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登場人物一覧
大石慶敬(19)…4代目主人公 国家保安庁特殊空衛教育隊所属 空衛総合候補生
豊島敦也(19)…国家保安庁特殊空衛教育隊所属 空衛総合候補生
新津雄也(19)…国家保安庁特殊空衛教育隊所属 空衛総合候補生
甲賀彪馬(20)…国家保安庁特殊空衛教育隊所属 空衛総合候補生
永井大介(41)…国家保安庁特殊空衛教育隊所属教官
森中唯人(53)…国家保安庁特殊空衛教育隊長
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アンケート用紙回収から1ヶ月後
操縦科入科試験が行われた。
空衛教育隊候補生区分らからは、新津を含めた120名が国保一般隊員区分からは800名が総監本部航空科からは、150名が受験することになった。
入科試験、筆記試験場では朝早くから空衛団の隊員らが集まっていた。
「お疲れ様です」
午前7時、試験会場となった国家保安庁総監本部第2庁舎第2本館では朝礼が行われていた。
「今回は、空衛操縦の若き候補生を見つけ出す第1次試験だ。彼らが目指している空衛の1隊員としてミスなくやり遂げるぞ。」
河内が言うと隊員らは一斉に敬礼した。
「団長かっこよかっすよ。」
朝礼が終わるなり睦月が声をかけた。
「そうか?笑」
その頃
既に機動科への入科を決めていた大石は豊島と共に外出届けを出し遊んでいた。
「お前とこうやって2人で遊ぶの何年ぶりだ?」
豊島が聞いた。
「知るかよ笑」
「今日は何する?」
「んー。何しよっか。あ、そーだ遊園地行かね?」
「は?男2人でか?」
「いいじゃん。行こ行こ」
そう言うと大石は近くにあった遊園地に入っていった。
「まじかよ笑」
そう言いながら豊島も渋々、遊園地の中へと入っていった。
入場料を払うと大石に言われるがままにジェットコースターに乗ることになった。
列に並んでいる途中、フードを被った男たちが目に入った。
「あいつら怪しくねーか?」
豊島が聞くと大石は男たちに目をやった。
「今日ぐらい仕事忘れよーぜ。怪しいっちゃ怪しいけど」
「そうだな」
2時間待ってようやくジェットコースターに乗ることができた。
「安全レバーを必ず締めてくださーい」
係員達が声をかけながら見回りを始めた。
しばらくしてジェットコースターはゆっくりと進み始めた。
その時、豊島が前々から気になっていたフードを被った男たちが係員らに声をかけているのが目に入った。
次の瞬間、悲鳴と共に銃声が2発鳴り響いた。
「は?まじかよ」
豊島が呟いた。
その時だった、いきなりジェットコースターが緊急停止で止まった。
地上250mのところで突如、15人の人間が取り残される形になった。
「何が起きてんだ?おい」
大石は近くに座っていた豊島に聞いた。
「わからん。緊急停止した事だけは間違いないようだ。」
「は?緊急停止?」
大石が聞いたその時、フードを被った男たちが上空に向けて発砲した。
「まじかよ。」
そう呟きながら大石は唾を飲み込んだ。
数分後
試験会場に集まっていた空衛団隊員に1本の無線が入ってきた。
「通信指令より空衛。遊園地にてジェットコースターが緊急停止する事案が発生。尚、原因となっている銃所持の男たちは逃走中。犯人行方捜索とジェットコースターに取り残されている要救助者の救助をこれより下命する。以上」