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- ̗̀⚠︎ ̖́-
kyng × inm
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自傷行為(?)注意
kyng視点
ライと付き合い始めて早1ヶ月。
最近ライが眠れてないのかもしれないと星導から連絡があった。
ライと同じ家に住んではいるけどプライベートは恋人同士だとしても欲しいという話になり自室に各々ベッドを用意した上で余った部屋にデカいベッドを置いて2人でも眠れるようにしてある。
元々あまり2人用のベッドの方を使う頻度は高くなかったけど最近は余計その頻度が減ってきたため眠れているのかの確認が取れない。
とりあえず真相を確かめるために明日はライが起きてくるのをリビングで待つことを決め眠りにつく。
眠りについてもなぜかよく眠れず1度夜中に目が覚めてしまい眠れるわけでもなかったので何も考えずにリビングに向かえばそこには自分の太ももを殴る恋人の姿があった。
inm視点
ロウと付き合い始めてから今までよりも嫌がらせをされる頻度が増えた。
同期達には伝えたけど簡単に人に伝えるような人達ではないことをわかっているから何処かで誰かが聞いていたんだろうなとしか思えない。
思い出している内にストレスが溜まっていたのか太ももを強く殴っていた。
「……またやっちゃった。」
ロウと付き合って1ヶ月だけどロウはたくさん俺に愛を伝えてくれている。
だけどやっぱりこんだけ嫌がらせを他の人にされるならロウも断れなかっただけなのかも……とかどんどん不安になってきて、また自分のことを殴って、また自己嫌悪して、また殴るっていう負のループになってる。
やめなきゃと思えば思うほどやめられなくて。
でもロウに知られたらきっと嫌がられちゃう。
だから隠さなきゃ。
そう思ってそのまま眠りにつこうとしたけどどうしても眠れなくてリビングに来た。
眠れない。眠いのに眠れない。
寝たい。けど寝れない。
そんな状態になっていて気づけばまた太ももを殴っていた。
手当しなきゃ。なんて思いでソファーから立ち上がり救急箱の方へと向かおうとすると扉の目の前にはロウが立っていた。
見られていた。俺のダメなとこを。
終わった。捨てられちゃう。
kyng視点
俺と目が会った瞬間伊波が絶望したような表情をして救急箱の有る部屋に走っていった。
今ここで逃したら多分ライはこのまま居なくなってしまう気がして走って追いかける。
部屋の扉を開けるとそこには体育座りで座り込んで膝に頭をぐりぐりと押し付けているライが居た。
なんて声をかけるべきか悩んでいればライはまたしても自分のことを殴ろうと拳を振り上げていて咄嗟にその手を掴んだ。
その瞬間やっと俺が来たのを理解したライがまた絶望したような表情が一瞬見えた気がした。
それでもライは直ぐに笑顔を作ってみせた。
「…ロウ、ごめん。
起こしちゃった?明日早いんじゃなかったっけ。もう夜中だし寝なきゃ。」
「……明日は休みだしライも休みだろ。
それに寝なきゃ行けないのはライも一緒。
とりあえず俺に手当、させてくれないか。」
「……うん、」
「ありがとな。」
そこからは一言も言葉を発さず手当をしていく。
ライの動きに気をつけながら手当をすれば直ぐに手当が終わった。
「……ライ、どうして殴っちゃったんだ?」
「ぁ、えっと……。」
「…ふ、あんに……なっちゃ、って。」
「……そうか、ライ。
俺はライのことを必要だと思ってるし俺がこれからも生きていくためにはライが必要不可欠だから。
だからライのこと、大切にさせて欲しい。
ライが好きで、大切なんだよ。」
「……おれも、おれもすき。」
「無理に直さなくていいから、殴っちゃったら俺に教えて。
それで俺に手当させて欲しい」
「…うん、」
「……今日から一緒に寝よう。
それで、寝る前にちょっとお話しよう。
なんでもいい、食べたものの話でもいいし遊んだ話でも本部の愚痴でも何でもいい。
だから俺にライのこと教えて。」
「うん、おれもロウのこともっと知りたい。」
「もちろん、じゃあ今日はなんの話しをする?」
そんなふうに問いかけた時見えたライの顔は儚く綺麗な笑顔を浮かべていてその顔が数年経った今でも忘れられなかった。