「だって…モニョモニョ」
僕が何故書類をしないのかを聞くと、ちょっとよく分からない言い訳が聞こえてくる。
グルッペン、大先生、コネシマ、シャオロン、チーノ。
『だって』と皆(みな)は口にする。
でも『だって』の次が出てこない。
言い訳すらもない。
「はぁ…僕は言い訳して欲しいわけじゃないんだけど?」
勿論そう。
きっと叱られている人も言い訳したいんじゃないんだと思う。
ただ本当の事を言うともっと怒られると思ってるから本当の事を言わないだけ。
「『怒らないから言って』って言ってももっと言わなくなるんだろうけど。」
よく聞く話だ。
先生とかが『怒らないから本当の事を話して?』って言って、本当の事を話すと怒られる話。
僕は経験した事ないけど、何かで聞いた事ある気がする。
それを知ってるからあえて『怒らないから』なんて言わない。
「やりたくないんだゾ……」
「本音だね。これは。」
グルッペンが代表(?)として本当の事を言った。
グルッペンが言った『やりたくない』の言葉に、他の者は頷いた。
「確かにやりたくない気持ちもあるけど、やらなくちゃいけない事はやらなきゃ。」
正論かは分からないが、自分の思っている事を言う。
「皆がやりたくないけどやってるの。」
そう僕が言ってると、皆ちゃんとやると言ってくれた。
本当にやるかは全く信用していないが。
「監視つける?」
「え゙」
監視つけた方がやりそうだなぁと思って言ってみると、案の定嫌がられた。
知ってたし、勿論冗談で言ったから本当につけようとは思ってない。
きちんと叱ったし、きっと皆やってくれているだろう。
信用してないって言ったけど←
この前、戦争三日前くらいから忙しくなると言ったが、三日前なんて序の口だ。
特に一日前は忙しくなる。
皆、遊んでる暇なんてない。
先程、書類をやらない組にやれと言ったけど、今はやる時ではないという事だ。
確かに戦争は楽しい。
戦うのが楽しいのだ。
でも、戦争前が嫌だ。
忙しすぎて嫌になりそう。
でもきちんとやらないと。僕がいる時に我々国を終わらせたくはない。
僕の次に総統となったグルッペンの代で終わらせたくない。
だから、忙しくても嫌でも準備をしっかりやって戦う。
忙しくても、戦争当日になったら楽しいし。
個人特訓をしていると、誰かに声をかけられた。
「身体訛ってへんか?」
「ああ、コネシマとシャオロン。訛ってないよ」
声をかけたのはコネシャオだった。
特訓とかは真面目にやってるんだなと思う。
「一回俺と戦わへん?前より強くなったし!」
この時期にするのか。
まぁコネシマも勿論幹部の一員だし、他の兵士よりかは断然強い。
それに戦争一日前なのだから大怪我をさせようとはしないだろう。
「いいよ。軽くね、軽く。」
「勿論や!」
「おぉー頑張れぇ。俺は輝に勝てると思ってへんし見とくわ」
という事で戦った。
「くっそぉ…また負けた…」
勝った。
「今回もお前が負けると思ったわw」
と軽くコネシマをディスるシャオロン。
遠回しに僕を褒めてるようにも感じたけど僕の思い過ごしだろう。
「前より強くなったんじゃない?立ち回りとかよかったと思うけど。」
「ホンマ!?やったぁ!」
喜ぶ犬。
「相手は弱いし、簡単でしょ。気は抜けられないけどね」
今回戦う敵国の実力は全くと言っていいほどない。
TOP10にも入らないだろう。そのくらい弱い。
だったら何で我々国に戦いを挑んだのか…。
バカ…なの?(多分そう)
No side
戦争当日。
ゾム、輝は楽しそうに『戦争開始』の声がかかるのを待っていた。
一人は勝てるのか心配そうに、一人は余裕をかましていた。
戦場には立たないグルッペン、トントン、ロボロ、しんぺい神、エーミールも別の意味で緊張、心配していた。
方角ごとにペアを組んで相手共と戦う。
輝は同じく短距離部隊所属のコネシマと、遠距離部隊所属のショッピとペアを組んだ。
輝の意思ではないが。
遠距離のショッピは建物内部から敵を撃つ。
短距離の二人は外からナイフなどを使って敵を刺したりする。
一方、ゾムは暗殺部隊所属という事で敵国の城へと向かい、敵国総統や国におる敵共を周りに見られないよう努力しながら戦う。
実際に敵国に向かうという点で、部隊の中で最も危険とされる。
その為、暗殺部隊に所属しようと思う兵士は少なく、暗殺部隊所属の者は数少ない。
いや、今はその事はどうでもいい。
今回は、いや、今回『も』我々国の幹部は特に死なないように気をつけろ。
相手は弱いからと言って油断は禁物だ。
【さぁ諸君、戦争をしよう。】
――to be continued