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曽野舜太side
翌日、火曜日は午前中が空きコマのため、いつも喫茶店でレポートを書くのを日課にしている。今日は行ってみようと前から思ってたコーヒー屋さんに行くことにした。
「いらっしゃいませ。ご注文お伺いします。」
「えーっと、カフェラテにはちみつ追加されたヤツってありますか?」
「ハニーラテですかね?」
「あ、それで!それひとつお願いします。」
ドリンクを受け取り、窓側のカウンター席に座る。ノートパソコンを出してレポートを書き始める。2年生になり、大学生活に慣れては来たが、毎回レポートには苦しめられる。期限を過ぎたり、ギリギリになることはないがやっぱり普通に疲れる。バイトもして、授業も受けて、レポートも…となると体力的にも精神的にもしんどい。だから最近は仁人くんが俺の癒しになっているのだ。
あぁ、次仁人くんに会えるのは来週かぁ。遠いなぁ。
なんて思いながらレポートを書き続けていた。すると隣の席にドリンクが置かれ、隣に人が座る。席は他にも空いている場所はあるのにわざわざ隣に座ってきた人が気になって少し顔を見てみる。
「じ、仁人くん!?」
「しゅ、舜太くんシーーっ!」
びっくりしてつい大きな声が出てしまう。仁人くんは人差し指を俺の顔の前に立てると、周りをキョロキョロ見回す。一瞬お店が静かになったがまたすぐにざわざわし始めた。
「急にごめんね。……隣だめだった?」
「い、いやいや全然!なんなら嬉しい!」
「……嬉しい?」
はっっ!俺はまた本音を!!でも仁人くんもなんか嬉しそう。これは…期待してもいいのかな。
「舜太くんは何飲んでるの?」
「こ、これっ?えっとね、ハニーラテやで!」
「えっ!一緒だね。俺もここのハニーラテ好きで今日も頼んじゃった。」
………。
知ってる。仁人くんがハニーラテ好きなの。仁人くんが好きなもの、俺も味見したくて。だからわざわざちょっと遠いここまで来たんやで。
仁人くん、俺なんか興味ないって、視界に入ってすらないって思ってた。でも今は違う。その大きな瞳に、俺だけ映ってる。その事実がたまらなく嬉しい。
「レポート、毎回大変だよね。」
「ほんまに!もう書けへんよぉ〜」
仁人くんもノートパソコンを取り出して、レポートを書き始めた。その間も何回か話しかけてくれて、嬉しくて俺も話しかけてしまう。レポートに音を上げる俺を見て仁人くんは優しく微笑む。
やばい。俺ちゃんと普通の顔してるかな。心臓のドキドキの音聞こえてないかな。声、いつもと同じにできてるかな。仁人くんのことが好きすぎて、好きが溢れてないかな。こんなんじゃテレパシーなくても好きなのバレちゃうやん!
いつもはテレパシーで気持ちを送ってたからこんな近くで急に話すなんて緊張して無理や!しかも二人きりで!
仁人くんが俺の話を聞いてうんうん頷いてくれる。それだけでもう胸がはち切れそうなくらい嬉しい。
あぁ、俺は教室で斜め後ろから見る仁人くんだけで満足だったのに。
どうしよう。
足りない。
もっと笑顔を見せて。
もっと話したい。
もっと近付きたい。
俺はどうしたらいいの。
コメント
3件
のりもちさん、初めまして。 舜太が可愛すぎてコメントしてしまいました。 1話からずっとシャイすぎる舜太が可愛すぎて、ときめきながら読んでました🙏 続き楽しみにしてます!
うわあ、仁人くんとまさかの喫茶店バッティング!舜太くんの「隣だめだった?」に「なんなら嬉しい!」って即答しちゃうとこ、めっちゃ可愛いな。ハニーラテのチョイスが「仁人くんが好きだから」ってバレバレなのも好き。テレパシーじゃなくて直接話す緊張感が伝わってきて、こっちまでドキドキしたよ。もっと近づきたいって気持ち溢れてて、続きが気になる…!
あいる
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