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頭がふわふわする。きっと薬のせい。
前Nakamuが無理やり俺に薬を飲ませてきてから俺も薬にはまってしまった。
医者なのに薬を乱用するなんて許されないこととは分かってるけど、俺も人間だからハマってしまっては仕方がない。
そういえば何か予定があったような…
kr「あっ!Nakamu!会議!!」
そうだ、今日はNakamuが他の仕事で会議があったんだ。
Na「えー?今日だっけ?」
あぁ、もうダメかもしれない…。Nakamuの方が薬にやられてた。
こんな風にNakamuは記憶力とか判断力が低下しているから、Nakamuのスケジュールは俺が把握している。まぁ…俺もそろそろやばいんだけど…、
kr「そうだよ、早く準備して」
ゆっくり椅子から立ち上がるNakamuの腕を引いて強引に立たせる。
会議の時間が迫ってきているというのに眠そうな目をしながら何かをぼーっと見つめるNakamuにため息がでる。
kr「Nakamu、これ着て」
Nakamuに渡したのは白シャツに雨色のネクタイ。ズボンは…このままでも大丈夫だろう。
Na「うん…、じゃあいってきまーす…」
ネクタイをゆるく閉め、オーバーサイズの白衣を着てドアノブを引こうとする。
本当に手のかかる…、
kr「Nakamu!こっち来て!」
Na「えー、?どうしたのぉ、」
小さい歩幅でゆっくり俺に近づく。その格好で会議に行くなんてありえない。医者じゃなくても、正社員でもそんなはだけた格好はしないだろう。
kr「会議だよ?ちゃんと着て」
Na「だって、、ネクタイのやり方わかんない…」
ぶかぶかの白衣がNakamuの肩から落ちそうになっているのを正して、ネクタイをキュッと閉める。
シャツのボタンも閉めてない…できてないのはネクタイだけじゃないじゃん…
kr「はい、これでおっけー。行ってきな…っ 」
Nakamuの背中を押そうとした時、手がするっと背中をかすった。
腕に力が入らない。薬の周りが良くなってきてしまった。
その様子を見てNakamuがくすっと口角を上げる。
Na「もしかしてきりやん…力入らなくなっちゃった?」
さっきまでの眠気さが嘘のように悪い顔をしている。ただここで否定したって意味が無いし、これ以上Nakamuを引き止めている時間もないため素直に答える。
kr「そうだよ、いいから会議行ってきて」
力のない腕をぶらぶらと揺らし机に戻ろうとする。が、Nakamuに腕を掴まれてしまった。
kr「…なにしてるの、時間とっくに過ぎてるんだけど、」
俺の言葉には聞く耳も持たず、俺を連れたままソファにダイブする。
kr「ねぇ、ねぇってば!早く行ってきて!」
ついに身体中に力が入らなくなってしまった俺は抵抗ができなく、口で威圧するしかできない。
Na「んー、きょうは会議いいや」
俺の頭を撫でながらそういう。
前も同じこと言ってたよね。そっちが会議に出席してくれないと俺が困るんだけど。
Na「ね?いいでしょ?」
Na「どうせきりやんもなにもできないんだし」
納得したくないが、正直その通り。薬が抜けるまでなにもできないため、Nakamuに身を任せたまま目を瞑る。
Na「きりやんは逃げないでね。」
耳元でそう聞こえたのは幻聴だろうか。
きっとそうだろう…薬のせいだ。
自分にそう言い聞かせて俺は夢の世界に逃げ込んだ。