テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
部屋に戻るなり、理央は脱兎のごとく部屋に走った。
頬は赤く、視線はずっと下を向いたまま。
「……理央、怒ってる?」
「……怒ってないです。少し恥ずかし
かっただけで」
「そう? 俺はちょっと嬉しかったけどな。
理央は俺のものって示せて。あの店員さん、理央の首見たとき、すっごい顔してた(笑)」
「ほんっと最低ですね、あなた」
そう言いながらも、睨みは弱い。
むしろ首まで赤くなっているその姿に、蓮はふっと笑った。
「……でもさ、そんな顔見せるのは、俺だけにしといてよ」
その一言とともに、蓮はゆっくりと近づいてきて、
理央の顔の横に手をついてのしかかるように覆いかぶさる。
「コンビニで買ったでしょ? さっきのゴム」
「っ、い、今使うんですか……?」
「そうだったら?……昨日、ちょっと足りなかったんだよねーほら、理央のせいで使い切っちゃったし」
「僕の……せいって……っ、意味がわかりません……!」
「あー……でも俺、理央が上でしてくれるのも好きなんだけどなぁ……今日は俺がいっぱい動くから。安心して」
そう言ってキスを落とされる。
何度も、何度も。丁寧に唇を重ねながら、理央の服が剥がされていく。
「んっ、ふ……っ、ぁ……もう……っ」
「ね、理央……この首筋、まだ甘噛みしたいんだけど……いい?」
「……っ、勝手にすれば、いい……です……っ」
言葉とは裏腹に、首をそっと傾ける理央。
そこにまた、優しく噛み痕が刻まれていく――。
蓮はそっと脚の間に膝を入れ、しっかりと理央の体を抱えて密着させる。
「理央、キスして?」
「……なんで、いちいち、聞くんですか……っ」
「理央が自分から、してくれたら嬉しいから」
そんなことを言われたら、断れない。
理央はそっと蓮の首に腕を回し、ぎこちなく唇を寄せる。
触れるだけのキスに、蓮がふわりと笑う。
「……ありがとう。じゃあ、使うね?」
XLサイズのパッケージが破られ、準備が整うと――
蓮はゆっくり、理央の中へと沈んでいった。
「っ、ぁ……っ、んっ……蓮、く……っ」
「苦しくない? でも、全部…入ったね」
理央の腰をしっかりと抱えて、
二人は深く繋がったまま、蓮は耳元で囁く。
「……理央は、ほんとに俺のものになったんだね」
「……っ、ず、っと……前から…僕は、
…んあ……っ、あな…たの……っ……」
言いかけて、また快楽に流されて、
言葉にならない喘ぎ声が喉を震わせる。
「理央、もう“あなた”じゃなくて、“蓮くん”って呼んでよ」
「あっもっむりっ♡」
「……俺のだからね、その顔」
そしてまた、キス。
甘く、熱く、誰にも触れさせないように、
蓮は理央を奥まで貫き続けた。