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アメリカの大平原に、プレーリードッグはすんでいます。「プレーリードッグのオデリア・ジェン」でも出てきた、オデリア・ジェンやシシー、ツァイト、エルや、ピータ、チャーリー、アマンダ・ジェン、ファラデーなどのプレーリードッグが住んでいます。
これはオデリア・ジェンからリーダーの座を略奪した若いオスのプレーリードッグの物語です。
タウンの中心部にあるコテリーの群れのリーダー、オデリア・ジェンは約1年半、ファラデーからリーダーの座を奪い、守り続けていました。そんなオデリア・ジェンのリーダーの座を執念深く、虎視眈々と狙う若造がいました。ピータという名のプレーリードッグと、チャーリーという名のプレーリードッグです。ピータとチャーリーはライバル同士でもありました。
ある日、巣の盛り土の見張り台の上に立つ、オデリア・ジェンにピータとチャーリーは襲いかかりました。ピータは10時の方角から、チャーリーは2時の方角から駆けてきました。しかし、チャーリーは勇気がでないようで、止まりました。ですがピータはそんなチャーリーを尻目に一直線にオデリア・ジェンの元へ生き、勝負をしかけます。戦いではまず、相手の反射神経を確かめ、それから争いが始まります。相手の目や至る所を狙い、ひっかき、噛みつき、威嚇します。ルールや手加減、容赦などは存在しません。なんでもありです。力でねじ伏せたもの勝ちです。最初はピータは劣勢でした。このままいけばピータの負けです。「キャッ」小さな悲鳴をあげ、逃げていったのはピータ‥ではなく、オデリア・ジェンでした。ピータが死に物狂いで繰り出した噛みつきがピータを勝利に導きました。オデリア・ジェンは逃げたので晴れてピータは群れのリーダーとなりました。念願の夢をついに果たせたのです。
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