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わどこう!!
おそらくだが、最近僕たち2人は溜まっているのだと思う。
その理由として、こうたんの部屋に来た時にあの男子特有の匂いがしたのだ。
窓も開けてあったり工夫はされていたけど、残り香はまだあった。花粉の時期はもう明けているから鼻も詰まってない。
そう。わかってしまった。ゴミ箱も前に来た時より、奥の方へと場所が変わっていたし。
とはいえ、さすがに本人に言いはしない。男子の暗黙のルールだし、あのこうたんでも嫌だろうからね。特にクリエ組のみんなには嫌な思いはさせたくないし。
僕たち2人はと最初に言ったね。そうそう、あまり性欲のない僕でさえも最近は回数が増えているみたいで。…これもこうたんのせいなのだろうか。
知らない人達の為に言うけど、僕たち2人は8ヶ月前から付き合っているのだ。
こうたんはそういった欲求が強い方みたいで、触れたりキスだったりもするのが早かった。わずか3日。
まず触れること。これは付き合う前も距離が近い方だからかよくあった。ハグに手を繋いだりはわりとある。
そして次の進捗はキス。付き合ってから3日目の昼。こうたんから当たり前のように唐突に誘われた。
さすがに僕も動揺した。いや嬉しいけど、そりゃあ嬉しいけどさ。さすがに急すぎないか?……あと、クリエ組の皆もいたし。
まあしたんだけどね。
こうたんの唇はふわふわしていてマシュマロみたいだった。美味しそうな感じ。いつだってしたくなる。
前までは毎日のように強請ってきていたからそのあたりで不満はないし僕も大満足だった。あと深い方もした。
恋人繋ぎにハグにキス。こう来たら次にすることはわかるだろ?
そうだ、遂に僕たちに初夜が来た。
「……うぅん、なんか緊張してきたかも。おかしいな、さっきは大丈夫だったのに。」
「シャワーとかもうヤる前のそれだからな。キッスとかはずっと前からできても、やっぱり実感が湧いちゃってドキドキしてくるのさ。そうだろうわど。」
「うん。確かに?でもこうたんはあんまり緊張してなさそうだね。」
「僕の場合は嬉しいが勝ってるみたい。でも緊張はしてるよ?」
「ほんと?」
「うんうん、ほんと!」
ゴム、ローション、ティッシュにタオル。それと立たなかったとき用のAV。準備は充分にできている。
それだけど、やっぱり想い人との行為はドキドキしてくる。優しくできるだろうか。それと、お互いに気持ちよくなれるだろうか。それが気がかりだ。
まず、この会話の前に何回も深くキスをして、ムードも作った。
…どうかいい方向に行きますように。
「…優しくするように頑張るからよろしく!」
「え?あー、うん。僕も。」
うん?優しく…?締めつけの事かな。
…我ながら最低な事を考えてしまった。
「じゃあまずちん…下触る?」
「ゴムつけるのとかムードができていいんじゃない?後から使うだろうし。」
「ああ、それいいね。」
こうたんがピンク色の袋を空け、中身のコンドームを取り出す。
そして、僕に渡してくる。
「ありがとう。」
ローションを自身の陰茎に滑らせる程度に塗り込んでからゴムを被せようと―――
「ちょっと待って。」
……?何か問題があったのだろうか。
「僕のにつけるんじゃないの?」
「え?そういうプレイ?」
「え?」
「え?」
一体どういうことだ。お互いにつけるという意味だったのだろうか。
「え。だってさ、僕がズッコンバッコンのバッコン側じゃないの??」
そうだ。なんとここで、お互いに自分が攻城戦で言う攻撃側だと思っていたことが明らかになった。
いやまさか。まさかそうだとは思いもよらなかった。
「え!?僕じゃないの?」
「ちょっと待って。だってわどって可愛いし完全に下…」
「ええっ!?いやいやいや。僕は完全にこうたんに突っ込むつもりだったんだけど。」
「え!?!?」
「え!?」
なんというか、こうたんは天使だし明るいしやわこいしちょっと変だけど可愛いしそれにこうたんだし。攻めだとは思えないよねって。…わかるでしょ皆。
あと男としては入れたいし。
……考えてみればだけれど、受け側は負担が大きすぎるな。ああ、勝手に求めててなんだか申し訳なくなってきた。
「一旦整理しようか!まず僕はわどに入れたかったんだよ。わどはなんか後ろ開発してそうだし!」
「なにその偏見。僕はこうたんが下だって思ってたし、ちんちん入れる気満々だったから後ろの準備とかしてないよ。」
「えぇ〜〜〜〜?つまり今日はわどとできないってこと!?」
そう。なんやかんやで、今夜、僕たちはお預けということになった。。
それでも立つものは立つしムラムラしていたので、とりあえず二人で寝ることにした。僕は正直寝れなかったけれどたしかこうたんは寝ててびっくりした記憶がある。
それからこうたんは僕を夜に誘うことはもうしなくなったみたい。あとキスとかも減った。
そりゃあ自分が入れられるかもしれないし、僕に嫌な思いをさせるかもしれないときたら僕も控えるだろう。
それでも、なんで触れ合うのは減らしたんだろう。なんだか不満だ。
ハグは出会い際にしてたりするのだが、こうたんがしようとして思い出したかのようにピタッと止まるのが最近の事でよくある。別にしてくれてもいいのに。……どうして?
していた時はあまり性的な欲求が湧いていなかった。でもあまりしなくなった今、なぜだか余分に強く湧いてきてしまっているのが現状。一体何故だろう。たぶん、キスとかで欲を満たしていたのかもしれない。
……悲しいより、苛立たしい。僕に理由を話してくれてもいいのに、こうたんは話を逸らして先延ばしにする。そんなのらしくない。僕は君の恋人だぞ?
当たることこそないが、みんなからしても少し不満げだったり機嫌が悪いのが目にとれるんだと思う。滅多にないからだろうか。
なにか気を使おうといもむしたちに声をかけられることが多々あるのだ。
あのあまり誘いを受けないなっしーでさえも、自分から誘ってきている。…なんだか申し訳なくて情けなくて。二人で解決するべき事なのに。
プルルルル。電話が鳴る。
「ん?」
噂をすればなんとやらで、こうたんから電話がかかってきた。無視するのも手だが撮影の用事かもしれない。出よう。
「…こうたん?どうしたの?」
「おい!あ、えっとねーえー?わどー?ぅ、ヒクッ、お前僕と飲まない?僕ーはさあ、あの、みんなが居なくなっちゃ、って。話せないからわどにかけて、さーあ。いもむしもいなっ、ヒック、いか、らあ。」
完全に酔っ払っている。話し方が酔っ払った時のそれだ。
「んん?こうたん、僕はお酒は飲まないよ。」
「えーなんで!美味しい、だろー?ヒック、くそ、呂律が、」
ビビ!ここで僕がひらめいた!今聞けばこうたんもスキンシップをやめた理由を教えてくれるのでは!?
「ねえ!こうた「おいわど、今から行くぞ」ん、え?」ブチッ
切られた。なぜだ(遺憾の意)……でもまあ、今から来るのは都合がいい。
そんなこんなで部屋の掃除をし、僕はなんとなく()シャワーを浴び。
ついにこうたんが僕の部屋に来た。
ガチャリ。「わどぉー」
「……こうたん。」
ドアからこうたんが入ると同時に、思いっきり抱きついてくる。なかなか懐かしい感覚だ。体感3年。
「うわ、あったか… 」
泥酔しているせいか体温が高い。生きた湯たんぽみたいだ。
「んん〜〜〜〜…ぼくさあ、ヒクッ、僕、わどのこと大好きだぜ〜わどお〜、ぅ」
「ずっと前から知ってるよ、こうたん。」
「……なに?おい、なんだぁ?大好きって言わないのかよ〜」
こうたんが不満げに唸りながら僕の頬をつねってくる。なかなかにイイ…いやなんでもない。グッと来るがまだ言ってやらない。理由を教えてもらってからだ。
「…行ってあげてもいいけど、それには条件が二つある!1つ目は僕にキスをすること。」
「なあに、簡単じゃん。らくしょ、おだ、ね。」
「2つ目は……ここ最近で僕とのスキンシップを避けていた理由を教えること。」
ビクリ。こうたんの肩が跳ねる。なんとも言えない表情で僕の目を見つめながら、手をこねてソワソワし出す。なんだそれ、やましい事でもあるのか?
「教えて?こうたん。恋人の頼みだよ。」
「…ううーう、えっ、とその、えっと、う、んん〜僕、だって、…僕とわどって今のとこっろ、ぉ、ヒック、セックスできないじゃん?変な空気になるっ、しさ。その、わど。」
「うんうんそうだね。で?」
「直球に言うけど、チューとか、ハグしたらセックスしたくな、るから、あんまりやー、らないんだ。…ヒック。」
なんだと。それは興味深い。
「……えええ〜???そんな理由?ほんと?」
「うん。」
「素直に言えばいいのに。ぬき合いっことかできるし。」
「あ、たしかに」
「僕の不安になった時間返してよ!!大好き!」
「言った!わどが大好きって言ったあ!!」
感激したかのように僕に思いっきり抱きついてくる。ずっと言ってるのに未だに嬉しがっていて僕もちょっと嬉しい。かも。
「そういう約束だったろ。…ああ、キスしてなかった。まあそれはあとで死ぬほどするからいいや。ねえ、…こうた「おいわど!もう1回大好きって言え!そしたらいい事教えてやるよ!」ん”ん”ん”…」
「いい事?それはなんだい。」
「ケツの開発した!」
「ごめん、もう一度いい?」
「尻の開発してるよ!セックスのために!」
「…………………………………………………………………………………………………………………………………………マジで?」
つまり、これは大好きな人と体を重ねることが可能になったことを意味する。なんだか申し訳ないが嬉しい。…溜まってる、というのはちょっとクズっぽいけど、丁度そうだったから。
「おう!!」
「うぅーーーん。つ、つ、つまり、そ、れは、ぼくの、た、為に?」
「だっ、からそーうだって言ってるじゃん!逆っにっ、ぅ、ヒクッ、っわど以外だったら浮気だーろ。」
「……ごめん…なんていうか、ここまでしてくれて申し訳ない…」
「いいっていいって〜、あ、酔お、いさあめたわ。今からセックスできー、るよ。へへっ」
「覚めてない覚めてない。まじでごめん……でもセックスはする…したい…」
こうたんの肩に顔を埋めると、アルコールとシャンプーの匂いがした。懐かしい香り。しばらくこうしてハグすることはなかったから、なんだか感動してきて涙が出てきた。
「もー、ちろんさ、あ。こ、、お、こうたん神はいつだぁ、ってエッチなのは大歓、うぃ、ヒック…迎だーからなあ。」
「うん、うん……大変じゃなかった?………後ろね。」
「最初は、キモかったけど、今はぜんりつ、せ、っ、う、ヒック、…とぉー、かあって中々に順調だね。いやあやっぱ僕って成功しちゃう男だから。」
無言でこうたんの頭を撫でる。こうたんには悪いが、自分のためにここまでしてくれるとは思っていなかった。
「…僕のためにここまでしてくれてありがとう。」
神と書いてこうたんと読む。こうたん様様だ。敬礼。
―――
多分続くんじゃね?もうちょっと書き溜める予定だったけどほかの書きたくなった