あまりシーナと円香を接触させると、また余計な事を言われ兼ねない。
俺はシーナを連れて早急に店をあとにした。
しかしシーナが突然泣き出した時はかなり焦ったが、何でシーナは泣いていたんだ?
勘違いとか言ってたけど……
さっきは円香とかがいたから気が逸れて泣き止んだんだよな?
根本的な解決はまだしていない。
無言でシーナの手を引いて歩きながらシーナをチラリと見ると、シーナがこっちを見ていて目が合った。
「!」
「……」
シーナの表情は円香が登場する前とは打って変わって、俺と目が合うとニコニコしていた。
(どういう事なんだ?女心が難し過ぎる……)
すると、シーナが俺と繋いでいる手をクイッと引いた。
「鬼島君……あの、今って何処かに向かってるの*********
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