テラーノベル
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私達、人間が初めてこのウイルスに出会ったのは、4年前のオーストラリアのウイルス研究所だった。
研究所では 、新たなウイルスが発見され改良されていた。だが、改良している行程途中で、一つのウイルスが急速に変化しだした。研究員達が一生懸命に変化を止めようとしていたが、その行動に意味は成さなかった。 変化を終え人間による制御ができなくなったウイルスは世界各地に広がっていってしまうのだった。
そして、4年後の今となる。
〜東京 第三神名市〜(旧東京都 立川市)
今日の天気予報をお知らせします。 今日の第三神名市は、早朝は雨が降っていたところもありましたが、午前9時以降は空も晴れ、洗濯を干すには十分でしょう。
シャカシャカシャカッ ブクブク ペッ
「そっか今日は晴れか ここ最近は雨が多かったから晴れは久しぶりだな〜」
ここ数日は、線状降水帯による雨が続き、 洗濯物も上手く乾かず干しても乾かないので洗濯物がたくさん溜まっていった。
ピッ ウィーン ウィーン
「はぁ やっと洗濯物が干せる。 溜まりきったもの全部今日で干そう。」
〜数時間後〜
「行ってきます」ガチャ バタン
彼女は、式守梓紗(しきもりあずさ)。 15歳の少女。幼き時に両親を亡くし今は一人暮らしをしている。
タンタンタン タッタッタッ
「おはよー」
少女が手を振りながら走って来た
「おっ おはよ」
元気のないような声で挨拶し返した
走ってきた彼女は高校の同級生の小熊結奈(おぐまゆな)で、関わりがあったわけでもないのにいつの間にか友人となっていた。
「梓紗〜 学校行くの嫌だよ〜」ヘト-
「そんなん言ったっていくしかないじゃん。」
タンタンタンタン
〜〜
キンコーンカンコーン
担任が教室に入ってきた
「はいっ 皆さんおはようございます」
オハヨウゴザイマス
「至急ですが、皆さんには移動してもらいます」
担任は今までにない顔で生徒に向けて移命令を下したのだった
「バスで移動しますが、並びなんか何でもいいから早く乗り座って待っていてください。先生は運転手の話があるので」
ワイエアイガヤガヤ キャッキャッ
「ねえねえ梓紗ー先生何話してるのかな」ヒョイ
「さあ。お願いしますとか言ってるんでしょ」
いや絶対お願いしますとかを話してるわけではないだろうと思う梓紗だった。担任は微かに涙を流していた。
その後、私たちはバスでどこなのかわからないところへ連れて行かれるのだった。
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